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友達と呼べる人がいない私が陽キャのど真ん中にいる夫と結婚した話

私は人間関係を築くのか苦手だ。
狭く浅い付き合いで30年間生きてきた。
仲が良いと思ってた友達には私よりもっと仲良い友達がいるし、
職場で仲の良かった同僚が辞める時
1番初めに辞めることを相談していたのは私じゃなかった。
勝手にこの人のいちばんの友達は私だと思って、それが違うと知って勝手に傷ついた。
サシ飲みとか2人でご飯というのが私にとってはすごく苦手で面と向かって何を話したら良いのか分からない。
無言の空間が苦手で特に場を盛り上げるような話術も無い。
なんなら仕事終わりに駅まで歩く数分さえも苦痛で、わざと早く着替えたり遅く着替えたりしながら帰り道が1人になるように努力をしている。
誰も頼れる人もいないし、誕生日を一緒に過ごしてくれる人もいない。
友達のいない人生というのは気楽だけどさみしい。
このさみしさを埋めてくれたのは今の夫だった。
夫とは数年前の年末の合コンで出会った。
当時の夫は前妻と離婚直前であり
初めて2人で会ったのは年明けの離婚したてホヤホヤの時だった。
こんな事は惚気になるので普段は本人にさえ言えないが、人当たりがよく、聞き上手、返し上手で、仕事が出来る人なんだろうなと思わせる会話の魅力が彼にはあった。
数年の付き合いを経て私達は結婚することになった。
友達がいない私にとって最も友達がいないと言うことが露呈される瞬間
それが結婚式だと思った。

私はスピーチや余興も頼める友達が誰もいなかった。

それに比べて夫は2回目の結婚式にも関わらず、予定もしていなかった二次会を企画してくれたり、幹事をかって出てくれる友人までいた。相変わらず彼の周りには多くの友人が集まっていた。


夫は忖度抜きで本当に人望があり、あらゆる人から愛される人間だった。
それでいてぼっちの私に劣等感を感じさせるようなこともないくらい存分に愛を注いでくれた。
良くて中の下の私を毎日のように可愛いと言ってくれ
どんなに自分を卑下しても慰めてくれる夫だった。
仕事も取引先と人間関係を築いてどんどん案件を取ってくるし、転職しても未だに前職の営業先と仲良くゴルフに行っている。

どうしてこんなにも正反対なわたしと結婚してくれたのだろう?
この人と出会えて結婚出来て本当に良かったと思う。
こういう人種の人間は今まで出会った人の中でも数えるほどしかおらず、
まさにそんな数える程の人間が自分の夫になるとは思っても見なかった。
正直恥ずかしいくらい友達のいない私は
彼を尊敬し、そんな尊敬する彼に愛されているという事実でなんとか自分の価値を保っている。
夫あっての私

夫がいなかったら今頃私は本当に独りだった。

夫への尊敬と感謝の念を忘れずに、
彼と出会えた幸運を噛みしめながら
人生を楽しみたいと思う。

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