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【国宝探訪】西本願寺

5月18日になかなか観ることが難しい国宝、西本願寺の北能舞台と黒書院及び伝廊を見に行ってきました。
建築なのになぜ見ることが難しいかというと、お堂のような参拝客用の建物ではないので、公開していないエリアにあるのです。そして、能舞台も黒書院も高さがない建築なので、周りに塀や他の建築があると見えないんですよね。以前、飛雲閣と書院エリアを予約して見に行きましたが、その時は国宝の対面所の南側しか公開していなかったので、北能舞台と隣の伝廊、その奥の黒書院は見られませんでした。門主が私用で使う黒書院は公開することがほとんどないのです。ただ、他の機会に北能舞台のあるエリアも公開していたと言う人もいて、いつ行けば北能舞台を観られるのかよくわからないという状況でした。

今年は親鸞生誕850年の記念で行事があることは数年前から知っていたので、飛雲閣や書院の公開があるだろうとチェックしていたのですが、行事のことしか公式サイトに載っておらず、現地に行った人たちがちらほら飛雲閣や書院、そして北能舞台を公開しているとSNSで投稿し始めたのがGW真っ只中。今知ってもなぁということで、諦めたのですが、調べると5月21日まで途切れ途切れに公開する日があることが判明しました。しかし、肝心な土日は公開しておらず、休みを取って平日に日帰りで行くことにしました。

平日しか公開していないことに加え、時間も11時20分から2時間となんとも中途半端。近くに他の有名な神社仏閣もないので、その時間に合わせて京都に行くつもりでしたが、それだと通勤ラッシュに巻き込まれるので、結局早めに行くことに。

ゾウコーヒーの美味しいクレープ

西本願寺近くのゾウコーヒーでクレープとコーヒーをいただきながら時間調整。パリパリした皮がとても美味しいクレープでした。今度は時間調整のためではなく、クレープのために行きたいです。

飛雲閣や書院の公開時間の前に、まずは唐門を鑑賞しました。

唐門
鮮やかな極彩色の彫刻

今年の行事に合わせたのだと思うのですが、唐門と飛雲閣はここ数年かけて修復していました。唐門の極彩色が更に鮮やかになっていました。表側と裏側では見える彫刻が違うので、両方から鑑賞しました。

平日と言うのに、飛雲閣や書院の入り口には長蛇の列でした。公開が始まると内部はそれなりに広いので、列はすぐに解消したのでよかったです。まずは今日の目的である書院へ。書院は撮影禁止でした。対面所の先にある廊下、確かに前回はこの廊下の手前でUターンだった気がしました。廊下を進むと対面所の前にある南能舞台とは違う能舞台が。ようやく念願の北能舞台を見ることができました。知識が無いので、南能舞台とどう違うかはわかりませんが、懸魚の墨書に天正9年の文字があるため、現存する能舞台の中では最古ということです。徳川家康から本願寺に仕える下間氏に与えられたそうなので、関係性が気になりました。
北能舞台の隣には白書院から繋がる伝廊の壁とその先に黒書院の屋根が見えました。壁や屋根だけで見たというのもなんですが、これ以上のものを見る機会はなさそうなので、見たことにしようと思います。

それから、書院とは別の場所にある飛雲閣を観に行きました。前回と違って写真撮影可能というのが嬉しいです。非対称な姿がおもしろい建築です。

飛雲閣

飛雲閣も普段は公開されていないので、見ることができてよかったです。

見たかったものは見たのですが、せっかく京都まで来たので、新緑の庭を観に行くことにしました。その前に、西本願寺から歩いて行けるところにある、まるき製パン所に行きました。京都出身の仕事仲間が教えてくれたおススメのパン屋です。コッペパンに惣菜が挟んであったり、ジャムやクリームが塗られたり、どれも美味しそうでした。しかも、小ぶりということを引いても安いのです。惣菜パンとピーナッツクリームのパンを買いました。こちらもとても美味しかったので、また寄ってみようと思います。

ぶらぶら四条駅まで歩いて、そこから蹴上駅まで地下鉄で行って、南禅寺塔頭の天授庵へ向かいました。その前に南禅寺近くのBlue Bottle Coffeeで一休み。和風の建物で外国人観光客にも人気でした。

Blue Bottle Coffee

南禅寺は修学旅行生がたくさんいましたが、天授庵にはほとんど観光客がいなくて新緑の庭を眺めてゆっくりできました。

天授庵

急な日帰り旅になりましたが、いつもは神社仏閣や博物館が多めなのに、飲食店を多く巡って、こんな旅もたまにはいいかなと思いました。

基本情報(2023.5現在)
※ ルートは私が探訪時利用したものを基本としています。
西本願寺 京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町
京都駅から徒歩15分
公式サイト→お西さん(西本願寺)-本願寺への参拝(参る・知る・観る) (hongwanji.kyoto)


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