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「共通テスト「国語」における記述問題の導入中止を求める緊急声明」メディア掲載情報(3)

 本「緊急声明」と発起人のメディアを通じた発信について、アーカイブしておきます。引き続き、12月17日の文科相会見を受けた記事の中で、本発起人会の紅野・木村のコメントが紹介されています。


▼「共通テスト「記述式見送り」でも問題は山積 強行を繰り返させてはいけない」(『AERA dot.』[オンライン限定記事]2019.12.17 15:14)

*石田かおる記者による記事の抜粋です。

「「国語教育の危機――大学入学共通テストと新学習指導要領』の著者で、共通テストの国語について問題提起してきた、紅野謙介・日本大学教授は決定についてこう語る。

「見送りや延期ではなく中止の判断が必要。50万人規模の記述式の採点の問題は、これからいくら時間をかけても解決のしようがない」

 記述式試験では、事前にどんなに準備をしても、採点途中で必ず「出題者が想定していなかった解答」が出てくる。

「通常の入試では、その都度、担当者が協議し、場合によってはそれまで採点した答案をさかのぼって見直します。仮に2千枚を採点していて1999枚目にそうした解答が出てきてもです。しかし、50万人規模の入試でそれをすることは不可能です」(紅野教授)」


「短期間で大量に採点するため、解答のぶれ幅を抑える必要があり、国語の記述式のプレテストには「文頭」「文末」の言葉の指定など複数の条件がついていた。前出の紅野教授はいう。

「マークシート式とほとんど変わらず、本来の記述式とは似て非なるものです。多額のお金とリスクを負ってまで実施する意味がありません」

 条件付き記述試験の教育的な弊害を懸念する声もあがっていた。
紅野教授は「生徒たちが自由な発想ができなくなる」と指摘。福井県立大学の木村小夜(さよ)教授は署名提出の際、次のようなコメントを付けた。

「何かを書くということは、一定の分量のまとまった文章を読み込むことと同様、自分の思考過程とじっくり向き合い、言葉と格闘する力を本来必要とします。内容の薄い断片的な文章をつまみ食いする一方で、問いかけ文や条件の方を一生懸命読み取り、ひたすら箍(たが)に押し込むような記述の訓練をする、それが、読み、書くことだ、と若い人たちに勘違いさせてしまう、そんな入試を実施してはならない、と考えます」


 今後も、本「声明」に関するメディア情報、発起人の発言などをアーカイブしていく予定です。

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 kokugostop2019[*]protonmail.com →[*]を@に変えてください

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