トイレ掃除

(読了目安3分)

トイレ掃除をして、「あること」に気が付くと長く愛されるようになります。
「あること」とはなんでしょうか。

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仮にあなたは25歳で、これまでにトイレ掃除をしたことがない女性だとします。
あなたはトイレ掃除を頼まれ、自分が使うたびに、トイレを掃除することになりました。
手洗い器や床、トイレットペーパーの補充などもそうですが、主に便座を上げて、便座の裏側と便器のふちを掃除します。


トイレ掃除をするということは、多少の差こそあれ、「汚れたもの」を見ることになります。
そのとき、あなたはどう感じるでしょうか?


1:「なんで私が掃除しなきゃならないのよ! 自分で汚したんだから自分で掃除してよ!」


2:「私も汚していたかもしれないのね! 掃除してくれた人たちに感謝ね」

上記1 と2のうち、2の気持ち、「私も汚していたかも」と気付いた人は、長く愛されるようになります。


便座を汚した人は、意図的に汚してそれを放置したわけではなく、多くの場合、気がつかず放置しただけなんです。
汚れている便座を見て、もしあなたが「不快な思い」をしたなら、「私も誰かに不快な思いをさせていたんだろう」と考えてみてください。


もしあなたが、「汚いわね、他人がやったのになんで私が掃除しないといけないの?」という気持ちを持ったなら、それは「私は一度も汚したことがない」と言っているのと同じです。
実際は、汚した本人が気付いていないだけで、便座を汚さない人なんていません。
ですから、「不快な思い」は、他人に対してではなく、過去の自分に向ければいいんです。
それが「反省する」ということです。


過去に、あなたと同じ気持ちで便座を掃除してきた人たちがいます。
その人たちへの感謝の気持ちが生まれれば、あなたの中のストレスが減ります。
ストレスが減るほど、人間は愛をそそげるようになり、愛が返ってきます。


また、あなたの職場に、自分が使った後、毎回トイレを掃除しているA子さんがいたとします。
その人はもちろん「大人の思考の人」です。
あなたがトイレを使った次にA子さんがトイレを使ったとき、いつもトイレがきれいだと、A子さんはあなたに興味を持ちます。
つまり、あなたが大人の思考を実践すれば、大人の思考の人が集まってくるんです。
もちろん逆もしかりです。
A子さんが使った後、あなたが入り、トイレがきれいだったら、あなたもA子さんに興味を持つはずです。
大人の思考の人同士の付き合いは、ストレスがなく建設的ですから、愛をそそぎ、愛される関係ができます。
それが「長く愛される」ということです。

◎まとめ


・トイレ掃除で不快な気持ちを抱いたとき、自分も他人に対して同じ気持ちを抱かせていたことに気付きます。

・トイレ掃除をすると、自分も無意識に便座を汚していることに気付き、そのことから、自分が気付かないうちに人間関係を壊していることや、迷惑をかけていることに気付きます。

・「汚いわね、なんで私が掃除しないといけないの?」という気持ちは子どもの思考です。

・これまでに誰かに助けられていたであろうことに気付き、今後自分が誰かを助けていくことに前向きになれます。

・きれいなトイレを見た時に、掃除している人に感謝できるようになります。
感謝の気持ちが自分の気持ちを落ち着かせます。

・大人の思考の人が自分に近づいてきます。


冒頭の「あること」というのは、「自分も汚しているかもしれない」ということです。
「トイレ掃除をすると長く愛される」というのは、トイレを掃除するあなたを見た人が、「えらいね」と褒めてくれるからではなく、トイレ掃除をする本人が、汚れを見ることで自分を客観視でき、大人の思考に近づくからです。
そして、自分が大人の思考になることによって愛をそそげるようになり、その結果、愛が返ってくるわけです。

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