謝罪を求めないこと

(読了目安4分)

「自分のマイナス感情を晴らすために謝罪を求めてはいけません」という話です。


・・・とは言え、あくまでも日常生活や仕事での話です。
交通事故の被害に遭ったり、通り魔的な犯罪に巻き込まれてしまった場合など、非日常的な場面は例外です。



◎謝罪を求めないこと


「自分のマイナス感情を晴らすため」に、感情的になって謝罪を求めている人はいませんか?
多くの場合、人が他人に対して謝罪を求めるときは、「謝罪が欲しいタイミングで謝罪の言葉をもらえなかったとき」です。
「欲しいものがもらえない」というマイナス感情を晴らす目的で、謝罪を求めるわけです。


相手に謝罪を求めるのは、「私が正しいのになぜアイツは謝らないの?」と思っているからですが、その考え方で自分は成長するでしょうか。
「自分が正しい」という考え方は、自分の成長を止めてしまいます。


また、あなたに謝罪をしない人は、そういう家庭環境、つまり「ミスをミスだと思わない・ミスに気付かない・ミスだとわかっても謝罪をしない・謝罪をしたら負け」という家庭環境で育っていますから、謝る気はありませんし、謝ったとしてもあなたが恨まれます。


「自分が成長できない・相手の恨みを買う」という2つの意味で、相手に謝罪を求めてはいけないんです。



ということで、「ミスをしやすく、ミスをミスだと自覚できず、謝罪に抵抗がある人」に謝罪を求めても、時間のムダです。
そんな時間と精神力を使うなら、興味がある分野の勉強をした方が、あなたは成長します。
あなたの成長は自分にも周囲にも「愛」をそそぐことになりますから、あなたは愛される人に近づくことができます。


そして、自分個人のことで誰かに謝罪を求めるというのは、「私はあなたに謝罪してもらわないと幸せになれません」と言っているのと同じです。
自分の幸せを他人に依存しているわけですから、自分の機嫌を自分で取っているとは言えません。
つまり、謝罪を求める側も、子どもの思考のままなんです。
他人に謝罪を求めるということは、「私は子どもです」と言っているのと同じなんです。


「見た目は大人、頭脳は子ども」の逆コナン状態では、愛されるはずはありませんよね。
愛されるのは、見た目が若くても内面が大人、つまり「若くて知恵がある人」です。
謝罪を求めないことで他人から恨まれることもなくなりますから、あなたは成長し、長く愛され、他人から恨まれない人になり、悪いことなどひとつもないんです。




以下余談です。


<教育として 1>


子どもの明るい未来を考え、教育として謝罪の言葉や謝罪のタイミングを教えることは大切です。


教え方はシンプルです。
「親がミスをしたときに子どもにお詫びをする」
たったこれだけです。


小さな子どもは「謝罪」の概念さえ知りませんから、親が行動で示すことで、謝罪ができる子どもに育ちます。
その上で、子どもがなにかミスをしたときに、「謝りなさい」と言えば、子どもは素直に聞き入れますが、親が「謝らない親」なら、子どもも言い訳ばかりするかもしれません。
あなたが言い訳ばかりする人なら、きっとあなたの親も同じです。



<教育として 2>

仮にあなたがAさんに対して謝罪を求めるとき、「Aさんの教育のためだから」と主張するとします。
本心から教育のためだと思っているなら、感情的に怒鳴ることはなく、Aさんの明るい未来を考え穏やかな気持ちで要求できるはずです。
謝罪の要求が自分のマイナス感情を晴らすためなのか、教育のためなのかということを、「自分の心の状態」が教えてくれるわけですが、謝罪を求めている自分を客観視すると、相手への愛情があるからではなく、相手に対して不満があるからだと気づく場合がほとんどだと思います。




<人の権利を守るため>


報道メディアが「誤報」した後に謝罪することがありますよね。
あることないことを悪意で書かれたり、噂を流されたりした場合、名誉を回復するために相手に対して公に謝罪を求めることは「愛」と言えるかもしれません。

・・・

投稿タイトル一覧は以下です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?