推し短歌

その背中 遠くあるほど 大きくて
二つの目では 足りないぐらい

激情を 乗せる板上 軋む音
息も忘れて のみ込まれゆく

いくつもの 顔と声色 使い分け
どれがほんとか 誰も知らない

燃える火を 消さないように 生きずとも
胸の奥底 絶え間なく燃ゆ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?