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摩天楼市地域課の事件簿 : 設定の備忘録

2020年 (一昨年!) に書いた一次創作妖怪モノ『摩天楼市地域課の事件簿』の設定などを綴っておきます。
※作者の設定ノートが逃げ出したため覚えている限りでの覚え書きとなります。ご容赦ください。
※大元に pixiv 公式企画である古今妖怪録の設定を含みます。

作品はこちら: 

登場人物:

亀崎 吉子 (カメサキ ヨシコ):
二十代女性。摩天楼市市役所地域課現場班に所属。
実直、誠実、おまけに負けん気が強く、しかし子供のような純粋な優しさも併せ持つ。水煙草を好む。
妖怪、特に組織や仲間内からはぐれたモノに対しては真摯を通り越して献身的なまでの態度を見せるが、それは吉子本人が故郷を焼け出された過去を持つため。
故郷消失の事件当時、まだ小学生だった吉子は、裸足で山間の村から逃げ出し、瀕死の状態で摩天楼市に辿り着いた。そんな彼女を受け入れたのは摩天楼市の住民であり、妖怪たちであった。そのため、彼女は常日頃からその恩義に報いるため、また自身と同じような悲しい思いを少しでも減らそうと奮闘している。
上司であり先輩である松太郎 (マツタロウ) とは地域課に入ってからの付き合いであり、波旬になりたてであった実川の精神が安定したのは、吉子の人柄があったからだ、という説もある。

実川 松太郎 (ミノリカワ マツタロウ) :
くたびれた中年のように見える男性。摩天楼市市役所地域課現場班リーダー。
怠惰であり、仕事と見ればできるだけ目を合わせないようにするが、困っている人がいれば不平不満をこぼしながらも手が出てしまうタイプ。下駄に団扇がトレードマーク。
種族は鼻高天狗であり、鞍馬天狗の元弟子。とある妖狐との約束を果たすため、天狗を辞めて波旬となり、やがて人間へ成ろうとしている。
部下であり後輩である吉子からは毎日お小言を頂いているが、本人はまんざらでもなく思っている。人から恐れられるのではなく、人と共に暮らす道を選んだ松太郎としては、吉子の誰とでも平等に接するというスタンスが好ましいのだ。ただ遠出のたびに足代わりにされるのは勘弁願いたいと思っている。

ナオミ:
火車。同族の諍いに巻き込まれ、追い出されるような形で摩天楼市へと辿り着いた。
面倒見の良い性格で、関わるモノに対して世話を焼きたがるが、大抵の場合それが原因で不幸な事故が起こる (同族の諍いについてもそれが原因) 。だが本人 (猫?) だけがそれに気づいていない。
吉子のことを気に入り、何かと世話を焼きたがる。

直日 (ジカビ) :
煙々羅。陰の気配が濃くなった摩天楼市付近へ、それこそ煙が集まるようにして辿り着いた。
見えづらい、という性質上、大抵のことは一人で済ませてしまおうと思っている。序盤の陰火騒ぎではそれがアダとなり、面倒なこととなってしまった。
しっかりと自信を認識する吉子に興味を持ち、事件解決に協力する。

用語など:

摩天楼市市役所地域課:
あらゆる厄介ごとの一時処理を任される不憫な課。だが最も地域との距離が近く、住民からは特別な親近感を持たれている。特に、現場班である吉子と松太郎は近隣住民へ顔が効き、 (主に吉子が) 可愛がられている。現場班の他にも広報班や企画班、戦略班などがある。


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