【無料】 天才だと勘違いしていた
自分のことを天才だと思っていた。
世界一、面白いと思っていた。
大阪に出てきて直ぐ、吉本興業の大恩人社員さんのお陰で、初めて漫才台本の発注を頂いた。
しかも、のりよしさんの漫才で、特番でテレビ放送されるという。
二か月くらいかけて必死に書いた漫才台本が、初見の読み合わせで、アドリブ全開、一気に膨らんだ。
膨らんだというか、私の考えたボケやツッコミは、粉々になって吹き飛んだ。消え去った。でも面白かった。何これと思った。
芸人さんに発想では勝てない、とその瞬間に悟った