【国宝語り】今まで見た国宝の数

国宝を本格的に見始めたのは、2000年に開催された東京国立博物館の「日本国宝展」なのですが、その図録によると、当時の国宝の数は1054件。
先日の国宝探訪で、これまで見てきた国宝の数が1054件になりました。
それでも、この「日本国宝展」で展示されたのにまだ見ていない国宝が、宝生院蔵「漢書食貨志第四」、藤田美術館蔵「花蝶蒔絵挟軾」、金剛證寺「朝熊山第三号経塚出土品」と3件もあり、国宝観賞のタイミングの難しさを感じます。当時はビギナーで展示替えのこととかよくわかっていなかったので、今だったら全部見るつもりで東京国立博物館に通いますね。

話は変わりますが、来年の春に奈良国立博物館と大阪市立美術館で大規模な国宝展が開催されます。奈良国立博物館で110件、大阪市立美術館で130件、ダブってなかったら、全部で240件。既に「信貴山縁起絵巻」がどちらの展覧会でも展示されることがわかっていますが、それでもすごいですね。
奈良国立博物館では展示する国宝がすべて仏教・神道美術に関するものとのことで、石上神宮の「七支刀」や薬師寺の「吉祥天像」が、大阪市立美術館では「信貴山縁起絵巻」の飛倉巻、地元・大阪の獅子窟寺の「薬師如来坐像」が展示されます。
今のところ、まだ見ていない国宝のうち、大阪市立美術館の方で「喪乱帖」が展示されることが判明しています。大阪ゆかりということで大阪の個人の方が所有している刀剣類が展示されると嬉しいです。奈良国立博物館の方では宝菩提院の「菩薩半跏像」と子嶋寺の「両界曼荼羅(子嶋曼荼羅)」は何度でも見たい国宝なので、見に行きたいと思っています。
この2つの展覧会で、私のように国宝に興味を持つ人もいると思います。いかに早く数多く見るかにこだわる人もいますが、私は長く楽しむ派。ぜひ自分なりの楽しみ方を見つけていただきたいと思います。


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