お腹が空いて元気が出ない
(読了目安3分)
「お腹が空いて元気が出なーい」
と不満を言っている人に、お腹いっぱい食べさせたら、元気になると思いますか?
きっとこう言いますよね。
「お腹いっぱいで動けなーい」
では、「好きな量を食べなさい」と言ったら元気になると思いますか?
きっと
「どのぐらい食べたらいいかわからなーい」
と不満を言います。
では、生活強度と基礎代謝から割り出したカロリーを摂ったら元気になると思いますか?
きっと
「そんなガチガチにやるなんて細かすぎて食べた気がしないー」
となります。
では、
「好きなものを好きなだけ食べなさい」
と言ったら、元気になると思いますか?
きっと
「そんなことしたら太りすぎちゃうー」
と言います。
食べなくても、食べても、適量を食べても、好きなものを好きなだけ食べても、結局、その人が元気かどうかを決めているのは、食事ではなく「気分」なんです。
◎実際はどうなのか
ところでみなさんは、お腹が空くと元気が出なくなりますか?
お腹が空いて元気が出ない・・・実際はどうなんでしょうか。
「元気」というのを「体力」という言葉に置き換えて考えてみます。
マスターは以前、実験的に1か月で7キロのダイエットをしたとき、ずっとお腹が空いていました。
しかし、むしろ体が軽くなり「けんすい」は、できる回数が増えました。
仕事は通常通りに続けることができ、体脂肪が減った分、体力は上がったと思います。
試合前のプロボクサーも、試合に勝つためにダイエットをしますが、もし食べないと体力がなくなるなら、逆にたくさん食べるはずですよね。
人間は脂肪を蓄えていますから、脂肪がなくなるまでは、脂肪を使って動きます。
脂肪は筋肉とは違って、人間にとって「重り」です。
ですから10キロの脂肪を貯えている人は、ダイエットで10キロ痩せたときが、一番軽快に動けるわけです。
マスターも7キロの重りをなくしたおかげで、「けんすい」ができる回数が増えました。
168センチで49.7キロまで体重を落としても、むしろ体力は増えるわけです。
ちなみに、マラソン選手の身体が細いのは、走るときに「余計な荷物」は無用だからです。
2時間走る分のエネルギーが出せるギリギリまで身体を絞り込み、好タイムを狙うわけです。
鍛え抜かれたスポーツ選手には、「食べると身体が重くなって動きが鈍くなる」と言う人もいますが、このことからも、お腹が空いている方が動けるということがわかります。
また、人は空腹でも、緊急時には走って逃げることができますから、結局のところ、日常生活の中で言う「お腹が空くと動けない」というのは気のせいなんです。
人間は、「本質」よりも「信じる力」で自分の行動を決めている部分が多くあります。
そのため、「お腹が空いていると動けない」と信じていると動けなくなります。
というか、信じていることを覆したくないから実証しようとせず、かたくなに動かないだけなのかもしれません。
「動けない」と信じていると動けなくなるわけですから、逆に、「お腹が空いていても動ける」と信じることができれば、動けるようになります。
そして、お腹が空いていても動けるということが「本質」ですし、ある程度までは空腹の方が動きやすいのも事実です。
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