本物の笑顔と本物の人生 前編

(読了目安10分)

人はいつも「笑顔」に囲まれていたいと願っています。
もちろんマスターも、笑顔に囲まれる人生を選びたいです。


あなたがイライラしていると、あなたの笑顔がなくなりますから、あなたの周りから人が離れていきます。
人が離れていくと一層寂しくなり、あなたはさらにイライラしてしまいます。
そんな状態では、あなたが笑顔に囲まれることはありません。


それでもあなたは寂しいですから、笑顔が欲しいんです。


そして「笑顔を欲する人」が気軽に笑顔を手に入れることができる場所のひとつとして、男性なら「キャバクラ」、女性なら「ホストクラブ」があります。
キャバクラやホストクラブに行けば、みんな笑顔で接してくれます。


・・・しかし、そこでの笑顔は、「お金と引き換えの笑顔」です。


もしお金を払わないで帰ろうとしたらどうなるか、想像してみてください。
つまり、キャバクラやホストクラブでの笑顔は、「お金と引き換えに得る笑顔」ということなんです。


また、あなたが買い物をしたときの店員の笑顔も、言ってみればお金と引き換えの笑顔です。


「タダでこれをください」と言ったとたん、店員の笑顔は消えるはずですからね(お金と引き換えの笑顔でも、一概に「ニセモノ」と言えない場合もあります)。


お金と引き換えに得るニセモノの笑顔に囲まれた人生は、ニセモノの人生になってしまいます。
お金を使って笑顔に囲まれようとすると、ニセモノの人生になってしまうわけです。


では、本物の笑顔に囲まれ、本物の人生を送るには、どうすればいいんでしょう・・・


以下、「イライラ」「笑顔」をキーワードに、「本物の笑顔・本物の人生」について書いてみます。




◎組織の内部崩壊を防ぐためにできること


以前も似たことを書いていますが、あらためて書きます。
あなたは、100人の人間が構成する組織に所属しているとします。
その組織の中の「1人」がイライラしているのと、「30人」がイライラしているのでは、組織のパフォーマンスはどちらが高いでしょうか。


そう、前者の方が組織全体のパフォーマンスは上です。
前者なら、組織はほぼ安定して機能しますよね。
ということは、組織の中にイライラしている人が少ないほど、「私もあなた周りも楽しい」という状態、つまり「愛」に近い状態だということです。


はい、それでは、組織の中でイライラしている人を、少なくするにはどうすればいいでしょう。
人間は完璧ではないですから、「ゼロ」にすることはまずムリです。
また、あなたが「イライラしないでよ!」と言っても、相手のイライラが止まるはずもありません。
むしろケンカになるかもしれませんよね。


もしあなたが

「あんたがイライラしているから私も怒るの」

「あんたが優しくしてくれれば私も優しくできるのに」

などと言って他人に改善を求めていたら、いつまで経ってもその組織内のイライラはなくならないと思います。


みんなが他人のイライラに影響され、「おまえが先にイライラをなくせ!」と責めあっていたら、イライラが増え続け、やがてその組織は内部崩壊してしまうんです。
100人が協力して200人分の力を発揮するはずの「組織」が、100人みんながイライラし、トータルで1人分の力にもならない組織になってしまうなんて、悲劇です。


ということで、イライラしている人が増え続けてしまうと、組織は内部崩壊です。


ではイライラしている人を少なくするにはどうすればいいか・・・

・・・

・・・

そう、他人がどうであれ、自分はイライラしなければいいんです。
他人がイライラしていても、あなたがそれに付き合わなければいいんです。
笑顔で気持ちよく働く・・・もし組織の全員がそんな人だったら、100人がみんな力を発揮し、組織は最高のパフォーマンスを発揮できるわけです。


実際は難しいですが、それでも、他人に引っ張られてイライラしちゃいけないんです。


「あんたがイライラしているから私も怒るの」と、自分のイライラを他人のせいにするのは子どもの思考です。
自分の幸せは自分で決めることができますから、まずはあなたがイライラをなくし、自分の幸せに責任を持ってください。


さて、質問です。


あなたは80億人の人間が構成する組織「人間社会」に所属しています。
今、人間社会では、多くの人がイライラし、自分の意見を主張し、戦争を続けています。
人間社会の内部崩壊をなんとかするために、まずあなたにできることはなんでしょうか。


以下、考えてみましょう。

◎イライラの原因


もし今イライラしているなら、その原因を考えてみましょう。
「仕事」を例として書いてみますね。
あなたは1日10時間働いているとします。
あなたの隣の席のB子さんは9時間の労働だとします。
でも給料は同じです。


そのときあなたはB子さんと自分の労働時間を比べてイライラしていませんか?


「なんで私の方が1時間多く働いてるのにB子と同じ給料なの?」みたいな感じです。


しかしあなたの反対側に座っているC子さんは、同じ給料で11時間働いているかもしれません。
もう少し離れたデスクには、あなたより1時間早く出社してあなたより1時間遅く帰り、あなたと同じ給料で働くD子さんもいるかもしれません。


おそらくあなたのイライラは、仕事時間がB子さんと同じ「9時間」になったところで消えるものではありません。
しばらくは気分が落ち着いていても、結局次のイライラの原因を探してしまうんです。

つまり、

「同じ仕事時間なのに私の方が忙しい」

「B子はヒマそうだからずるい」

「私の方が同じ時間でたくさん仕事ができるのに」

となってしまうということです。


逆にあなたの労働時間がB子さんより1時間少なくなっても、「確かに私の方が仕事時間は短いけど、あの子は実力がないだけよ」となり、イライラが解消されることはないかもしれません。


さらに、「6時間労働で、あとは座っているだけ」という仕事をもらったとしても、こんどは時間を持て余して「ヒマだからイライラする」となり、結局イライラしたままかもしれません。


またさらに、「働かなくていいよ」と言われ、仕事ゼロで毎月給料をもらったとしても、はじめだけ喜んで遊び歩き、やがて飽きてしまい、充実した人生は手に入らないと思います。


そして最後に、30年分の給料を一切働かずに今もらったとしても、その瞬間からあなたは幸せになれるわけではないんです。
数日間か数ヶ月間の興奮のあと、「お金目当ての男が近づいてくるかも」「将来のためにこのお金をできるだけ使わないようにしないといけない」「投資に使って増やしてみようかな」「もっとお金を貯めないと将来が不安」と、また「イライラ」が襲ってきます。


いったいなぜイライラがなくならないのか・・・


それは、愛をもらおうとしているからです。


与えられた環境で全力を尽くしている人は、イライラしないんです。
それは、愛する努力をしているからです。


仕事では、

「仕事をしても他人から認められない寂しさ」

「他人との不公平感」

「理解されない寂しさ」

これらがイライラの原因になることがあります。
「私はがんばってるのに評価されない、なんであいつばっかり評価されるのよ!」という感じです。


そんなとき、なぜ自分は上司や同僚から「評価されたい」と期待するのか考えてみてください。
上司や同僚からの評価がないと、心は安定しないものなんでしょうか。
他人の言葉によって人生が変わってしまうなんて、子どもと同じじゃないでしょうか。

逆に言えば、仮に男性の上司や同僚から、「君は素晴らしい・よくやったね」と評価されれば満足なんでしょうか。

「私はそれで満足する」と言うなら、あなたを高く評価してくれる男性だけを「私の良き理解者」と勘違いし、飲みに誘われて肉体関係を持ち、浮気や不倫相手として、雑に扱われてしまう結果を招くかもしれません。


また、褒められたら褒められたで、「どうせ私を働かせるために持ち上げてるだけでしょ?」と相手を疑ったりしませんか?


「週に一度みんなの前で、憧れのA部長から、最大の褒め言葉を何度も言ってもらわないと仕事ができない。同僚のK子が私を羨ましがってくれないと仕事ができない。丁寧にお礼をしてもらえないとイライラする」


もしこんな社員がいたら、ただの「大きな子ども」ですよね。
しかし、少なからず似たような欲を持っている人はいるんです。


誰が誰を褒めても、そして自分は褒められなくても、あなたはイライラする必要はありません。
「これは愛なの?」といつも自分に問いかけ、愛する努力をし続けてください。
愛する努力をしている人は、他人からの評価を、「おまけ」ととらえることができ、自分の軸はブレません。
愛する努力をしていれば、自分で自分を褒めることができるようになるからです。


イライラしている人というのは、まだ「やるべきこと」や「やれること」をやっていない人なんです。
それを簡単に表現すると、「愛する努力をしていない」ということなんです。


「イライラの原因は、愛をもらうことばかり考えているから」

「イライラの原因は、愛する努力をしていないから」


ということです。



◎原因はどこに?


イライラの原因が「愛する努力をしていないから」ということは、原因は全て自分にあるということです。
そして原因が自分にあるということは、「自分の力で解決できる」ということです。


イライラの原因を本気で他人のせいにしている人は、「イライラは他人に解決してもらえる」と本気で思っている人です。
言ってみれば、「人の幸せや不幸は他人がコントロールできる」と思いこんでいる人ですから、男性と付き合ったり、結婚したりしても、気分が悪くなった時はパートナーに向かって「あんたのせいで私は不幸!どうにかしてよ!」と、本気で怒鳴ってしまうんです。


50人・100人が仕事をしている大きなオフィスフロアでは、社員の口から出る「叫び声・罵倒」などが時々聞こえることがあるそうです。
電話を切った後や他の社員とのやりとりの後に、イライラして叫んでしまうわけですが、思い通りにならないからといって、叫んだり泣いたりするのは「子どもの思考」です。
職場で本気でイライラするということは、「私は子どもの思考です」と本気になって宣伝しているのと変わりません。


安定した力を発揮できるのが大人ですから、チームワークが大切な仕事の場で、大きな声をあげたり、あからさまにしかめっ面をしたり、たとえトイレの中で泣いたとしても、目を赤くして戻ってくるようではいけないんです。


同じ人間でも、穏やかに仕事をしているAさんと、イライラしているBさんがいるのは、その人の実力どおりのことが起こった結果です。
AさんとBさんの職場を入れ替えたとたん、穏やかなAさんが急にイライラし、イライラしていたBさんが急に穏やかになるわけではないからです。
穏やかな人はどの現場でも穏やかですし、穏やかでない人は職場を変えても同じことを繰り返すんです。


「職場を変えればイライラがなくなるのに」とか、「あの人の職場は人間関係が良くていいわね」と言っているうちは、他人から幸せをもらおうとする思考、つまり「子どもの思考」だと思ってください。
職場を変えて、もしイライラがなくなったなら、表向きは「よかったね」となりますが、それは「環境」という「外的な要素」に頼った心の安定ですから、まさに子どもの思考です。
子どもの思考では、楽しいのは初めの数年だけで、結局は以前と同じ事を繰り返すことになります。


・・・恋愛と似ていますよね。


子どもの思考では、彼氏を変えても、楽しいのは初めの数年だけです。


穏やかに仕事をしている人は、

「ラッキーだから」

ではなく、

「自分の力で穏やかに仕事をしている」

というのが本質です。


そして人生も同じです。

穏やかに生活をしている人は、

「ラッキーだから」

ではなく、

「自分の力で穏やかに生活をしている」

というのが本質です。

つまり、

「人生は、運任せではなく、努力で切り開ける」ということです。
「この状況に対して打つ手がない」なんていうことはありません。

努力をすれば変えられるんですから、こんなに素晴らしいことはないと思いませんか?


マスターも遠くから応援していますから、がんばりましょう。


次回「本物の笑顔と本物の人生 <後編>」に続きます。

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