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宗教化するワクチン論争(7)軽々しく利他を口にする人たち
利己と利他の関係は,最も基本的な倫理的課題であり,宗教的な課題でもあります。人間がいかに生きるべきかという,とても深遠な課題です。しかし,そのような重大な問題であることを全く考慮に入れず,新型コロナワクチンをめぐって利他を強調する主張や宣伝が,世界的に垂れ流されているのは,由々しき問題です
たとえば,有名なところでは,8月くらいから,政府広報として元サッカー日本代表の内田篤人氏を起用して,「
『責任という倫理』出版記念シンポジウムの開催
『責任という倫理』(ミネルヴァ書房)の出版を記念して、シンポジウム「責任を倫理を担えるか」を、12月2日(土)に開催します。詳細は下位の通りです。研究者向けではなく、一般向けに企画したものですので、ご都合がつけばぜひご参加ください。
日 時:2023年12月2日(土)13時30分-17時20分
場 所:東京大学 法3号館8階会議室
https://www.u-tokyo.ac.jp/ca
オンライン講演会のお知らせ
私の著書「ワクチンの境界ー権力と倫理の力学」の出版を記念して、一般社団法人市民審議会の皆さんが、アメージング出版と協力してオンライン講演会を企画して頂きました。ご関心のある方はぜひご参加ください。
https://v-ethics-0128.peatix.com/view
「ワクチンの境界」の反響について
「ワクチンの境界」が出版されて1月くらい経ちましたが、あまり宣伝活動はしていませんが、いろいろなところから反響を寄せて頂いております。Amazonのレビューもおおむね好評のようで、感謝しています。本書が少しでも皆さんのお役に立てば大変うれしいです。
noteでも下記のような記事を書いて頂きました。「輝くような黄色」様、大変的を得たご意見誠にありがとうございます。このようなご意見にとても励まされま
「ワクチンの境界」(アメージング出版)の予約が可能になりました
昨年よりnoteに書き溜めてきた原稿を書籍化し,アメージング出版から,「ワクチンの境界ー権力と倫理の力学」として出版しました。ワクチンによる分断の理由をできる限りわかりやすく説明しました。10月21日出版で,Amazonで予約できるようになっています。現物は本日届きました。紙媒体だけでなく電子書籍でも利用可能になる予定です。
一時は専門書としての出版を目指しましたので,noteの原稿よりもやや引
出版社が見つかりました
note に書き溜めた原稿を書籍化すべく出版社を探してきましたが、すでに30冊以上の出版実績があり、日本経済新聞や東洋経済のような大手からも、有斐閣や日本評論社のような専門出版社からも複数の出版実績のある私でも、今回は大変苦労しました。ようやく、アメージング出版の千葉社長がその価値を認めてくれて、冊子と電子書籍の両方で出版できる目処が立ちました。7月には刊行できると思います。すでに歴史書になってし
もっとみる専門家は信用できない
コロナやワクチンの話をしていると,自分は素人で何も分からないから,専門家の意見を聞くしかないとか,心配だから接種してよいかどうか専門家(多分医師)に聞いているという話を本当によく聞きます。また,政治家もコロナ対策をの在り方を聞かれると,オウム返しに「専門家の意見をうかがって」と言って,自分の考えを述べようとしません。
しかし,専門家とはそれほど信用できる人々なのでしょうか?特に,人類にとって
SDGsに意味はある(4)〇〇とはさみは使いよう
SDGsに意味はないことを説明してきましたが,そうはいっても,国連で全加盟国が賛成して成立したアジェンダですから,使いようはあるはずです。
一番良くないのは,皆がやっているからSDGsをするべきだと単純に考えて,しかし新しい活動はできないから,今やっている活動を洗い出して,SDGsのロゴを貼って,SDGs活動をやっているように見せることです。これでは,SDGsがなくても同じことですから,意味
「多様性」というマウンティング
今年,最も残念だったとことは,これまで「多様性(ダイバーシティ)」が大事だと言ってきた世界のリーダーたちが,実は,多様性を最も嫌う差別主義者だったことが分かったことです。アメリカのバイデン大統領、フランスのマクロン大統領、カナダのトルドー首相などはその典型です。
彼らは、党の名前を色々変えるマクロンは別にして、民主党や自由党とかいう名の政党に属し、リベラルな政策をモットーとしてきました。リベ
SDGsに意味はない(2)おじさんたちだけが頑張る構図
それではSDGsを熱心に進めている人たちは、どのような人たちでしょうか?世間では、ミレニアル世代や、Z世代と言われている若い年齢層の関心が高いと言われていますが本当にそうでしょうか?
私は大学で30年間教えてきて,常に20歳前後の若者を見てきましたが,この30年で,若者の環境や社会に対する意識が高まっていると感じたことは一度もありません。下がっているとも思いませんが,彼らは基本的に自分の目の