230312日


昼過ぎ、NSCの地方校の、今年度最後となるオンラインネタ見せがあった。

いつも通り進めるが、一組ずつ終わる度、一年間有難うございました、と丁寧に挨拶をしてくれる。こんなことは初めて。

今年度、札幌校に、早々と世界観が仕上がっている二人組がいて、わかりやすく言えば、ジャルジャルってNSC時代こんな感じだったのかな、みたいに思わせる子。

ダメ出しの中で、札幌校を卒業した後はどうするのか、東京か大阪で勝負しないのか、と興味本位で聞いたこともある。できればしてほしい、とまで言ったかも知れないし、伝えていないかも知れないけど、兎に角わからないほど強く思った。

最後のダメ出しでは、世界観のあるネタの中に、個々のニンとノリが欠如しているので、それだけ指摘した。それ以外は、揃っているように感じる。

素直さやメンタルの強さもある。

東京か大阪の大ライブに出たのか、何を感じたか、また興味本位で確認すると、東京へ興奮しながら行ったこと、でも自分たちより未熟な同期が沢山いたこと、自分たちよりもっとレベルの高い同期も沢山いたことを教えてくれた。即答で、冷静に、きちんと言語化した。

それでいい。わかっている。何も言うことはない。今後の進路については敢えて聞かなかった。運や縁も必要。

ジャルジャルのように、話術、表現力が高まると、それがニンとノリを補う場合もある。そんなことが出来るの、やってしまうの、という感動が押し寄せて、ネタを人が食うことだってある。

そんなスキルに到達するには、良い作品、レベルの高いものに数多く触れておく必要がある。

大阪育ちのジャルジャル。

一方、北海道からは、振り切ったネタを仕上げた、とんでもない芸風の持ち主が現れる。日本の中にある大きな島国。

本州の端っこの山口、大阪と東京の狭間の愛知、隔離状態の沖縄からも、当然ながらヘンテコなお笑い芸人が突如出てくる。

札幌の二人組に今度会った時は、そんな奴らと対峙したか、何を感じたか聞いてみたい。

みんな、永く続けてほしい。


善は急げ🏃‍♀️