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【無】國體側が國體側に殺される場合

最初聞いた時、にわかに信じられなかったのが、伊藤博文が玄洋社に殺されたという件でした。

伊藤博文は國體重鎮であり、玄洋社も國體結社です。
なぜ國體組織が國體重鎮を殺してしまうのだろうと思いました。

伊藤博文は周防国の農民の子して生まれたとされていますが、彼は高貴な血統から極秘に入れられたと聞いていました。
ただ、高貴と言っても皇室からではない、というのはサニワメソッドで確認しました。
閑院流から入ったようです。

伊藤博文が明治政府で元勲に上り詰める前は、彼の主な役割は木戸孝允をサポートすることでした。
木戸孝允は、欧州大塔宮(欧州皇室)から日本にやって来た人物で、それが彼の風貌がどことなく欧州っぽい理由です。

木戸孝允が偽装死して欧州に戻った後、彼は明治政府で元勲としての地位を固めていきます。
そして、初代韓国統監となって半島にいました。
かなり國體指示のもと、多くの功績を積み上げていたはずです。

それにもかかわらず、ハルピン駅で玄洋社によって殺されてしまいます。
暗殺犯とされる安重根は、玄洋社が雇った人物で、実際は別の人間が殺害しています。

てっきり偽装死かと思ったら、本当の殺害でした。

國體ワンワールド史観では、國體重鎮は偽装死がデフォルトみたいなものなので、伊藤もそうとばかり思っていたのに・・・

國體のために尽くしてきた伊藤博文がなぜ殺されたか。
この疑問をなかなか解決できませんでした。

落合氏は、ロシアからの國體黄金に手を出したからか、みたいなことを言っていましたが、國體重鎮の伊藤がそんなことをするのかと疑問でした。

サニワメソッドであれこれ考えて確認してみて分かったのは、國體黄金に手を出すようなことは、本人も部下もやっておらず、殺害の原因は親露派のトップに近かった彼が、今後のロシア政策の障壁になるためでした。
今後は後藤新平が対ロシア、さらにその先の対ソ連政策を担うことが決まっていたので、これまでの行きがかり上で親露だった伊藤の存在が微妙になったのです。
ロシア帝政を倒して成立することになっているソ連政府とは、親ロシア帝政の伊藤は友好を結ぶのが難しいということもありましたし、國體の人的リソースなどを伊藤と後藤と二人に割くのも非効率でした。

そこで、伊藤には消えてもらうことになったのです。
これまでの功績があっても殺害される伊藤・・・

伊藤は、自分が國體側から暗殺される想定はしていなかったようですが、覚悟はあったようです。
というのは、國體の主要な関係者は、國體ネットワークに参画する際に、國體政略上死ぬ必要が出てくることがあるので、いつでも死ぬ覚悟を求められるようです。
國體勢力も断腸の想いで殺害を決めるのですが、國體参謀や國體奉公衆が何かの集団の代表的なポジションになることもあるので、どうしても場合によっては消えてもらう必要が出てくることがあるようです。

ということで、サニワメソッドを使って探ってみました。
切ないですが、こういう多くの人々の覚悟があって、そういう覚悟の歴史的な積み重ねによって、現在の我々の生活があることを思えば、國體参謀や國體奉公衆で貢献してきた方々には感謝しかないなと思います。


今回は以上です。
ありがとうございました。

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