"勁"ではない"力"

先日、私のやっている日本武術の師が来県され指導をうけた。

もう一人、兄弟弟子にあたる人物ともに、いわゆる「指導者」としての技術指導等を指導。

久しぶりの上級者との対人稽古、力みがでて注意されたり、牽制の力があまりに強すぎてセーブを促されたりと、本当に濃い1日(というより2時間)でした。

じつはその中で私としてとても大きな出来事がありました。
練習の時、だいぶ力が抜けてきたところ、昔短期間ながらも一生懸命やっていた、とある合気系古武術の力の質と鍛錬・方向性と、今やっている日本の武術での力のそれが全く同じであったこと。
身体でわかる、というのはこういうことかと。
少しだけでも合気系古武術で学んだエッセンスがこの武術にも共通し活きるという瞬間に出会えて感動。
もっとも、まだまだこれから修練の必要さも
実感した次第です。

さてこの力ですが、おそらく今習っている中国武術でいう"勁"とは一応は違うものだと思ってます。
理由のひとつは勁について中国武術の師がいうようなものが身体でしっかりと感得されていないように思われること。
それでも日本の武術の技の練習とかで2m100kg代の人にも教えてましたし。
その時点で明確に違うということですね。

もちろん修練によっては勁と同じ、もしくは近いものになることもあるでしょう。
実際日本の武術の打撃にはお腹に打って背中にダメージがいくのもありますから。

違うということは区別できて習得可能ということでもあるのです。
ほんと、そういう意味でも今はめっちゃ楽しいんですよ🙆