「自分を変える」とは

(読了目安3分)

人生を変えるには、自分が変わる必要があります。


しかしこの「変わる」ということを、「人格を変える」と勘違いしている人がいます。


たとえば、「宗教」や「自己啓発セミナー」などで自分を変えようとする人です。
「自分を変える」というのを、「昔の自分を否定して、まったく別の人に生まれ変わる!!」、これぐらい大きなものだと考えているのかもしれませんが、そういう意味ではなく、「過去の教訓を活かして成長する」ということです。


以下、「包丁の練習」を例に考えてみましょう。
包丁を使うたびに指を切り、「もう料理なんてイヤ!」と落ち込んでいるT子さんがいるとします。
T子さんがもしこの先料理をしないなら、今後一切キッチンに立たない人生を送り、T子さんは変わることはありません。
これが、「自分が変わらない」という状態です。


T子さんにとっての「自分を変える」とは、その後も刃物に触り続け、刃物を克服することです。
T子さんにとって包丁は怖い存在ですが、ちょっと勇気を出し練習を重ねることによってその怖さを少しずつ克服していけば、徐々にケガをしなくなり、料理が苦痛ではなくなります。


苦痛でなくなれば包丁を握る気になり、料理をするうちにさらに余裕が出て、「食材からの声」が聞こえてくるようになれば、切ることがもっと楽しくなり、キッチンに立つことが楽しくなります。


これで、「キッチンに立ちたくないT子さん」が、「キッチンに立ちたいT子さん」に変わりましたよね。
こうなってしまえば、過去の自分に戻ることはなく、料理を続けるので包丁の使い方がどんどん上達します。



これが「自分が変わった」という状態です。




◎まとめ

「変わる」とは、決して人格を変えるなどという大げさなことではありません。


マスターもずいぶん変わりましたが、「昔の感情(子ども時代の感情)」もいつだって持っています。
しかし今のマスターはその感情に振り回されることはなくなりました。


車の運転でも、昔ならムカついてクラクションを鳴らしていた場面で、クラクションを鳴らさず穏やかでいられるようになりましたが、これが「成長」です。


「自分を変える」とは、「成長」することです。
そして自分を変えるためのステージは、「日常生活」です。
人は特別なことなどせず、日常生活を丁寧に送ることで、自分を変えることができます。
宗教や自己啓発セミナーなど、特別なことをする必要はありません。

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