時給3万円の仕事

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◎時給3万円の仕事



「時給3万円の仕事」というのは、「高額な時給」の例えです。
今回は、

「愛をそそいだ結果、高額な時給をもらうのはいいことです、しかし高額な時給をもらうために、愛から遠ざからないようにしましょう」

という内容です。


マスターには程遠いことですが、マスターの父は以前「時給3万円の仕事」をしていたことがあります。
一例は、大学受験のための予備校の講師でした。
生徒たちの将来と予備校の評判がかかっているわけですから、責任重大です。
専門知識はもちろん、講義の内容、大きな声、明るい表情、笑いのセンスなども必要な仕事でした。
とにかくいつも声が大きくて元気な父でしたから、そんな仕事を任せてもらえたのかもしれません。
元気なことは「愛」ですからね。
父がしていた仕事を思い出すと、マスターは優しい気持ちになれますから、きっと父がしていた仕事は「愛」だったんだと思います。


一方、「長く愛されない」と悩む「若い女性」が高額な時給で働くというと、マスターには「お酒・風俗」というイメージがつきまといます。
水商売なら、人気が出れば1時間1万円以上稼げますし、風俗でも同じように稼げると思います。
アダルトビデオ系の出演なら、飛びぬけて美しい身体を持っていれば、1日で100万円、方法によってはもっと稼げますから、時給で10万円以上です。


さて、そんなにすごい給料をもらっているなら、さぞ誇りを持っているかと言えば、時給が高い仕事をする女性の多くは、その内容を隠そうとします。
「裏の仕事」と考えているのかもしれません。


では、隠す必要がある仕事は「愛」でしょうか。
そう、愛ではないですし、むしろ愛から遠ざかるものですが、みなさんは愛から遠ざかってでもお金が欲しいんでしたっけ?


・・・逆でしたよね。
人が本当に欲しいものは、お金ではなく愛です。
仮に地球上で一人になったら、地球上のお金は全て手に入りますが、そのときに嬉しいかどうか考えれば、自分が欲しいものがわかります。
究極的に、「人と一緒にいたいか」、「お金と一緒にいたいか」ということです。


高額な時給の仕事をするとき、以下を検討してみてください。

「その仕事を家族や彼氏に言えるか」

「履歴書に書けるか」

「夫に言えるか」

「自分の子供ができたら、その子に言えるか」

「自分の子供が同じ仕事をやってもいいか」


などです。


全て「はい」と笑顔で答えられるなら、なんの問題もありません。
誇りを持ってその仕事をしてください。
逆に、「いいえ」なら、なぜ隠す必要があるか考えてみてください。
よく「親に心配かけたくないから」という回答がありますが、本当に親のことを心配しているなら、親に言えない仕事をする方が、なにかのとき、はるかに心配させる可能性が高いはずです。
親としては、「親に心配させたくない」という理由を使って隠し事をされたことが、なによりショックかもしれません。


水商売とか風俗系の仕事が「裏の仕事」とされているのは、批判する人や隠そうとする人が多いからです。
隠そうとするのは、本人が「やましい」と思っているからなんです。
もし、隠してでもその仕事がしたいというなら、それは愛ではなく、お金が欲しいという「欲」がベースです。
本当に欲しいものが愛なのにお金を追いかけていたら、愛は遠ざかって当然ですよね。


「高額な時給」にはそれなりの理由があります。
たとえば有名な予備校の50代の講師なら、時給3万円もらえることもあります。
しかし20代の若い女性が時給3万円もらうには、ほとんどの場合、「心身共に相応のリスクを負う」ということになります。


高額な時給の仕事を考えている人は、お金が必要な理由を考えてみてください。
日本に住んでいる以上、「お金がないから餓死する」なんてことはありません。
行政に相談すれば、生きていくことはできます。
人に言えない仕事をしてお金を作らなければならないのはなぜか、そして、自分が本当に欲しいものはなんなのか・・・


贅沢のために高額な時給が欲しいなら、なぜ贅沢が必要なのか考えてみてください。
お金がないと心を安定させることができない人は、いつまで経っても心を安定させることはできません。
高額な時給の仕事をしている若い女性の多くは、きっと自分を愛していないはずです。
自分を愛していない人は他人を愛せませんから、愛されることはなく、「悪循環」から抜けられなくなります。


マスターが昔から見たり聞たりしてきた「悪循環」の一例をわかりやすく書くと、以下のようなものです。


高額な時給の世界で仕事をする

男に言い寄られる

目先の利益に飛びつく

様々なトラブルが起こる(費用がかかる)

悩む(判断力が低下する)

ストレス発散・精神科に行く(費用がかかる)

お金が必要になる

高額な時給の世界で仕事をする

目先の利益に飛びつく

様々なトラブルが起こる(費用がかかる)

悩む(判断力が低下する)

ストレス発散・精神科に行く(費用がかかる)

お金が必要になる

(くりかえし)

上記の「様々なトラブル」というのは以下のようなものです。

「男につきまとわれる」

「人からだまされる」

「人間関係のもつれ」

「望まぬ妊娠」

「お酒やタバコで健康を害する」

「生活リズムが崩れる」

「ギャンブル依存になる」

「家族と絶縁する」

「向精神薬依存になる」

「友達がいなくなる」

「孤立して男に頼らざるを得なくなる」

などがからみ、悪循環から抜けられなくなります。


若い人たちの世界では、時給が高いほど「肉体」を求められる傾向があり、それに比例して妊娠する可能性が高くなります。
また、妊娠の可能性がない仕事をしていても、男性客との個人的な付き合いで肉体を求められることがあり、これは店から保護されることもないため一層やっかいです。
特に外見が「かわいい・美しい女性」は、顧客に口説かれる可能性が高くなります。
顧客の男性との駆け引きなどでは、自分では考えて行動しているつもりでも、結局は男性の思うように動かされているパターンもあります。


極論すれば、「高額な時給」を手にしても、様々な理由でそれ以上使ってしまうんです。
昼の仕事をしている女性で例えると、「その日稼いだ給料をその日のストレス発散のための飲み代に使ってしまう」というパターンですが、高額な時給の世界ではストレスも大きくなり、お金を使う傾向が激しくなっていくわけです。
高額な時給でたくさん貯金しようと考えて仕事を初めても、「男」というトラップにかかり、逆に借金まみれで悩む若い女性も多くいます。
これらは、自分に愛をそそがなかったことのツケです。

※国は、借金まみれになってしまった国民に救いの手を差し伸べていて、借金まみれになってしまった国民は「破産宣告」を検討することができます。
知人に破産宣告をして人生をリセットした人がいますが、数年経った現在、悲壮感はなく、楽しそうに生活をしています。
「破産宣告はやめた方がいい」とむやみに反対する人もいます。
しかし、その人の意見に愛や知恵があるか考えてみてください。
風俗などの雇い主が反対する場合は、「逃げられたくない・もっと働かせたい」、というバイアスがかかっている可能性もあります。
ボロボロになってしまう前に、「破産宣告」の検討も自分への愛かもしれません。



◎まとめ


「愛をそそぐ仕事をした結果として時給3万円もらう」

「時給3万円欲しいから愛から遠ざかる仕事をする」


「時給3万円」でも、意味が違います。
あなたを愛に近づけるのは「お金」ではなく「誇り」です。
長く愛されるために必要なのは、お金ではなく、自分に愛をそそぐことです。


※今回マスターの父の話が出たので、次回からしばらく父について書こうと思います。
「父 人生を楽しんでいる人」というマガジンを作ります。

・・・

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