市井の修行者

これまでに武術で交流したことのある人でビックリしたすごい人について書きます。

お二人いまして。

一人は数年前にお亡くなりになっているのですが。
もともとのきっかけは、その方の弟子と意気投合し紹介されたのがご縁。
お会いしたときもう歩くのも介助が必要だし、腕も細くなっておられて。
でも……
その方の技というか動きをうけると本当にビックリした。
ガチで効くし、投げられる。
力を使わない、もちろん気とかそういうことも言わない。
筆舌しがたいものでした。

有名でもないし、知る人ぞ知る存在だったようですが、例えば私のような門外漢にも広く教えてくれる、そんな方でした。

もう1人は
とある道場にいた人で、道場主の近くにいつもおられおしゃべりをされたり、時々そこの道場生に指導もしていました。
指導も的確でわかりやすく、しかもいつもニコニコしておられる方。
ただ何となく気になったのでそこで練習している親しい人(師範代)に聞いてみると……実は……
道場主がどこからか親しくなって連れてきた方で、まったくこの道場の武術の練習をしたことの無い人とのこと。というか武術そのものをしたことないらしい……
唖然としましたね。
いるところにはいるもんだ、と。

こういう出会いを経ると、自信を無くす、というよりは、むしろ奮起します。
やれることしっかりやって頑張ろう!てね。

人はきちんと修練経れば体力等に関係なく強くなれる、というのと、別に何もやらなくてもスゴい人はわんさかいる、ということを体験できたことは貴重な財産のひとつです。