骨折したまま歩きますか?

(読了目安2分)

人間関係の不和や仕事上のミスなどで気分が落ち、それでも無理をし、反動でイライラしながら、周囲に「負のオーラ」を撒き散らしているB子さんがいるとします。


周囲はB子さんの気持ちを慰めるためや、心の傷口を逆なでしないように気を使い、ご機嫌をうかがいながら行動しなければならなくなります。


自分の幸せに責任を持てず、心が折れたままのB子さんのために、仕事や人間関係などの「好循環」が絶たれてしまうわけです。


みなさんは、足を骨折したまま歩きますか?
きっと、ゆっくり休むはずですよね。
B子さんのように、心が折れたままムリをするのは、足を骨折したまま歩くようなものなんです。
ムリして歩けば、痛い上に快復は遅れますし、周囲だって痛がる人を見ているのは心が痛みます。
心が折れているときは何事も否定的な感情になりがちですから、他人に対して愚痴や暴言や批判などをすることも増えます。
しかしそんなことをしたら、心の傷はさらに悪化します。


B子さんにできるせめてもの愛、それは、じっと心の傷の快復を待つことです。
ケガをした動物がじっとして快復を待つように、心の傷を負ってしまったら、静かに快復を待つ必要があります。
ですから、じっと休むことが大切なんです。


どうしてもやらなければならない仕事があり、やってしまいたいと思うならそれもいいかもしれません。
しかし仕事をすることで心の傷を広げてしまうなら、思い切って仕事を辞めることが、せめてもの社会貢献(愛)です。


もちろん周囲もなにも言わず見守る必要があります。
心の傷を癒すためにじっとしている人に対して、周囲が放つ「ダラダラしてないで働け」というひとことで、治りかけていた心の傷が悪化してしまうからです。


心の問題は単純ではないですが、心が折れているなら、とにかく休みましょう。


たとえば、

「働くと心に傷がつくけど仕事はしたい」

「傷つかない仕事がしたい」

「私を傷つけないでもらいたい」

などの気持ちがあるかもしれません。
しかし、社会の一員として生きていくなら、そんな気持ちを乗り越えることが必要です。


◎まとめ


骨折したまま歩いたら、すぐに歩けなくなります。
自分が正しいと信じると、心が骨折します。
なぜなら、人間は不完全だからです。
「人間は正しくない」ということが唯一正しいことです。
心が傷ついたら休みましょう。


いま、人生が思い通りにならないとしても、歩けなくなる前に休むことはできるはずです。

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