人間関係・恋愛・仕事の短編集 2

(読了目安6分)

◎あなたを嫌いにさせないで


彼女が彼氏に言います。

「あなたを嫌いにさせないで」・・・

このセリフは一見大人の会話に聞こえますが、実際は以下のような事を言っているのと同じです。

「私は変わる気がないです」

「私は正しいです」

「あなたが私の好みのタイプに変わってください」

これは子どもの思考の人から出る言葉ですから、この恋愛は長く続きません。




◎成長の度合い


人を批判したり、愚痴を言ったりする時間があるなら、自分を成長させるための時間として使いましょう。
今後30年間「批判と愚痴」ばかりでは、あなたはなにも変わりません。
幸せは、あなたの成長の度合いにかかっています。


◎男を見る目


スポーツや勉強は、程度の差こそあれ、その楽しさを知るまでに少し苦しい時期を経験することがあります。


マスターの趣味の「バイク」を例にすると、バイクの「重さ」や、単純な「転倒」、思い通りに曲がれないことによる苦しい体験などで心が折れてしまい、その先の「楽しみ」を知る前にバイクを降りてしまう人もいます。
体力的にというよりも、精神的に疲れてしまうことがほとんどなんです。
しかしどんなことでも、その「折れそうな心」をもうひとふん張りして乗り越えると、その先に見えてくる別世界があります。


それが、

「バイクを思うように操れる喜び(人馬一体の感覚)」

「風を切る快感」

「日本全国、好きな時に好きなところに行ける喜び」

などです。
(もちろんその喜びの中に細かい喜怒哀楽が盛り込まれます)


「ある程度やってみないとその楽しさがわからない」・・・これは男性関係も同じです。
「イイ男がいない・男はもうこりごり」と言う女性が時々いますが、彼女たちは、男性の良さや楽しさを知る前に、恋愛をやめてしまった女性たちなんです。
「別れ」や「望まない妊娠」など、たしかに苦しいことはたくさんあると思います。
しかしその時期を乗り越えた先に、男性の良さをより知ることができる「次のステージ」が待っているんです。


さて、男を見る目がないとどうなるか・・・いろいろと大変です。
男を見る目がないと、なぜかいつも男性と中途半端な状態のままとか、短く盛り上がる恋愛を繰り返しながら時間が流れていきます。


仮に、お酒とタバコを常用し、パチンコ通いが趣味の女子学生に、パチンコ屋で知り合った「同じ趣味の彼氏」ができたとします。
数ヵ月後、彼氏の浮気や暴力に悩まされ、「こんなはずじゃなかった」と嘆いても、みなさんから見たら、「男を見る目を鍛えてね」ってなりますよね。
酒やタバコ、ギャンブルをやる女性と関わろうとするのは、やっぱり同じような男性なんです。
ですから、そんな男性と付き合えば浮気や暴力がありえることぐらい、みなさんにも想像できるわけですが、状況を予想できなかった女子学生は、別れを繰り返しながら「男を見る目」を鍛えていきます。


30歳を過ぎた女性でも、男を見る目が鍛えられていない場合、男性と付き合って数ヵ月後、数年後に「こんなはずじゃなかった」と嘆く人もいます。
結婚を考えていたりすると、一生のことになりますから大変です。
こんな焦りが悪循環を生み出すわけです。


自分が選んだ男性が自分の思った通りの男性かどうかは、「男を見る目」にかかっています。
そして、「男を見る目」は自分を鍛えなければ身に付きません。
悪循環から抜け出すには、まず自分を鍛える必要があるんです。


◎自分の能力を見極める


自分の能力を過大評価すると、1人で暴走して事故を起こし、周囲に迷惑をかけることがあります。
逆に、自分の能力を低く見積もりすぎて卑屈になっても力を発揮できません。


「どうせ私なんか」と卑屈にならず、自分の能力を少し控えめに見積もることができれば、将来は明るいです。


言ってみれば、「謙虚」ということです。


謙虚な人は、周囲から叱られたりしても、「感謝」という気持ちがベースになりますから、本心から「ありがとうございます」と言えるわけです。
その結果、ストレスも溜まらず、周囲も積極的にバックアップしてくれます。
周囲の先輩が数十年かけて積み重ねてきた大人の知恵をもらえるわけですから、短期間で大きく成長でき、若くして知恵を得ることができます。


理想が高く実力が伴わない人、つまり傲慢だったり自信過剰だったりすると、周囲からバカにされ、孤立してしまいます。
私はこんなはずじゃない・・・と、いつもストレスを抱えたまま成長がありません。
自分の能力を見極め、相応の生き方をすることで、自分も周囲も楽しい状態が作れます。
自分の能力を見極めることが、まずはじめにできる「愛」、そして見極めた上で自分を鍛えていくことが、次にできる「愛」です。


5歳の子が「ぼくは宇宙飛行士になる」と言っても、6歳でNASAやスペースXなどに就職することはできません。
英語を覚え、勉強し、身体も鍛え、採用試験を受けて合格すれば、やっと宇宙飛行士が見えてきます。
同じように、結婚しようと思うなら、まず「結婚するための能力」を見極め、結婚に向けて自分を鍛える・・・この順番を間違えないようにしてください。
1人で暴走すると周囲に迷惑をかけることがあります。
自分の能力を見極めることも「知恵」のひとつです。



◎誰が悪いのか


お酒って、誘う他人が悪いのか、飲む自分が悪いのか、どっちでしょう?


「覚せい剤を打ってみないか?」と誘われて打ってしまった人が、その理由を尋ねられたとき、「誘われたんだからしょうがない、誘った方が悪いんだ、オレは無実だ」、と主張したら、みなさんはあきれますよね。
覚せい剤は、打つ自分が悪いんです。


お酒関連で細かいトラブルやパートナーからの小言が絶えず、周囲に迷惑をかけている人がいるとします。


そんな人が、「お酒はできれば飲みたくないんだけど、誘われると断れないんだよ」と主張したら、やっぱりみなさんはあきれますよね。
お酒は、飲む自分が悪いんです。


誰が悪いのか・・・・誰も悪くありません、自分が悪いんです。


お酒に限らず、身の回りのトラブルの原因は、常に自分にあると考えられれば、愛に一歩近づきます。


誰も悪くない、原因は常に自分にある・・・とは、他人に解決してもらわなくても自分でどうにかできる、ということです。



◎他人を批判すると


1:「イケメンはセックスが淡白だし、女の扱いはヘタだし、顔だけよ」

2:「最近の交通マナーは悪くなりましたよね。道をゆずってもハザードランプをつける人がほとんどいないんです」

3:「環境に配慮しない人の気が知れない」


この3つの話、思い出してみてください。


1の話は、イケメンを本気にさせるだけの力がない女性の言葉でした。

2の話は、自分の運転でいっぱいいっぱいで、後続車に気を使えない女性の言葉でした。

3の話は、「環境に配慮しない人の気が知れない」と、「スマホ・パソコン」を使って人を強く批判する女性の言葉でした。


他人を批判すると自分の無知をさらけ出す場合が少なくありません。
強く批判するほど自分の無知を大きく宣伝することになるわけです。

・・・

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