お金の世界と心の世界

(読了目安4分)


お金の世界と心の世界の違いについてです。

「お金の世界」は、物に価値を見出し、自分さえよければいいという考え方の世界、そして物を得るためにストレスを抱える世界です。


「心の世界」は、心の状態に価値を見出し、愛をそそぎ、愛される平和な世界です。


たとえば就活のとき、履歴書に「背伸び」をした内容を書くのは、自分の利益のためにウソをつく、つまり「子どもの思考」がベースの行為ですから、これは「お金の世界」の考え方です。
そして社員を募集する企業側も、自社を大きく見せて社員を募集しますが、これも、自社の利益のためにウソをつく「子どもの思考」がベースの行為ですから、やはり「お金の世界」の考え方です。


人は誰もが愛を求めて生きています。
お金の世界に住む人も愛を求めていますから、お金の世界にある企業は、「私はあなたのためを考えています・お客様のためにこの商品を」などと言い、本音を隠しながら「愛のようなもの」で商売をしている場合があります。
健康食品や健康器具を売る会社の社員が自社製品を使わないのもその一例ですし、「暴飲暴食、お酒を控えて適度な運動を」と、愛のこもったようなセリフを言う医師が自分では暴飲暴食をしていることもあり、心理学者や精神科医でさえ離婚し、うつ病になることもあります。
いつも体調が悪い薬剤師や管理栄養士もたくさんいます。
また、身体に悪いことがわかっているお酒やタバコを売る会社があること、中毒になるとわかっている「ギャンブル」の施設があることなどからも、「自分さえよければいい」というお金の世界の本音が見えてくると思います。


「お金の世界で語られる愛」についても同様です。
お金の世界で愛を語る本人は、「お金」を得るために愛を語っていますから、語っていることを自分では実践できません。
愛を語る「歌手」や「俳優」などが不倫や離婚をするのは日常ですし、結婚相談所や子育て支援所の所員が不倫や離婚をしていることもあります。


さらに、お金の世界には、ストレスを発散するために様々な娯楽が用意されていて、やはりそれにもお金がかかるようになっています。
ストレス発散業界は、人にストレスを抱えてもらわないと商売になりませんから、ストレスを根本からなくす方法、つまり、「ストレスを溜めない方法」は本気で考えません。
それどころか、ストレス発散施設の従業員がストレスを抱えているのがお金の世界の現実です。


お金の世界に住む人の中には、仕事や結婚に対して以下のように考えている人が少なくありません。

「苦労することが美徳」

「仕事をするとは苦労をするということ」

「結婚生活は我慢するもの」

「子育ては苦労そのもの」

「結婚したら自由がなくなる」


実際マスターが生活を共にした400人ほどの独身女性の中にも、上記のようなことを本気で思っている女性が多くいました。


しかし、みなさんが本当に望む生き方は、そんな生き方ではないはずです。
今、「人生が楽しくない・長く愛されていない」と思っている人は、お金の世界が提案する生き方をしていないか考えてみてください。
これまでの考え方を一度棚に置き、違った視点から愛とはなにか考えれば、「こんな生き方もあったのね!」となるはずです。


では次に、「心の世界」です。
心の世界は非常にシンプルなので、短く表現します。


心の世界は、人の幸せを願って実践する世界です。
人は、人を尊敬しているときや感謝しているときに幸せになれます。
ですから、まず、自分が「尊敬される人」「感謝される人」になることが愛を実践していることになります。


そのために、なにをすればいいのか考えてみましょう。


不倫や浮気をする人が尊敬されるでしょうか。

ギャンブルをする人が尊敬されるでしょうか。

お酒やタバコをやる人が感謝されるでしょうか。

愚痴を言っている人が尊敬されるでしょうか。

否定的なことばかり言う人が尊敬されるでしょうか。

時間や約束を守らない人が感謝されるでしょうか。

口臭や体臭が強い人が感謝されるでしょうか。


心の世界について考えるときは、これらがヒントになると思います。
心の世界は、自分で自分の機嫌をとれる人同士が付き合いますから、争いごとはありません。
一番欲しいものが手に入っているのでストレスがなく、娯楽も無用です。


現実は、お金の世界と心の世界が入り組んでいて、どちらか「100%」ということはありません。
多くの人が2つの世界の中で試行錯誤しながら生きていますが、ストレスが少ない人ほど、心の世界に近い場所で生きていると言えます。

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