お酒と愛 3

(読了目安7分)

今回は「お酒と愛 3」です。
短編でどんどん進めていきますね。
「お酒をやめたいなあ」と思ってる人には、いい刺激になるはずです。

◎お酒より楽しいことを知ればお酒はやめられます


「できればお酒をやめたいんだけど」と思っているみなさん、お酒より楽しいこと・お酒より大切なものがあれば、お酒はやめられます。


女性の場合だと、妊娠を機にお酒をやめる人が多いですよね。
また、「お酒を飲んだら命がない」なんていう状況になればやめられる人も多いはずです。
同様に、お酒を飲むことよりも大切なことが見つかれば、お酒はやめられます。


「大切なこと」があればなんでもいいんです。


20歳ごろのマスターの場合は、主に女性と関わるためにお酒を飲んでいましたが、お酒がないと女性を口説けない同級生を見てあきれてしまい、「オレは絶対にシラフで口説く」と決めてから、お酒を飲まなくなりました。
マスターの経験上、「酒が入ってたからよく覚えてない・ついうっかり・出来心で・勢いで」こんな言い訳をする男女には、長く愛する実力はないと思います。
自分の責任で幸せになることが愛に近づく条件なのに、いつも薬物の力を借りてるんじゃ困りますよね。


以前、大根の薄切りを体験したスタッフが、「切るのっておもしろいです~!」と、調理の楽しさの一部を理解できたんです。
おもしろさを理解できると調理が楽しくなり、楽しく作ることで愛をこめることができ、愛の循環が始まります。
ですから、まず新しいことに挑戦してみましょう。
そのおもしろさがわかり、さらにそれがお酒より興味をそそるものなら、そして新しい出会いに繋がれば、きっとお酒はやめられます。


また、少し強行手段ではありますが、まず「お酒は絶対に飲まない」と決めることも、ある程度大人ならできるかもしれません。マスターが「結婚したら浮気は絶対にしない」と決めたのと同じことです。
その決意を守ることで、お酒以上、浮気以上の快楽を発見できるようになります。


「お酒以上の喜び」は、お酒を飲み続けていたら見つかりません。
女性なら、妊娠をキッカケにお酒はやめられるかもしれませんが、不意の妊娠の結果、やめざるをえなくなるという状況ではなく、大人の思考のひとつとして、お酒をやめ、新しいことに挑戦してみる・・・こんなきっかけもいいと思います。


「お酒より楽しいこと・お酒より大切なこと」に出合いましょう。



◎国がお酒を取り締まらない理由


国は国民を守る義務がありますから、国民がお酒を飲んで事件ばかり起こすなら、お酒は禁止にするはずですよね・・・


でも禁止になっていません・・・


その主な理由は、

「国会議員もお酒がないと生きていけないから」

「お酒を売ることでお金を稼ごうとしている人がいるから」

です。


世の中、お酒にまつわるニュースと言えば、悪いニュースばかりです。

・一気飲みで死亡


・酒酔い運転の車が人の列に突っ込み死傷


・飲んで口論の末、ケンカにより重体


・酔った勢いで女性に集団暴行


・アル中をはじめとした病気の原因になる



国は国民を守る義務がありますから、お酒が身体に良くないもの、また、社会に害をもたらすものなら、積極的に取り締まる義務があるはずです。


ではなぜ日本政府はお酒を取り締まらないんでしょうか。
それは、取り締まると損をする「偉い人」がいるからなんです。
そして、お酒好きの一般の人たちが、偉い人を後押しするからなんです。
「偉い人」とその周りでお金を稼いでいる人たちの「目先の利益」のために、お酒を取り締まらないわけです。


「お酒を取り締まってもムダ」なんていう声もありますが、日本は、100年前に禁酒法に失敗したアメリカと全く同じ結果にはならないと思います。
なぜなら、日本は陸続きの国境がなく、国民のまとまりが良いことが美点だからです。


アメリカの禁酒法が失敗した理由については、様々な議論がありますが、アメリカが、歴史の浅い「多民族国家」だったことが主な原因だと思います。
以前、マスターがネパールに行ったときに思ったんですが、カースト制度が根強く残っているためか、とにかくみんなまとまらないんです・・・
民族ごとのプライドや、目先の利益を追う「賄賂体質」がはびこってしまい、法律ができてもうまく機能しないんです。



日本では、覚せい剤、麻薬、偽造紙幣、拳銃の密輸、それらの国内での密造にしても、取り締まりはアメリカよりうまくやっています。


たとえば「銃」です。
アメリカでは「護衛のために銃が必要だ」と言い、結局はその銃が原因で死亡事故がなくなりません。
一方、銃を放棄した日本は、銃による殺人事件はとても少ないんです。
お酒で言えば、「ストレスを発散するため、楽しむためにお酒が必要だ」と言い、結局はそのお酒が原因で、多くの新しいストレスが生まれてしまう、ということです。
お酒をなくせば、国民はお酒にまつわるストレスから根本的に解放されます。
小規模な密輸や密造は絶えないと思いますが、アメリカのような失敗をすることはありません。


なぜ「禁酒法」を実施しないかというと、やっぱり、お酒がないと生きていけない「偉い人」や、目先のお金や利益を優先する「偉い人」がいるからなんです。
お酒を売る会社も、もちろんそんな「偉い人」たちと繋がっています。
お酒を飲む人たちは、ストレスを忘れたり女遊びがしたいんです。
お酒を売ってお金を稼いでいる人たちも、そのお金でストレスを忘れたり、女遊びがしたいんです。
ですから、大人がそれぞれにストレスを溜めない生き方を身に付け、みんながパートナーと仲よくやれば、お酒を必要とする人はいなくなります。
そもそも人が本当に欲しいものは、お酒ではなくて「愛」なんですから。



マスターはいつも、「お酒と宗教の卒業は、人類が愛に近づくために必要なこと(今の人類には不可能かもしれませんが)」と書いています。
日本国民全員が禁酒法の施行を求めたら、民主主義の国「日本」は禁酒の国になります。
そして日本は「最初にお酒を卒業できた国」として人類史に残るんですが・・・今はまだその時期ではないでしょうから、せめてみなさんは先に卒業してください。
そして愛をそそぐ側になってくださいね。


◎お酒がないと生きていけない人は子どもの思考です


これは説明するまでもありませんね。


「お酒がないと人生がつまらない・酒なしじゃ生きていけない」こんなことを言っている人とはできる限り距離をおきましょう。
一緒にいるだけであなたの価値を下げてしまいます。
人間は自分と同じステージの人と結婚しますから、価値が下がったあなたと結婚する男性は、もちろんあなたと同じです。
今あなたが「私が男なら自分と結婚したくない」と思うなら、そんなあなたを選ぶ男性と結婚しても、うまくいくはずはないですよね。


◎お酒がないと仲良くできない関係は愛ではありません


他人と仲良くなるためのコミュニケーションの道具として、「お酒」を使う場面があります。


「飲み会」なんかはその典型です。


お酒を通して盛り上がると、仲良くなるのはある意味簡単です。
でもそんな関係って、お酒がない日常の場面ではどうなんでしょうか。
日常生活では、お酒がない場面の方がはるかに多くなりますが、お酒をきっかけに軽く始まった人間関係は、終わるのも簡単な傾向があります。
大切なのはお酒の席ではなく現実の生活ですから、長く愛されたいならお酒がなくても仲良くできる人間関係を作りましょう。


「お酒と愛 4」に続きます。

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