ネット上に「絶対に儲かる話」はない

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お金があれば「愛のようなもの」は買えますが、「本物の愛」は買えません。
「お金があれば愛される」などと誤解していると、「絶対に儲かる話」に飛びついてしまいます。
そんな人は、長く愛されるんでしょうか・・・



ネット上に「絶対に儲かります」という話があったとき、その話に飛びついても儲かりません。
絶対に儲かる話なら、その情報を発信している会社が独占するからです。


世の中の「会社」のほとんどが「社会貢献」という名目で設立されますが、実際は営利目的で設立されています。
社会貢献し、それに見合った利益を得るのではなく、儲けるために社会貢献を度外視している会社は少なくありません。
ですから「絶対に儲かる話」なら、必ず独占しようとするはずです。


儲け話を他人に薦める理由は、「リスク」があるからです。
仮に10の利益のために顧客の半分が大きなリスクを負うなら、多くの顧客に声をかけ、各顧客から1の手数料をもらって利益を得た方が、確実に儲かるんです。


みなさんも、もし確実に儲かる話があるなら、独占しますよね。
そして、もし誰かに紹介するなら、きっと身近な人ですよね。
わざわざネット上に公開したり他人に電話したりして、「必ず儲かりますから投資しませんか?」なんて言うはずないんです。
なので、世の中の会社が提案するものに、「確実に儲かる話」はありません。


では、話は少し変わりますが、「確実に愛に近づく方法」という宣伝があったら、みなさんはそれを買いますか?
実はこれもおかしな話なんです。
まず、愛はお金では買えないので、愛を得るためのお金のやり取りは矛盾します。
確実に愛に近づく方法があるなら、それは無料で存在し、誰でも手に入る状態になっています。
なぜなら、愛はお金と違い、奪い合いではなく、そそぐほど返ってくるものだからです。


愛を発信する人は、人類が平和に過ごすことを望んでいますから、それを売ってお金にする必要なんかありません。
もちろん愛を発信する側が、食べていくぐらいの収入は必要ですけどね。
ですから、もし愛に近づく方法が有料だったら、それは誰にでも払える金額のはずです。
しかし高価だったら、それはニセモノです。
高価なほどニセモノだと思ってかまいません。
たとえば自己啓発セミナーなどでは、1週間の合宿で50万円・100万円というものもあります。
マスターが知るものでは、3泊で800万円というセミナーもあります。
これらはニセモノですから、愛に近づくことはできません。


「絶対に儲かる話」は世の中には出てこない。

「確実に愛に近づく話」は無料で存在する。



このふたつ、忘れないでください。


努力をすれば相応に儲かりますし、努力をしなければ儲かりません。
ダイエットで言えば、「食べない努力をすればその分痩せますし、食べない努力をしなければ痩せません」というのと同じです。
「努力をしないで儲けたい」という考え方は、「減食しないで痩せたい」と言っているのと同じです。
「減食しないで痩せたい」という欲に対して、ダイエット業界は、「食べて痩せられます」というダイエット方法を紹介します。
しかしそれではリバウンドを繰り返しながらお金と自信をなくしていきます。
同じように、「努力しないで儲けたい」という欲があると、悪智恵のある人に「絶対に儲かります」と騙されて、お金が貯まらないまま自信をなくしていきます。
たとえお金が手に入っても、努力しないで手に入れたお金は、うまく使えませんし、なにより充実した人生を送ることができなくなります。
「努力に応じた幸せ・努力に応じた愛」が手に入る、これが本質です。


以下、余談2つです。
そして最後に「まとめ」です。


◎余談1:「検索上位に表示します」も怪しい

企業のサイトを検索上位に表示させるための、「SEO対策」というのがあるのを知っていますか?
グーグルなどで検索した時に上位に出ると、そのページを見てくれる人が増えて、結果的に「売り上げが伸びる」ということです。
ある日、「SEO対策をしませんか?」と、SEO対策の会社から電話があったんです。
営業の電話・・・もうその時点でアウトですよね。
もしその会社が自社のサイトを検索トップに出す力があれば、仕事はいくらでも舞い込んできますから、電話営業なんかしなくて済むはずです。
案の定、「SEO対策」と検索してもその会社は検索上位に出ませんでした。
自分の会社のサイトを上位表示させることができないなら、他人の会社のサイトを上位表示させることもできないはずです。
ですから、「SEO対策の電話営業」をしている時点で、SEO対策の実力はないということです。
「御社を検索上位に表示します」というSEO対策会社の言葉は、限りなく怪しいので、気をつけてください。



◎余談2:「ここから先は有料です」・・・

この話は本題からそれますが、ネットでニュースやコラムを読んでいると、途中から「ここから先を読むには有料です」となることがありませんか?
「ちょい見せ・チラ見せ」して「この先有料」、というやり方は、風俗店や飲み屋のやり方や、自己啓発セミナーの「初級は無料、中級から有料」、みたいな、あからさまな「商売」だと思います。
情報を発信する側に「伝えたい」という気持ち、そして「伝えなければ」という使命感、さらに「愛」があれば、有料にするはずはないですよね。
確かに有料の方が、読者としては、「しっかり読もう」という気にはなります。
しかし、役立つ情報を教えてあげたいという愛があるなら無料でもいいと思います。
または、「役に立ったと思ったら、お好きな金額をクリックしてください」と、任意の入金を求めてもいいはずです。



◎まとめ


「絶対に儲かる話」を目にしても、まずは疑いましょう。
なぜなら、「絶対に儲かる話」があるなら、その話を持ち込んでくる会社が独占するはずだからです。
自分の実力を判断し、努力に応じた収入を得れば幸せになれます。
長く愛されるのは、「絶対に儲かる」という話に飛びつかず、地道に努力を続ける人です。

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