批判は自分に返ってくる

(読了目安9分)

「長く愛されたいなら批判はやめましょう」という話です。
特に、若い人が感情的になって批判をすると、ほとんどの場合、自分の無知や愚かさを周囲に見せる結果になります。


その例になる言葉をいくつか書きますので、みなさんはマネをしないようにしてください。
「自分のなにげないひとことが今の環境を作っている」、ということがわかると思います。


◎警察むかつく消えろ!


これは若くてかわいらしい女性の言葉でしたが、もし警察が消えたら、その瞬間、誘拐やレイプの被害に遭うのは彼女自身です。
警察が原因の事件もあり、確かにむかつくことはありますが、多くの場合、むかつくのは自分の行動に原因があります。
簡単な例として、「交通違反」があり、これは基本的に自分がいけないんです。
交通違反を狙い撃ちされたような場面もありますが、違反しなければキップを切られることはありません。


ということで、「警察むかつく消えろ!」、この質問に対する本質的な回答は、「警察が消えるとあなたも消えることになります」となります。


◎イケメンのセックスってだいたいたいしたことないですよね


「私、イケメンは苦手。だってイケメンなんて顔だけよ。セックスは淡白だし、女の扱いも雑だし、むしろブサイクな男の方が女性に対して一生懸命で、セックスもイケメンよりいいと思う」


こんなふうにイケメンを批判する女性は、自分にイケメンを本気にさせる実力がないことに気付いていない場合があります。
イケメンの多くは女性に慣れているため、経験も余裕もあります。
どんなことでも、上達するには「場数(練習量)」が大切です。
そして場数を踏めるのはイケメンなんです。
ただ、イケメンでもダメなのもいますし、ブサメンでも内面がいい男もいます。
しかしそれでも、セックスに関して言えば、イケメンの8割が場慣れしているのに対して、ブサメンは2割にも満たないはずです。
つまり、統計的に見ればイケメンのセックスの方が高得点の可能性が高いことになります。


つまり、イケメンを本気にさせることができない女性が、「イケメンのセックスはダメ、ブサメンの方がいい」と批判するわけです。
また、ブサメンが絶倫だとしたら、それは少ないチャンスを逃さないために、必死になっているという事情もあるかもしれません。


ですから、ブサメンが絶倫なのではなく、ブサメンしか本気にさせることができない自分の実力を省みる必要があります。


「ブサメンの方が優しい、イケメンは調子に乗っている」、こんな意見も聞きますが、さらに一歩踏み込んで、本質を考えてみてください。


ということで、「イケメンのセックスってだいたいたいしたことないですよね」、この質問に対する本質的な回答は、「あなたがたいしたことないのかもしれない」となります。


◎最近交通マナーが悪くなりましたね


「最近は交通マナーが悪くなったと思います。お父さんの隣に乗っていたころは、道を譲ると、追い越した車はハザードランプを出したのに、私が道を譲ってもハザードランプを出してお礼を言う人が少ないんです。最近のマナーはどうなってるんでしょう?」


交通社会をこう批判した女性は、実際は自分の譲り方が他人思いではなかったため、ハザードランプをつけてもらえないだけでした。
この女性は、免許を持っていない高校生男子にとっては、現代の交通社会を的確に分析している「イケてるお姉さん」かもしれません。
「このお姉さんは運転がきっとすごく上手なんだろう、だからマナーの悪さについて周囲を批判するんだろう」と考えるわけです。


しかしマスターは、彼女の私生活を見るだけで、「きっと彼女の譲り方が悪いんだろう。なのに他人のせいにしてるのか・・・一緒にいたら怖いなあ」と考えます。
結果的にマスターはその女性とは距離を取り、その女性は自分の周りに、免許を持たない高校生のような人を集めてしまうわけです。
ですから、彼女の恋愛がうまくいかないのは言うまでもありません。


ということで、「最近交通マナーが悪くなりましたね」、この質問に対する本質的な回答は、「あなたの譲り方が悪いんだと思うよ」となります。


◎ベンツやばくないですか?


ちょっと長いですが、考えてみてください。

以前、
「人生がどうもうまくいかないんです」
「仕事が続かないんです」
「彼氏ができないんです」
「彼氏ができてもすぐに別れます・・・」

と悩む女性B子さんと「車」の話をしているときでした。


B子さんは車の運転が苦手で、運転が怖いと言っていました。
会話中マスターが「ベンツに乗ればみんながよけてくれるよ」と言うと、B子さんは否定的な口調で、「ベンツやばくないですか・・・」と言ったんです。


理由を尋ねると、以下のようなことでした。


「昔ベンツが駐車場のポールにぶつかったところを見たんですよ、そんなにスピードが出てなかったんですけど、バンパーがけっこうつぶれててビックリしました。あんなに弱いんじゃやばいですよ、ボルボの方がいいんじゃないですか?」


1:「ベンツがぶつかってかなりへこんだから危険」

2:「そんなにスピードが出ているように見えなかった」


3:「丈夫な車ならやっぱりボルボがいいと思います」


こんな意見です。
自分に自信がないためか、自分を大人に見せるために、わざわざマスターの言葉に反論するのが目的のような言葉にも感じました。


マスターは、ベンツの方が強いとか、ボルボが丈夫と言うつもりはありません。
以下、客観的に書いてみたいと思います。

1:「ベンツがぶつかってかなりへこんだから危険・弱い」
最近の車のバンパーは、樹脂製が主流で、ぶつければへこむようにできています。
衝撃の吸収・へこんだ後でも形が戻りやすいこと、軽量化、対象物への被害の軽減、デザイン性などの理由からです。
基本的にへこみやすくなっていますが、それをB子さんは「簡単にへこんだから危険」と判断してしまったわけです。



2:「そんなにスピードが出てるように見えなかった」
B子さんの「速い・遅い」の基準として、彼女は「主観」によって、「ゆっくりだった」と信じている可能性があります。
人間がスピードを感じるときは、絶対的なスピードではなく、相対的に判断していることがほとんどです。
車の大きさや色、周囲の景色との対比などで感じ方が変わります。




3:「丈夫な車ならやっぱりボルボがいいと思います」

これは「ボルボが丈夫」という話を親や周囲から聞いたのかもしれませんが、だとしたら、この言葉は親や周囲にも責任があります。
現在の大手メーカーの車は、車格が同じ場合は強度もほぼ同じです。
昔と違い、コンピュータで強度計算をしていくと、車の強度はほとんど同じになるためです。
また、強度を計るとき、どんな角度で、そしてどんなスピードで、どんなものにぶつかったかなど、全く同じ条件で試してみないと、判断できない要素も多くあります。
また、ベンツとボルボはそれぞれにデザインが違いますから、同じものにぶつかってもへこみ方は違います。
そのへこみ方の違いから、どっちが丈夫だとは判断できません。
彼女が見たその事故に限っては、ボルボよりベンツが弱いかもしれませんが、他の事故にはベンツの方が若干強いかもしれません。
1人乗りで空荷のときなら車は軽いですが、大人が5人乗りでガソリンも満タン、ゴルフバッグ5個とレジャーグッズ満載、なんていったら400キロ以上違いますから、同じスピードでも衝突のエネルギーは大きくなります。
また、現代の車は「クラッシャブルゾーン」という考え方があり、室内を残しその他を潰して衝撃を吸収し、最終的に中の人間に伝わる衝撃を最大限減らす、という考え方が主流です。
車が丈夫過ぎて衝撃を吸収しないと、車は壊れなくても中の人間が車内で激突死してしまうわけです。
正面衝突で言えば、衝突の衝撃でエンジンが下に落ちる構造にし、ボディー全体をクッションにしながら潰していくことで、搭乗者への衝撃を極限まで吸収する構造です。
ですから、衝突時、ボディーは効率良くつぶれます。


こんな感じで、「ベンツやばくないですか?」という言葉が、彼女の価値を下げてしまうんです。
当然彼女の周囲に集まる人も似たような人になり、ヘンなことを言う人たちが集まるため、「人生がうまくいかない」と言い続けることになります。


ということで、「ベンツやばくないですか?」、この質問に対する本質的な回答は、「あなたがやばいかもしれません」となります。



上に紹介した話は、全て「自分が正しい」と信じている人から出る言葉です。
これでは他人を責める人生になってしまい、自分の成長がありませんよね。


人生は、実力どおりのことがおこります。
ですから、彼女が「人生がどうもうまくいかない・仕事が続かない・彼氏ができない・できてもすぐに別れる」と言うなら、それが今の実力です。
そしてその事実から自分の実力を客観的に判断し、改善していく必要があり、その作業が「愛する努力」です。
彼女が自分の意志で腹をくくり、生まれ変わるつもりで自分を見つめ直せば、状況は好転するかもしれません・・・


批判は自分に返ってくる・・・
このことを忘れないでください。
そしてどうしても批判しなければならないときは、「よく考えてから、愛を込めて批判する」、もしくは「愛を込めて疑問を投げかける」、こんな感じがいいと思います。


マスターもnote上で「お酒はダメです」などといろいろ批判してますけどね。
「なんでもありですよ~」と書いていたらnoteにならないので、愛だと思うことはよく考えて書き続けようと思います。


◎まとめ


「あいつはおかしい・気が利かない」と批判すれば、周囲の大人たちは、心の中で「おまえもだろ」と思っているかもしれません。
周囲に彼氏の愚痴を言ったら、「じゃあ別れてもっといい彼をつかまえればいいだろう、そんな男と一緒にいるおまえはなんなんだ?」と思われているかもしれません。


また、知恵のある男性は、「批判や愚痴を言う女性と付き合えば、きっと自分も言われる」と思い、その女性を避けるようになります。
他人を批判し続けると、自分の価値をどん底まで落としてしまい、見放され、誰からも叱ってもらえず、自分の価値が落ちていることにさえ気付かなくなります。
今すぐに他人を褒めろとは言いません、しかし、せめて他人を批判しないことは今すぐにできるはずです。


◎今の悩みの本質は?


今、悩みがある人は以下をチェックしてください。

・地球上で一人になってもその場所に住みたいか

・地球上で一人になってもその仕事をしたいか

・地球上で一人になってもお金が欲しいか

・地球上で一人になってもその資格が欲しいか

・一億円あっても今の仕事を続けるか

・自分が本当に欲しいものはなんなのか

これらを考えている段階で様々なことに気づき、悩みの解決に向かって一歩前進するはずです。

・・・

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