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「共通テスト「国語」における記述問題導入中止を求める緊急声明」コメント集(2)

 2019年11月28日(木)~12月5日(木)に行った署名活動には、署名とあわせて、800通を超えるコメントが寄せられました。いずれのコメントも、この問題への深い理解と教育に対する真摯な問題意識に貫かれたもので、「発起人だけで共有するのはもったいない」と感じるものばかりでした。ごく一部ではありますが、代表的なものを抜粋し、ご紹介いたします。

 個人情報が特定されないよう配慮したつもりですが、コメントの削除を希望される方は、発起人会メールアドレスまでご連絡ください。 

 続いて、高校生とその保護者・関係者の皆さんから頂戴したコメントです。いずれも、胸を打たれるものばかりです。

ほんとにやめて欲しい。私たちの1度しかない人生をこれのせいで台無しにすることがあるかもと思ったら心配で勉強もろくに出来ない。お願いだからやめて欲しい。
私の高校の現代文の先生は、私がしっかり理解できるまで質問に付き合ってくださいます。そういう先生に触れている立場からすると、改革を煽る人たちは、生徒に読解力をつけさせるには手間暇がかかるし資源が要る、ということを無視して、とにかく改革が必要だと喚いてるようにしか思えません。勢いで突っ走る教育改革を早く終わらせてほしいです。
僕は高校1年生です。受験まで2年ですがとても心配です。なぜ今まで通りではいけないのでしょうか、父も母も姉と兄、全員マークシートの試験をうけました。僕の家族は考える力がないのですか。記述テストを受験したら、僕だけ考える力が付くのでしょうか、僕はそうは思いません。両親は利権や政治的な話だといいます。
であれば、他でやってください。試験は僕たち、受験者のものです。センター試験は受験科目が多く、過去問が1冊1000円、全教科で7千円かかります。記述になって値上がりしたら困ります。また記述になったら自分で丸付けや勉強が出来なくなります。僕は過疎の高校へ通っています。鉄道がなく、夜は闇で出歩けません。
学校以外では僕も友達も部屋で勉強します。記述になって自分で勉強が出来なくなると困ります。
今まで通りでいいと思います。姉や兄と同じように、僕にも勉強に集中できる静かな環境をお願いします。
小学生時代、「模範解答と異なるから」という理由で不正解にされたことがあります。高校生になって国語の先生に聞いてみたところ、「模範解答とは異なるが正解で良いと思う」というお言葉を頂きました。
記述式問題の解答の正誤は、長年国語を研究されている方でも難しく、時間がかかるものだと思います。私の場合は小学生時のテストでしたが、これが大学入試になるとたった一問、たった一点の差が大きな問題になると想像します。記述式問題の有用性は理解していますが、現状ではデメリットの方が多いのではないかと素人ながら思います。
長々失礼致しました。私の署名が微力ながらお役に立てますこと、願っております。
欠陥だらけの記述式はマジで嫌です
現高2年生です。本当にこの共通テストには疑問しかありません。確かな情報が少なすぎます。廃止を願います。
新試験一期生になる予定です。バイトの大学生に添削されたくありません。新試験で表現力が正しく測定できるとも思えません。

現在高校3年生の子の保護者です。色々な事が分かってきて、あまりのことに、驚いています。公平に公正に入試が実施されるようにと願っています。挑戦する受験生やその保護者、送り出す側の高校の先生方、塾や予備校の先生方、受け入れ側の高等教育機関の先生方の全ての人たちが納得するのは難しいかもしれませんが、可能な限り公平に公正に入試が実施されますように。また、様々な事情があっても、望んだら、高等教育を受けられ、その手に希望のある明日をつかめる世の中になって欲しいです。
高校2年生の子どもを持つ保護者です。私自身もセンター試験3年目で受験した世代です。専攻は心理学です。自分自身も卒業論文や修士論文で質問紙調査を作成したことがあります。学力検査も広い意味での「心理検査」です。検査を作る場合、大切なことは「計りたいものがその検査・調査ツールで計れているか」、と言う点です。センター試験の国語での記述式は熟練していない採点者によって差がでないように、「簡便性」を優先せざるを得ないでしょう。記述式を入れることによって「思考力・表現力・思考の柔軟性」を計るとのことですが、はたしてこれで「計りたいものがはかれる」か甚だ疑わしいです。
また「心理検査」の大事な点として、「それを受ける人に余計な負担をかけない」という倫理があります。採点に入れるか入れないかわからない、現時点では採点にカウントしないように、と言われている記述式を受験生に受けさせ、その対策まで強いることは、倫理的に問題があります。
高校2年生の子供の母親として賛同します。文部科学省は、受験生、教育現場、専門家、保護者の声に謙虚に耳を傾け、教育行政に反映させていただきたいです。
高2の息子が、公平性について疑問視しているのと、自己採点での合格ラインが読みにくい事を懸念してます。不安や問題がらあるままで進んでる感じが、否めません。
高校生と中学生の保護者です。記述問題の導入に強く反対します。娘がまだ低学年なので、話題になった英語だけでなく、国語がこのような状況に陥っていることすら無知でした。国語を学ぶすべての学生たちが、納得し受け入れられる試験になるよう祈ってます。
姪と甥が振り回されている。もし変える必要があるとすればそれはテストの形式ではなく、「中等教育機関で何をどこまでどう教えるのか」ではないでしょうか。
高校2年生の保護者です。記述での答案をアルバイトが採点するなんて、公平な採点などできないと思います。
それに正確な自己採点もできない。
「公平じゃない受験は、受験ではない」まさにその通りだと思います。
何年も前から、この年代からセンター試験がなくなって代わりの試験を受けることになる、と言われ続けてきましたが、こんな破綻しているシステムだったとは。それがあと1年しかない時期にわかるなんて、怒っている保護者は大勢いると思います。
現高2の娘をもつ保護者です。こんなおかしな入試改革に、未来ある子供達の一生をめちゃくちゃにされたくありません!支持しています!

▼本コメントにかんする問い合わせは、下記の発起人会メールアドレスまでお寄せください。
 kokugostop2019[*]protonmail.com →[*]を@に変えてください

                   (コメント集(3)に続きます)



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