ワキガのニオイを消す方法 3

(読了目安10分)

では今回は、ワキガのニオイを消す具体的な方法です。
挑戦する人は、記事をよく読み方法を間違えないようにしてください。
そして、最終判断は自己責任でお願いします。


◎ワキガ退治に使うもの


ワキガの原因菌の退治に使うものは、主に以下の3つの道具です。
この方法はワキガとは違う種類のニオイを出す菌たちも退治できるので、汗臭さや足のニオイなどにも有効です。



<用意するもの>

1:粉末酸素系漂白剤(ドラッグストアやスーパーなどで売っている)
2:塩素系漂白剤(ドラッグストアやスーパーなどで売っている)
3:スプレーボトル(100均などで安く買える)



:粉末酸素系漂白剤

色柄ものの衣類、布類の「除菌・漂白」に使われるものです。
念を押したいのですが、使うのは「粉末」のタイプです。
商品名は「ワイドハイタープロ・カラーブライト(検索してみてください)」などが有名ですが、100均でも買えます。
主成分は「過炭酸ナトリウム」です。



2:塩素系漂白剤 30~100倍


「除菌」と言えばこれです。
食器やタオルの除菌・漂白のために使われているものです。
3のスプレーボトルに入れ、水で30~100倍に希釈します。
「キッチンブリーチ・キッチンハイター(検索してみてください)」などの商品名が有名です。
主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」です。
ドラッグストアで600ccほどのものが1本60円~150円程度だと思います。
基本的に100倍に希釈して使いますが、マスターは30倍程度でも身体に問題なく使えたデータがあるので、自己責任で調整してください。
30倍の方がもちろんよく効きます。
※仕事上原液を使うことがありますが、手についてもすぐに洗い流せば大丈夫です


上記は合計500円程度で購入できます。
これらの道具をどんな場面でどう使うかがポイントになります。


では以下、除菌作業をしましょう。


◎衣類の除菌

衣類の除菌には、粉末酸素系漂白剤を使います。

洗濯後できるだけ早く乾かすことが大切なので、休日の晴れた朝が適していますが、乾燥機を持っているなら乾燥機を使ってもOKです。
扇風機を持っているなら、乾燥機と扇風機を使って乾かすとさらに効果的です。


肌に直接触れる衣類は全部、できれば「洗濯機で洗濯できる衣類」は全部除菌してください。
可能なら50度以上のお湯を湯舟に溜めて酸素系漂白剤をしっかり溶かし、衣類をつけ置きしてください(衣類が少ないなら洗面器の中でつけ置きするなど、相応の方法でOKです)。


湯舟の温度と衣類の温度はいずれも50度以下なので、作業が終わったころには40度以下になっていると思いますが、その程度なら大丈夫です。
温度の目安は、熱くて手を入れられないなら50度以上、ちょっと熱いけど大丈夫な温度なら42度程度、お風呂にしてはぬるいなあと感じるなら35度以下だと思っていいです。
できれば熱めのお湯(42度以上)で除菌することを目標にしてください。
30分以上つけ置きしたら、洗濯機に移動して通常と同じように洗います。
湯船から洗濯機までは、ある程度脱水して運んでもかまいません。



洗濯後は、風通しが良い場所で直射日光に当てて乾かすのが理想です。
晴れた日中に直射日光で乾かせば、タオル類は2時間後にはしっかり乾きます。


以下、洗濯後、干す前にやると良い追加除菌方法です。


(1)アイロンがけ
脱水した服を干す前に、「脇の下・下着の股間・ジーンズの股間」などに高温のアイロンがけをすると、「熱」による殺菌効果があり、ニオイをおさえることができます。
さらに、アイロンの熱によって「乾き」も早くなります。
低温だと菌が繁殖しやすくなるので、衣類の生地が変質しない範囲で、できるだけ高温で試してみてください。


(2)ドライヤー
脱水した服を干す前に、気になる部分を「ドライヤー」で乾かす方法です。
脱水済みの衣類の「わきの下・下着の股間部分」などを、ドライヤーの温風で乾かしてから干してください。
これはドライヤーの熱で除菌ができ、水分を飛ばすことができるため、自然乾燥と比べて気になる部分の雑菌の繁殖を防ぐことができます。


番外:コインランドリーの乾燥機
コインランドリーの乾燥機で乾かす方法です。
業務用は原因菌が繁殖する前に乾かすことができて衛生的です。
衣類に許される最高温度で乾かしてください。
また、お金がかかりますが、コインランドリーと同様の衣類乾燥機(ドラム式の衣類用ドライヤー)を自宅に買っても有効です。



◎自分の除菌(メインの話)


これが「ワキガのニオイを消す方法」のメインと言っていいものです。
自分の除菌は「塩素系漂白剤」を使うことになります。
人の身体のことですから慎重に進めます。
まず、本題の前に「前置き」が長くなることを許してください。
ゆったりとした気持ちで読んでもらえたらと思います。


では前置きです。
薬剤は、使い方次第で「薬」にも「毒」にもなります。
身近なものなら「塩」を例に挙げるとわかりやすいかもしれません。
塩は、量を守れば人間の命を維持する「味方」ですが、食べ過ぎれば人間に害のある「毒」になってしまいます。
薬剤もこれと同じです。


たとえば、「塩素系漂白剤」の使用については、濃さを間違えれば「肌荒れ」の危険性があり、ちまたでは、皮膚に使うことは避けるべきだという声もあります。
しかしマスターには、希釈したものを15年以上厨房で使い続けてきた経験があり、安全に使える濃度や使用頻度のデータがあります。
マスターは、自分の子どもたちの手洗いに、希釈した塩素系漂白剤を毎日使いますが、子どもたちに手荒れはありません。
どのぐらいの濃度をどう使えば「人間の味方」になってくれるか、様々な体験を通してわかっています。


また、みなさんも一度は利用したことがある「プール」に使われる消毒液は、ほとんどが塩素系漂白剤です。
多くの菌に対して効果が高く、コストも安いからなんです。
「混ぜるな危険・殺菌効果が高い」と聞くと、「なんだか怖い・肌が荒れるから私はイヤ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、水泳の選手はほぼ毎日、しかも長時間、塩素系漂白剤が入ったプールに入ります。
しかし肌が荒れるどころか、むしろほとんどの人は肌がキレイです。
濃度を間違えなければ肌に悪影響がないことは、マスターの生活だけではなく、水泳の選手たちも証明してくれていると言えます。(髪の毛はバサバサになりやすいようですが、肌荒れをしている人はいないそうです)。


そしてなんと言っても、もしマスターの子どもたちがワキガで悩んだら、マスターは塩素系漂白剤を使って除菌します。
マスターにとって「安全で効果が高い」という実績があるからです。


ということで、塩素系漂白剤は、濃度や頻度を間違えなければ、とても頼れる武器になるということをわかってもらえたと思います。


では、いよいよ自分の除菌の本題です。


スプレーボトルに30~100倍に薄めた塩素系漂白剤を用意してください。
念のため確認ですが、「100倍」というのは、たとえば水1リットルに対して10cc、塩素系漂白剤のピンク色のキャップだと、「半分」の原液を混ぜた状態です(厳密に言えば水990ccに対して10ccが100倍希釈ですが気にしなくていいレベルです)。


塩素系漂白剤のピンク色のキャップは、一杯20ccだそうです。
マスターが使っているスプレーボトルは容量が約500ccですから、ピンク色のキャップに4分の1の塩素系漂白剤を入れて、水を満タンになるまで追加して完成です。


そしてここから「自分の除菌」スタートです。
準備したスプレーを、入浴の時に使います。


「30~100倍希釈の塩素系漂白剤が入ったスプレーボトル」と「白いフェイスタオル(30×90センチほど)」を持って浴室に入ります。


浴室に入ったら、まず普段の方法で身体を洗います。
洗い方は、一方向からだけではなく、いろいろなこすり方で洗ってください。
普段身体洗いのスポンジを縦に動かす人は、横運動や円運動も使ってください。


全身を洗い流したら、希釈した塩素系漂白剤を、わきの下に10回ほど直接スプレーして20秒放置します。
このとき、脇の下だけじゃなく、尾てい骨まで含めた「股間」の除菌もしてください。
わきの下と股間のセットでワキガのニオイがするからです。
また、足のニオイが気になる人は、足の指の間にも使ってください(その後5本指ソックスを履けば、さらに足のニオイの予防になります)。


いずれも目に入らないように注意しながら、気になる場所より少し広めの範囲にスプレーします。

一度シャワーで流したら、もう一度スプレーの作業を繰り返します。
20秒経ったらシャワーで流し、ワキガ退治は終了です。
浴室には常に希釈した塩素系漂白剤のスプレーボトルを置き、毎日シャワーのついでに除菌作業をしてください。
また、肌荒れがないなら、徐々に溶液の濃度を上げてもかまいません。


入浴後の発汗を防ぐために最後に水を浴びることをオススメしますが、寒い冬はムリしないでください。


身体を洗うために使ったスポンジは、やはり100倍希釈の塩素系漂白剤のスプレーをかけてもみ洗いし、20秒ほど待ってからすすぎ洗いします(色落ちしても構わないスポンジを使ってください)。


身体を洗ったあとは、浴室に持って入ったフェイスタオルを使い、浴室の中で体の水分をふき取りますが、そのときにひとつポイントがあります。

まず、フェイスタオルを左手に持ち、右手でスプレーを持ち、上からシュッシュッシュッとスプレーを吹きかけます。
裏返してもう一度全体に吹きかけ、そのタオルで身体の水分をふき取ります。
そうすることで、タオルについている菌がわきの下などの気になる部分に付着する度合いや、身体に残っている菌がタオルに付着する度合いを少なくします。


また、入浴後は扇風機やエアコンなどで、できるだけ汗をかかないように過ごしてください。


まとめると以下です。

幹部にスプレーをかける作業を2回
できれば水を浴びる
スポンジもスプレーで除菌
スプレーしたタオルで身体を拭く
入浴後は汗をかかないように過ごす


<自分の除菌をより効果的に行うために>

以下は、より除菌効果を上げるための方法です。


携行用のガーゼ

100倍希釈の塩素系漂白剤溶液をガーゼにしみ込ませ、チャック付きのビニール袋に入れて携行します。
まず外出直前にそのガーゼでわきの下を一度拭き、3回ほど拭ける量の希釈液をしみこませ、外出時に携行します。
ビニール袋に入れて乾かないようにしておけば、塩素系漂白剤の溶液中では菌が繁殖できないため、これ1セットだけで何度でも使えます。
脇の部分が色付きの服を着ている場合は「色落ち」に気を付けてください。
ガーゼの水分が多いと脇を拭いたときの水分が服に付着し、徐々に漂白されてしまいます。

↓写真左のチャックつきのビニール袋に写真右の「100倍希釈液をしみ込ませたガーゼ」を入れて携行します

100倍希釈をガーゼに染み込ませます
左の袋に右のガーゼを入れて携行します




B:デオドラント商品を使う

上記の「携行用のガーゼ」でわきの下をよく拭いた後、ワキガ対策用製品(例:薬用デオナチュレ ソフトストーンW)を塗っておくと、除菌効果が長持ちします。
上記商品は効果があると実証済みのためマスターもお勧めできます。
※焼きミョウバンが入っていれば、似たような製品でもいいかもしれません

デオナチュレを塗った後、運動をして汗をかきニオイが気になるなら、わきの下を携行用ガーゼで拭き取りリセットし、さらにもう一度デオナチュレを塗ればOKだと思います。

これでワキガのニオイはほとんど気にならないレベルになります。


シャワーは外出直前が一番効果的ですが、朝のシャワーが不可能な人は、寝起きに携行用ガーゼでわきの下を拭き取る作業を忘れなければ大丈夫です。



◎確実にワキガのニオイを消したい人は

「確実にワキガのニオイを消したい!」という人は、マスターに直接相談してください。
いろいろ助言できると思います。


今回は以上です。
次回、以下3つの話で、「ワキガのニオイを消す方法」シリーズを終わろうと思います。

◎ワキガは遺伝するの?
◎マスターの個人的な意見
◎なりたい自分になる

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投稿タイトル一覧は以下です。



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