230325土


初めての喜楽館。

元•ぷくぷく隊、現•ヤングの単独ライブ。

観た方がいいやつ、という気がして、初めてチケットを買った。

開場の1時間も前に到着した。


独特な客層。


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幕が開くと、下手にめくりがあって「ヤング」の三文字と、中央上の額に「喜」の一文字が目立っている。

客電は暗い。

ヤングが現れて静かに話し出す。

良い緊張感、というより、少し不安になるくらいの会場の空気感。

漫才を幾つかやること、途中休憩があることを告げる。

事前に配られたビラには、80分と書かれていた。

宣言通り、漫才だけやって、休憩を挟んで、ちょうど90分で終わった。


見事な漫才だった。

観た方がいいやつ、だった。

関わっている漫才師の顔が何組か浮かんだ。

観せたいと思った。


観ておいて良かった。


自分のお笑いがぐんと成長した気がした。


二人の漫才を観ている時、お笑いの仕事をしようと決めた、大学生の頃の感情が甦った。


あの日

ダウンタウンの会話に没頭した

浜ちゃんを観て

ツッコミというものに憧れた

松ちゃんを観て

あんなボケになりたいと思った


きょう

ヤングの良い漫才を目撃した

何本も何種類も完成されていた

ダメ出しが浮かばないという

滅多にない感動もあった

寺田を観て

ツッコミって格好良いな

嶋仲を観て

良いボケ方だな



憧れのようなものを感じた


あの日が甦った



単独のタイトルは「狂い咲き漫才」



冒頭、額を「狂」にしたいとふざけていた。


お客も、自分も、声を出してよく笑った。



「喜」が笑っていた。

「ヤング」がずっと在った。

ちゃんと、咲いた。





善は急げ🏃‍♀️