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BL・『前略・生きています』

一・インフル

兄が、インフルにかかり
見舞いに行った妹が其れを貰い
病院へ。
妹と接触した僕も、咳と鼻水。
感染ったかと病院で検査、結果は
ただの風邪。
僕の免疫力は、思ったより
強いみたいだ。

「1ヶ月ぶりだなぁ、ほれ
土産。どうせまともなもん
食って無いんだろ?まぁ部屋は
綺麗だが。」
1ヶ月か、そんなに経ったか?
彼の顔を見るのも?
「林檎、今剥いてやるよ。
腹減ってる時間だろ、此れ
食ってる間に簡単なもん
作ってやる。」
其れは有り難いけど・・・・・
僕は、ベッドから起き上がり
林檎ーーでは無く彼を
待った。
「其れ、サイドテーブルに
置いて・・・・・・」
僕は、彼の襟首を引っ張り
唇を重ねた。
「コッチも飢えてるのか?」
「だからね、ちょうだい
ふふふ。」
僕が彼の服を脱がし
彼が僕の服を脱がし始める。
全裸でベッドに寝転がり
彼の愛撫を受ける。
耳から首筋、胸。
吐息が漏れる。
乳首が尖り、紅く熟れてゆく。
吐息が荒くなり、喘ぎ声へと
変わってゆく。
彼の舌が臍から茂み、そして
既に硬くなっているモノの
先端をチロチロとなぞる。
「あっああ」
喉の奥から息が声になって出た。
溢れてくる蜜を舌に絡め
キツく閉じた蕾に撫で付ける。
其れだけで蕾は緩み、彼を
向かい入れようとひくつきはじめた。
隆起した彼の先端がグッっと
蕾を押し広げ、ゆっくりと
侵入してくる。
「はあぁ、あっ!」
其れが奥まで到達すると、彼は
腰を動かし始めた。
其の動きに合わせて、僕の腰も
揺れていた。
喉から出るのは声なのか
息なのかーー。

「はぁはぁ」
僕は三回果て、彼は二回イッた。
「ねぇ、此れでまた
一ヶ月後なの?」
「さあな。とりあえず生存確認には
くるさ。」

生存確認ーーか。
ふふふ

終幕