恋愛の悩みは先人からの愛

（読了目安3分）

誰だって恋愛の悩みから解放されたいですよね。

しかし、悩んでいるときにその悩みに集中してしまい「なぜ私だけ、こんなに・・・」と思ってしまうと、自分一人だけが世の中から取り残されてしまったような気持ちになることもあります。

程度の差こそあれ、悩みは誰にでもついてまわりますが、今回は、「その悩みさえ先人たちの愛である」という話です。

その悩みさえ愛・・・なんだかキリスト教っぽい響きですが、べつに聖書の引用とかそんなことではないですよ。

「それでもあなたは多くの人たちの愛に包まれている」

という話です。

たとえば「ガンが日本人の死因のトップになること」について、思考のシフトの再確認の意味で書かせてください。

マスターは以前、「胆のう」を摘出しました。

「胆石」が原因でしたが、場所や大きさが悪く、もし摘出しなかったら、繰り返す激痛の末、胆のう炎になり、最悪の場合は死が待っていました。

しかし、今はこうやって生きています。

これは、先人たちの研究や、亡くなった人たちがデータを残してくれたおかげなんです。
また、医師も嫌がらず、ミスをせず、マスターのお腹を切り開き、胆のうを取り出し、また塞いでくれました。
マスターだけでは到底不可能なことを、他人がやってくれたんです。

マスターは生き延びました。

だからこそ、今後マスターがガンで亡くなる可能性は充分にあり、実際、マスターの祖父は80歳を過ぎてガンで亡くなっています。

ガンで亡くなる人が増えたのは、人類が、ガン以外の病気を治すことができるようになったからです。
地球外の高等生物がいるなら「地球人はようやくガンが死亡原因の一位になるまで進化したね」と言うはずです。

※厳密に言えば、先進国ほどガンで亡くなる可能性が高くなります。その理由は、死亡原因上位の心筋梗塞や脳卒中などが、先進諸国では治療しやすくなったからです。発展途上国ではガンになる前に、他の病気で死んでしまうため平均寿命が短くなります（※）。
※参考までに、以下はその理由についてです
ガンやアレルギーが増えた理由　―検査精度が上がると小惑星だらけになる―

では・・・ここからが本題です。

恋愛で悩む人が増えたのはなぜでしょうか。

・・・それは、人類が明日の食料・明日の命の心配をしなくて済むようになったからです。

地球外の高等生物がいるなら「地球人はようやく恋愛で悩むレベルまで進化したね」と言うはずです。
恋愛の悩みは、人類が進化した証拠、言い換えれば、人類は生命にかかわる根本的な悩みを克服し、恋愛で悩めるようになったわけです。
つまり恋愛の悩みは、先人たちの愛なんです。
以下、日常的な悩みが、視点を変えるだけで愛になる例を挙げてみますね。

以下は、「→」の後が「視点を変えた解釈」です。

住む部屋が狭くて悩んでいる→部屋には住めている

就職できなくて悩んでいる→テロや内紛など当面の命の危険はない

彼氏とうまく続かない→彼氏ができる程度の生活環境はある

結婚できない→結婚する前向きな意思と肉体は持っている

働く気がしない→それでも生きていける環境がある

病気で悩んでいる→昔ならすでに絶命していたかもしれない

お金がなくて悩んでいる→お金で解決できる問題ならまだマシ

みなさんの中には、いま、苦しみや辛さを体験している人もいると思いますが、視点を変えてもう一度自分を見つめたとき、まだ愛に包まれていることに気付けると思います。

さて、最後ですが、「恋愛の悩み」は、あなたが食料や命のことで悩んでいない証拠です。
恋愛で、「なんで私だけこんなに悩まないといけないの？」と悩むかもしれませんが、あなたは多くの先人たちの愛に包まれています。
愛に包まれているから恋愛で悩むことができる・・・矛盾するように思うかもしれませんし、「それどころではない！」という心境かもしれませんが、恋愛で悩めることの幸せを考えると、傷ついた心も少しは癒されるかもしれません。

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