資格について ５　人間に必要な唯一の資格があるなら

（読了目安4分）

◎資格を捨てたとき、人になる

「資格を捨てたとき、人になる」


・・・ずいぶん大きな見出しになりましたが、べつにたいしたことはないんです。
そのままの意味です。


「資格」から少し範囲を広げますが、たとえば、彼氏が持つ資格や免許、検定、そして社会的な立場など、彼の周囲の情報を全部なくしたとき、それでも一緒にいたいと思えるか考えてみてください。

また、あなたが結婚相手に望むことはなにか・・・やはり彼氏から資格とか、いまの社会的地位を全部なくし、それでも一緒にいたいと思えるか、考えてみてください。
そして、結婚後やがて歳を取り、夫の看病をすることになったときのことも考えてみてください。
そんなとき、あなたがもし「夫の人柄」じゃなく、「夫の資格」と結婚していたら、あなたの人生は苦痛に満ちてしまいます。


逆もそうです。


あなたが持つ資格や免許、検定、そして社会的な立場など、周囲の情報を全部なくしたとき、それでもあなたの彼氏はあなたと一緒にいたいと思うでしょうか。
彼氏は人としてのあなたを見ているのか、資格所有者としてのあなたを見ているのかということです。


大切なのは、人としてどうかです。


資格を捨てたとき、それでも自分の軸を持ち、オリジナルブランドでいられるかどうかが大切です。


人生の主人公が自分だとわかっている人は、資格に依存することはありません。
みなさんは、「資格所有者」ではなく「人」として生き、結婚する時も、人として結婚してください。

◎資格をとっても・・・

人の行動の目的は、主に「目先の不安を解消すること」と、「目先の快楽を手に入れること」です。

資格を取る行為ももちろんこの法則に従ったものですから、不安が解消され快楽を手に入れることができるなら、資格へのこだわりはなくなります。

たとえばいま、なにかの資格を取ることを考えている人も、宝くじで1億円当たったら、資格を取ることをやめるかもしれません。
ただ、そんな心構えでは、たとえ目標の資格を取っても、次から次に「欲しいもの」が出てきます。
また、どんなに素晴らしい資格を取っても、あなたが「愛し方」を知らなかったら、資格は活かされませんし、あなたが長く愛されることもありません。
どんなに素晴らしい資格であっても、それが現金収入のためだけなら、収入が増えると同時にトラブルも増える結果になります。

資格は、愛し方を知っている人が取ってはじめて本当に役に立つものになるんです。

資格を取っても、仕事もなく、充実感もなく、「こんなはずじゃなかった」という状況にならないように、その資格を取ることで愛に近づくことができるか、いろいろと考えてみてください。


繰り返しますが、今、資格を取ろうか悩んでいる人は、1億円持っていてもその資格を取るか考えてみてください。
それでも取ろうと思うなら、その資格はきっとあなたの愛の表現です。
愛するために資格を取るなら、取った資格は間違いなく活かされます。

逆に、中途半端な気持ちで商業資格を取ってしまうと、多くの場合、期待したとおりの結果になりません。


「人生の目的は資格の取得ではない・資格を取っても幸せは約束されない」


これは忘れないでください。

◎資格がなくても・・・

持っている資格がなくても、「愛し方」を知っているなら、それだけでオッケーです 。
「愛をそそぐこと」は、世界中の資格を全部まとめても遠く及ばないほど、あなた自身にも、他人にとっても価値があるものだからです。

◎人間に必要な唯一の資格があるなら

人間に必要な唯一の資格があるなら・・・以下、あたりまえのことを書きます。

愛をそそげるかどうかということが人間にとって大切なことですから、唯一必要なのは、「人を思いやる気持ちをどれだけ表現できるか」という「思いやり実践士」です。
試験の項目は以下のような感じです。

毎朝起きてすぐ元気に挨拶できること

しかめっ面をしていないこと

返事がはっきりできること

大きな声で話せること

愚痴を言わないこと

批判をしないこと

理想の体重を保てること

大人の化粧ができること

約束を守れること

三悪をやっていないこと

どうでしょうか、これってきっと難しいですよね。
パスできそうでできないのがこの資格のすごいところです。

繰り返しますが、

「人生の目的は資格を取ることではない」

「資格を取っても幸せは約束されない」

資格については、ここを理解することが大切だと思います。

資格は、人間力がある人が取得することで力を発揮するものです。
ですから、資格の前に、上記「試験項目」を実践できているかどうか、確認してみてください。


ということで、ここまで5話、お付き合いありがとうございました。

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