占い3 占いが当たる理由・外れる理由

(読了目安9分)

◎占いが当たる理由


若い女性とマスメディアの間では、占いは当たることになっています。

今回は、その理由についてです。


若い女性の間で占いが当たる理由は、「利用するのが女性だから」「若い女性は物事の仕組みを知らないから」です。


たとえば、10代20代の女性の多くは、「恋愛」に興味を持ちますが、親や親戚に相談しにくい場合があります。
だからと言って同級生や同年代では経験が少なすぎます。
そうなると、相談相手としてなんでも話せるプロ、つまり「占い師」が登場するわけです。
男性の多くは占いにほとんど興味がありませんし、年配になるほど、物事を自分で解決する力を持っています。
ですから、「若い女性」が占いを利用することが多くなります。

若い女性は、物事の仕組み(占いが当たると感じる仕組み)を知りません。
誰にでも当てはまることを言われても、占いが当たったと勘違いしてしまう傾向があります。
よくある占いの例として、以下を考えてみてください。


「近いうち、あなたか、あなたに近い人が、病気や交通事故で入院するかもしれません。気をつけてください」


社会経験が豊富な人は、この占いが高い確率で当たることはわかっています。
「あなたに近い人」とか、「近いうち」の定義が曖昧ですから、顧客側が「当たった」と信じたければ、当たる占いです。
しかし若い女性は、入院や交通事故はとても珍しいことだと考えている人も多く、知人の誰かが病気や交通事故で入院すると、「私に近い人が入院した!占いが当たった!」と解釈したがります。


また、「コールドリーディング・ホットリーディング・バーナム効果」など、占いに使われる技術や心理効果などについても知りませんから、ひとつひとつの話の内容を「特別なこと・すごい」と考えてしまいます。


そして「あの占い師、ホントに当たるから行ってみてよ!」となり、その連鎖が、若い女性の間で「当たる占い師」を作っていきます。
実際は、当たったように感じる演出や心理的な効果を使っているだけなんですが、若い女性の未熟さが、その占いを「当たる占い」にしているわけです。


さらに人生経験が豊富な占い師は、顧客本人よりも顧客のことがわかる場合も多々あり、単に恋愛の行く末など、大まかなことであれば、実際に高い確率で当たります。
たとえば、3歳の子供に刃物を持たせれば、みなさんは「ケガをするだろう」とわかると思いますが、3歳の子供本人は、そんなことは夢にも思っていません。
本人よりもみなさんの方が、その子の未来がわかってしまうわけです。
同じように、たとえばアラフィフのマスターが若い女性から恋愛相談を受けるときは、その恋愛が続くか終わるかなどの簡単な判断であれば、本人よりも的確に判断できます。
若い人よりも人生経験があるので、その女性を見れば、どんな男性が近づくかわかり、どんな男性が近づくかわかれば、どんな恋愛になるかわかるからです。


最後に、若い女性にとっては決して安くない料金を払うことで、「当たったと解釈したい気持ち」が強くなることも、若い女性の間で占いが当たる理由のひとつです。


ということで、若い女性の間で占いが当たる理由をまとめると、以下のようになります。


・大前提として、占いを利用するのが「若い女性」だから

・当たっていると思わせる言い回しを鵜呑みにしてしまうから

・占い師の言葉の中から「信じたいこと」を信じるから

・年輩者の人生経験が大幅に勝っていて、大まかなことなら本当に当たるから

・お金を払うことで、より一層当たったと信じたくなるから




次に、マスメディアの間で占いが当たる理由ですが、これにも理由が2つあります。


ひとつめは、占い業界からお金をもらって、「当たる占い」と宣伝しているからです。
ほとんどのマスメディアは、営利目的です。
ということは、儲けるためなら、法律ギリギリでなんでもやります。
「あなたの未来を100%言い当てる!」みたいな占いの宣伝内容がウソだというのは、占い師本人はもちろん、マスメディアの人間は誰だってわかっているんです。
しかし、お金をもらえばその程度のことは広告します。


そしてふたつめです。
上記は、占い業界がマスメディアを利用して儲けようとしているパターンですが、それとは逆に、マスメディアが占いをテーマに儲けようと決めた場合です。
事実はどうであれ、「当たらない占い」という噂は困りますから、どんな占いでも、かなり強引な解釈をして「当たる占い」と宣伝します。
マスコミは、「当たる占い師」を作りあげ、その占い師のことを放送し、「儲かる循環」を作っていきます。


ということで、マスメディアの間で占いが当たる理由は、

・占い業界からお金をもらって「当たる」と宣伝しているから

・当たることにしないとマスメディアが儲からないから

この2点です。

占いには以下のテクニックも使われ、「当たった」という印象を作り出しています。
興味がある人は検索してみてください。

ホットリーディング
コールドリーディング
バーナム効果






◎占いが外れる理由


占いが外れる理由は、以下のようなものが要因です。


<解釈の仕方によるもの>
顧客の解釈が厳密なほど、占いは当たらなくなります。

とても簡単な例だと、「近いうちに」という言葉の解釈が、占い師と顧客で違うことがあります。


「じゃあいったいいつなんだ?」という質問に対して、「当てようとする占い師」は詳しく回答できません。
「半年以内です」など、当たる幅を多く残した回答になります。
だからと言って7ヶ月後になにかが起こった場合、当たりか外れか解釈しにくいというのが現実です。
占いを受ける側の言葉の解釈が厳密なほど、占いは外れることになります。



<ただの確率論の場合>

単純な「確率論」の占いは、確率通りに外れます。
誰かが振るサイコロの目を当てる、誰かが投げるコインの裏表を当てるなどは、占い師も子供も確率どおりの結果になります。
「的中率80%」をかかげる占い師も、コインの裏表に関しては、実際は50%です。
図柄が5種類あるESPカードでは、自称「すごい能力」がある占い師でも、やはり確率どおりの出方をするそうです。
「250枚のESPカードを82枚以上当てたら1億円あげます」という企画があったようですが、これまでにだれもパスしたことがないそうです。



<対象があまりにも壮大な場合>

「この恋愛はうまくいくか?どうすればうまくいくか?」などの簡単な問題なら、占い師の人生経験が多いほど当たる確率が上がりますが、占い師に「人類の滅亡はいつですか?」と尋ねてもわかりません。
なぜわからないかというと、人類の歴史に対して、占い師の歴史が短すぎるからです。
占いというのは、「経験の差」がポイントになります。
大人が子供の行動を占うのは簡単ですが、子供が大人の行動を占うのは困難です。
同様に、一人の人間が人類の滅亡を占うのは、子供が大人の行動を占うのと同じで、とても難しくなります。
占い師に限らず、世界の「カリスマ」と呼ばれる人たちが何度も人類の滅亡を予言してきましたが、みなさんの存在が証明しているように、いまだに一度も当たっていません。



<占い師が疲れている場合>
たとえばクリスマスシーズンの前は、男女の関係に最も「動き」が出る時期だそうです。
告白の是非の相談はもちろん、彼氏の浮気の可能性、ライバルより一歩前に出る方法など、恋愛関連の悩みがとても増え、必然的に占いの依頼数が多くなるため、占い師は大変忙しくなるとのことです。


特に人気占い師は、何週間も予約で一杯になるようです。
占い師は何週間も恋愛相談を聞かされることになりますが、全員が「良いお客様」とは限りません。
感情的になっていたり、わがままを言う顧客もいて、ひどい相談もたくさんあるそうです。
そんな相談を一日中、しかも何週間も続けて聞く占い師は、ストレスから心身共におかしくなり、体調を崩すことも多いそうです。


そして、占い師自身が神経科やカウンセリングルームに行くこともよくある話だそうです。
占い師が疲れていると思考が鈍り、外れやすくなる・・・というか、本質的な助言ができなくなるかもしれません。


余談:
善良な占い師は、自分の「仕事量」というのを理解していますから、占いの精度が下がるような量の仕事を受けることはありません。
自分の人生経験を活かし、相談を冷静に分析し、顧客のために親身に助言できる量の仕事を受けます。


占い師は、本来「愛をそそぐ仕事」です。
みなさんは、愛をそそぐと疲れると思いますか?
実は、愛はそそぐほど、そそいだ本人も元気になるものなんです。
「そそぐと自分も元気になるのが愛」と言ってもいいかもしれません。
ですから、「占い師が疲れる」というのは、本来あってはならないことなんです。
お金目当てで仕事を受けすぎる・・・つまり愛をそそごうとしないから、結局ストレスが溜まり、神経科に行くことになるわけです。
占い師という仕事は、「お金が欲しい人」ではなく、「自分の幸せに責任を持てる人」がするべき仕事です。



今回は少し長めの投稿でしたね。
次回以降も以下のような内容で「占い」の話をしたいと思います。


◎人はなぜ占い師になるか

◎占い師の悩み
◎あなたにも占い(予言)ができます!
◎占い師になるために必要なこと
◎マスターの占い

・・・

投稿タイトルの一覧は以下です。


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