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持ち込みチャレンジ

本日初めて自力でツイキャスをしてみました。
一年前に医学生に誘われて配信したときには
言われるがままに参加したので
今回がほぼ初の試みとなりました。

そこで話題になったのが執筆・出版の話です。

医学生の頃、大学受験生向けの
メールマガジンを地道に続けていました。
その総集編のようなものを
初期研修医の頃に作ったことを
ふと思い出したのです。

コンテンツには自信がありました。
読者の方々も支持してくれましたし、
内容面では全国的にも通用するという
確信で満ちていました。

東京に出張に行く機会があり、
そのついでに出版社に渾身の自信作を
無謀にも持ち込みました。

事前にアポイントメントを取り、
九段下の出版社に足を運びました。
編集長クラスの要人が対応してくれたことを
今でも鮮明に覚えています。

「とても力強く、良い文章だ」
という評価でした。

そうでしょ?そうでしょう?
是非とも私にチャンスをー!
と心内語が口から出てきそうな勢いです。

「でも、これじゃ売れない」
それが彼の結論だった。

売れる勝算が無ければ出版には至らない。
そのような現実の壁を経験しました。

良いコンテンツが売れるようになるのではなく
売れたものが良い作品として認められる機会を
得るに過ぎないということを知った。
そのときの読者数が1500人を超えていたら
もしかしたら、
出版に至ったのかもしれません。

トボトボと東京の街中を歩いて帰りました。
とても良い勉強になったと思います。

大事なことはニーズであり、
そして
出版物にお金が発生するという見込みです。

その数年後には
別の出版社から医学書執筆のオファーがあり
単著を出版することになったのも
その苦い経験があったからなのだと
ふと昔のことを思い出しました。

結果的には
持ち込みの出版社での執筆は
叶いませんでしたが、
無謀にも挑戦したことで
学びや気付きが得られたので
結果的には成功だったのだと思います。

本を出版したいという野望のある医学生へ。
自分の書きたいものを書きましょう。
そして、売れる本を書くには
読み手のニーズと
競合との差異化と
自分独自の強みをアピールして
出版社に認めてもらうことを薦めたいです。

持ち込みも面白いかもしれませんが
返り討ちに遭う可能性の方が
圧倒的に高いと思うので、
文章力を鍛えながら準備を着実に
進めると良いのかなと思います。

あの九段下の坂のトボトボを
初ツイキャスで思い出したので
後続の皆さんのお役に立てたらと思い
noteに投稿してみました。