ダイエット13 ―食べる喜びは最大の喜びか―

(読了目安9分)


今回の「ダイエット13」でひと区切りです。

「自分を理想の体重にしてあげることが自分への愛」

この考え方がダイエットのポイントです。

では以下のテーマでいきます。

◎流行のエクササイズについて
◎食べる喜びは最大の喜びか
◎簡単な復習
<おわりに>

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◎流行のエクササイズについて

近年、ダイエットを目的にしたエクササイズとして紹介されるものは、毎年のように出ては消え、思い出せないほどの数になっています。


たとえば、明るくて元気なお兄さんやお姉さんがそのエクササイズを紹介し、太めの芸能人がそのエクササイズに参加し、「痩せましたよ、みなさんもごいっしょにどうぞ!」・・・こんな流れが多く見られます。
ちょっと古いですが、マスターが覚えているのは、カーヴィーダンス、コアリズム、ビリーズブートキャンプなどがあります。


さて、そんな「流行のエクササイズ」、体験した人も多いと思いますが、その後どうでしたか?
ある程度効き目があったかもしれませんが、2年、3年と理想の体重を維持できた人は少ないんじゃないでしょうか。


雑誌やテレビで「ダイエット特集」がなくならないのは、「そのダイエット方法が効かないから」という皮肉な理由だというのは、以前書いたとおりです。


同じように、ダイエットを目的としたエクササイズがなくならないのは、そのエクササイズが効かないからです。
もちろん理屈通りにやれば成功するものがほとんどです。
しかし商業ダイエット業界が企画する「流行のエクササイズ」に手を出す人は、「これをやれば痩せられる!(お金を使えば痩せさせてもらえる)」と考える人、つまり、他人から幸せをもらおうとする「子供の思考」の人ですから、理想の体重になるまで努力を続けられる人は少数です。
「理屈通りにやれない人」が、そのエクササイズをやるんですから、失敗する人が多く、わざわざコストをかけて体重の増減を繰り返すことになるわけです。



「私、まさにそうでした!」と回想している人は、マスターのnoteと出会う前だったんですから、仕方ありませんよね。
でも今後は、知恵のあるダイエットを一回で終わらせてくださいね。


さて、流行のエクササイズでは、顧客は得をしないことがわかりました。
では、誰が得をするでしょうか。


「情報」には常に、流す側が得するバイアスがかかっています。
調べると、「コアリズム」というエクササイズのDVDは、300万枚売れたそうです。

ということは、流行のエクササイズで得をするのは、まずその会社です。

そして次に、そのエクササイズによって10キロの減量をする芸能人(芸能事務所)です。

芸能人は、エクササイズの会社からお金をもらうので、得をします。
そして減量に成功し、周囲から褒められ、名前も売れるわけです。

愛をベースにしたダイエットではないので、リバウンドしてもかまいません。

むしろ、「10キロ分食べられる!」という快楽を楽しんでいるかもしれません。



ということで、流行のエクササイズで得をするのは、「エクササイズの企画会社と芸能事務所」です。

一方、消費者は、数万円を使ってはリバウンドを繰り返し、お金と自信をなくしていくパターンに陥りやすいということです。

実際、流行のエクササイズでダイエットをした人で、理想の体重をキープしている人は、マスターの知人にはいません。

使った器具やビデオが放置されているパターンがほとんどです。


流行のエクササイズというのは、極論すれば、子供の思考の人を対象にしたビジネスです。
言い方を変えれば、営利団体が子供の思考の人からお金を集めるツールなんです。
そもそもみなさんは、流行のエクササイズに何度も挑戦する人と積極的に関わりたいと思いますか?
社会の仕組み・人の心の仕組みを知っている人は、流行のエクササイズが必要な生活などしていないはずです。




「それって趣味だからいいじゃないの・娯楽よ」と言う若い女性もいますが、ちょっと考えてみてください。
それって、ただ「与えられた趣味・娯楽」じゃないでしょうか。
「こんなのあります!楽しいですよ、効きますよ、あの有名人もやっていますよ」という、メディアが流す情報を受信しただけで、もしメディア側がその情報を流さなければ、あなたの趣味や娯楽はなかったわけです。
これでは、大人が提案する遊びで楽しむ幼児となんら変わりません。
知恵のある人は、メディアから与えられた趣味に楽しまされている人に興味を持つことはないと思います。
長く愛されるのは、自立したオリジナルブランドの人です。


先進国では「お金を使って太り、お金を使って痩せる」という不思議な現象が流行っています。
これは、その日の仕事で溜まったストレスを、その日の給料で解消するパターンと似ていて、知恵のある行動ではありません。
時間とお金を浪費するだけの悪循環です。


体重を減らすためにやるべきことは、流行のエクササイズではなく、食事を減らすことと運動をすることです。
念を押しますが、ダイエットは、あくまでも「通過点」で、長く愛されるために必要な条件の一部ですよ。
充分にわかっていると思いますが、ダイエットの成功だけを人生の目標にしないでくださいね。





◎食べる喜びは最大の喜びか

「食べなくても生きていける人がいる」という話、覚えてますか?
その続きのような話です。


ここは早とちりがあると誤解してしまうと思うので、もう一度確認しましょう。



「食べなくても生きていける」というのは、「空腹感もない」ということです。
「食べない」と書くと、「空腹に耐えるのは辛い」と反応してしまう人も多いようですが、「満腹感、充実感がある状態」だと考えてください。
それを踏まえたうえで以下を読み進めてください。


さて、
「食べなくても生きていけるなら、食べることをやめますか?」
この質問に対する回答で、その人の知恵がわかります。


食べるのを忘れてなにかに没頭した経験がある人は、「食べなくて済むなら食べなくてもいい・食べる時間がもったいない」などと感じたことがあると思いますが、反面、「食べる喜びがないなんてイヤだ、私は食べたい」と言う人もいます。
しかし、それは多くの場合、空腹のときをイメージした回答です。
食事をした後に「食べたい」と言う人はいないはずです。


さらに、

「食べるために生きていますか?」

「生きるために食べていますか?」

と質問すると、「生きるために食べる」と答える人がほとんどです。
マスターは同じ質問を100人以上にしましたが、やはり「生きるために食べる」と答える人がほとんどで、「食べるために生きる」と答えた人は1人でした。
(↑この答えにビックリして今でもよく覚えています)


多くの人が、生きるために食べていると考えているのが現実です。
ですから、食べなくても生きられるなら、食べないことを選ぶはずです。


食べなければ、以下のようなメリットがあり、多くの問題が一気に解決します。


食糧難にならない

動植物を殺さなくていい

食にまつわる不公平や争いがなくなる

食料の「産地」を気にしなくていい

食事を作る手間が省ける

食事を食べる手間が省ける


食事を作るためのエネルギーが不要になる

食器や調理器具を洗う手間が省ける

食中毒を防げる

飢餓の恐怖から解放される



他にも多くのメリットがあり、人類に余裕が出てくることで、結果的に世界が大きく変わります。
「食べないことによって節約した時間や食費、エネルギーを、他の娯楽や人類の進歩に使える」ということです。



食べることよりも大きな快楽を理解すれば、「娯楽として食べること」を卒業できるわけです。


未来の人間は、もし食べなくてすむなら(空腹感を感じないなら)、間違いなく食べないことを選び、節約した時間で、現代人が想像もできない高度な娯楽や仕事、出会いを見つけます。
それは、みんなでおしゃべりする食卓の楽しみや、ものを味わう楽しみを「我慢」しているのではなく、他のことをした方が楽しいからです。



「不食」については、「空気」と体内の「窒素固定菌(常在菌)」がキーワードになりそうだということはわかっていますが、「不食」のシステムの全容は解明されていません。
ですから、人類の多くは、まだ食べることが必要な状態です。
しかし、不食を実践できている人や、食べる以上の喜びを知っている人たちは、精神的に食べものに依存しない人生を送っています。
「肥満になるほどの過食はしない」ということです。


「食べなくても生きていけるなら、食べることをやめますか?」
・・・知恵のある答えは「はい」です。




◎簡単な復習

ダイエットについて簡単に復習です。


やることは

食べる量を減らす
有酸素運動をする
無酸素運動をする

これだけです。



得られるものは

スリムな身体
軽快感
筋力
持久力
周囲からの羨望
周囲からの尊敬
自信
知恵
お金(食費の節約で)

なんだか、やることに対して得られるものが大きい気がしませんか?


理屈としては、いたって単純です。
そして、得るものはとても大きなものです。
あとは「やる気を保てるか・愛があるか」などの内面的な問題です。



<おわりに>

長く愛されたいなら、「理想の体重」になることが必要です。

しかし「理想の体重にならなくても愛されると思います」「実際、理想の体重じゃなくても愛されている人はいます」と言いたくなる人も多いと思います。


短期的にはその通りでも、長期的には違います。
病気などのやむをえない事情は別として、理想の体重になれる人が理想の体重にならないなら、その人は長く愛されることはありません。


自分を理想の体重にしてあげることが、自分に対する愛だからです。



「たかがダイエット」と思うかもしれませんが、「肥満・太め」には、社会の仕組みや人の心にまつわる様々な背景があります。
体重のことで悩んでいるなら、なによりもまず理想の体重になってしまいましょう。
学歴や資格やファッションよりも先、もちろん就職よりも先です。
学歴が高く、様々な資格を持ち、収入があっても、自分を愛せない人は長く愛されないんです。


とりあえずこれで一区切りします。

「長く愛されたい!」と切実に願いつつ、まだダイエットの決心がつかない人は、もう一度「ダイエット 序文」から読み直してみてください。
(こちらからどうぞ→「ダイエット序文」)
最後までありがとうございました。


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