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BL・一匙の夢

三、夢の間②

なぁんでぇー!
せっかく篤則と休みが
重なったのに。
「37,3。微熱だね。
夜風にあたってたから」
「ヤダ!出掛ける」
「だぁめ、寝ていろとは
言わないけど安静に」
僕はぷうっと頬を
膨らませた。
自業自得と言われれば
それ迄だけどさ。
「ねぇ、此のパジャマ
ブカブカなんだけど」
「パジャマ、其れしか
無いんだよ。いつも
パンツ一枚で寝てるだろ。
ほら袖捲って、ご飯
付いてるよ」
こういう時の篤則って
保護者って感じ。
なんかヤダ。
「ねぇ篤則、ご飯より
篤則が食べたい」
困り顔の篤則、ふふ。
「微熱なんだから、軽い
運動して汗かいたほうが
絶対いいよ」
「・・・・・・ん」
其の綺麗な顔を僕で、
未完成なパズルの様に
歪ませてやりたい。
「此方、ソファーにーー」
僕は咥えていた苺を
口移しで篤則に食べさせた。
食べている間にシャツのボタンを
外しズボンのファスナーを下ろして
篤則のモノを取り出した。
其れは直ぐにでも勃ちそうだった。
僕は左手でパジャマを脱ぎながら
右手で篤則のモノを根元から
先端へと、ゆっくりと刺激した。
溢れてくる蜜を指に絡め
舌を出して舐めた。
「篤則、美味しいよ。嗚呼
どんどん溢れてくる」
篤則の顔が一瞬歪んだのを
僕は見逃さなかった。
「ん、くちゅちゅ」
わざといやらしい音をたて
蜜を啜り其の唇で、篤則の
上唇にキスし舌を絡ませた。
唾液がツウーっと篤則の
顎に跡を残した。
「もう我慢出来ないよ、
挿れるね。
ああぁ、篤則の凄い
ヌルっと入っちゃった」
篤則の顔は、快感と嫌悪で
歪んでいた。
僕は構わず腰を動かしたーー

ふふふふ
今の姿、見せてあげたい。
綺麗な顔が醜悪に
歪んで
ははははは くっくっくっ

続く