レストランと彼氏

(読了目安7分)

今、彼氏に文句を言いながら別れない女性に読んでいただきたい内容です。

◎Aレストランの場合


K子さんは外食をすることになり、口コミや店のサイトを見て、3000円でランチを出すAレストランを選びました。
口コミサイトでの評判は良く、店のHPには魅力的な言葉が並べられ、おいしそうなメニューの写真も多数掲載されていました。


ワクワクしながら、いざAレストランに行ってみると・・・


口コミや宣伝のわりに、味も接客も期待通りじゃなかったんです。
実は、口コミはAレストランのスタッフや関係者のヤラセもあり、店のサイトには店の実力以上のことばかりが書いてありました。
K子さんにとってAレストランは、簡単に書けば「期待ハズレ」だったんです。


ではここで問題です。
こんなとき、あなたがK子さんの立場なら、どうしますか?


1:怒ってお金を返してもらう
2:その店をつぶすためにがんばる
3:自分の好みの味や接客になるまで指導する
4:Aレストランと関わらないようにする
5:文句を言いながら通い続ける


上記5つについて考えてみましょう。


1:怒ってお金を返してもらう
これでは、店員だけじゃなく、周囲も「そこまでやらなくても・・・」と思う場面が多くなります。
怒るというのは、「自分が正しい・あなたは間違っている」という気持ちがあるからです。
「3000円に対してのサービスはこうするべき」という自分の基準を押し付けようとしているんです。



2:その店をつぶすためにがんばる

そんな労力はもったいないですよね。
あなたの人生は、Aレストランをつぶすためにあるわけじゃないですもんね。
店との争いが長引けば、社会全体を恨みかねません。
ダメな店なら放置しておけば勝手につぶれますから、あなたが自分の時間を使う必要はないんです。



3:自分の好みの味や接客になるまで店を指導する

誰も指導を聞かず、むしろあなたが完全にウザがられます。
「イヤなら来るなよ」と思われるだけで、一人で浮いてしまいます。
そんな時間があるなら、他のレストランでおいしいランチを楽しむ方がいいですよね。



4:Aレストランと関わらないようにする
これです。
もうAレストランを相手にしなければいいんです。
他にレストランはいっぱいありますし、Aレストランには「Aレストランで満足できる人」が集まればいいんです。
イヤな経験を活かすことで、より満足できるレストランを探すことができますよね。
より満足できるレストランを探すための教訓になったと思えば、投資した3000円は充分に活かされます。



5:文句を言いながらAレストランに通い続ける
「イヤなのに通う」って意味がわからないですが、みなさんの中に、これを選ぶ人はいるんでしょうか。



さて、口コミやサイトを見てそのレストランを選んだのはK子さんですよね。
それまでの自分の経験で情報を吟味して選んだレストランなんですから、そのレストランが気に入らなかったなら、今回の経験を活かし、次のレストラン選びで失敗しないようにすることが大切です。
もしくは、これを機に「3000円のランチを食べたい」という欲をなくすという方法もアリかもしれません。
700円の唐揚げ弁当で幸せを感じる心があるなら、Aレストランには行かなくて済んだわけですからね。
いずれにしても、「期待通りじゃなかった」のはK子さんの実力の問題なんです。



◎A君の場合


K子さんは彼氏が欲しいと思っていました。
そこに現れた意外とイケメンなA君。
お酒もタバコもやっていましたが、だからと言って他人に迷惑をかけることもなかったため、お酒もタバコも「イケてる大人のたしなみ」と感じていました。
A君に対する周囲の評判は良く、K子さん本人もA君を気に入っていたので、いつもA君のそばにいるように心がけました。


・・・するとどうでしょう。


なんと、A君から告白されたんです!


ワクワクしながらいざA君と付き合ってみると・・・


半年後・・・


周囲の評判のわりに、A君は期待通りの男性ではありませんでした。
細かいところに気がつかないし、近づくほどにタバコのニオイや体臭も強めだとわかり、車の運転ではすぐにイライラしたり、タバコを投げ捨てるクセにも気付いたんです。
実は、周囲の評判はA君の男友達からのもので、同じような人たちの集まりだったこともあり、A君のタバコぐせを悪く言う人もなく、表面的な部分しか評価されていませんでした。
また、A君の言行は、女性にモテたいがための、実力以上の背伸びがほとんどで、K子さんにとってA君は、簡単に書けば「期待ハズレ」だったんです。


ではここで問題です。
こんなとき、あなたがK子さんの立場なら、どうしますか?


1:怒ってそれまでに使った時間を返してもらう
2:A君をつぶすためにがんばる
3:自分の好みの男になるまで指導する
4:A君と関わらないようにする
5:文句を言いながら付き合い続ける


上記5つについて考えてみましょう。


1:怒ってそれまでに使った時間を返してもらう
時間は戻りませんから、この方法は不可能です。
代わりにお金に換算してもいいかもしれませんが、その行為が愛かどうかはみなさんはわかりますよね。
「自分がなにも得るものがなかった・自分は損をした」と思うから時間やお金を返してもらいたくなるんです。
以前も書いたように、「なにかちょうだい」という「受身の恋愛」をしているためこの心境になります。
受身では愛にたどりつけません。



2:A君をつぶすためにがんばる
これはK子さんの時間がもったいないです。
というか、争いになりますからやめた方がいいです。
もちろん愛ではないです。



3:自分の好みの男になるまで指導する
A君の本質を見極められなかったのはK子さんの実力ですから、まずそこで反省することが大切です。
また、K子さんが指導しても、A君はきっと変わりません。
それは、期待はずれのA君に惚れてしまうような女性の言葉は、A君には届かないからです。
つまり、A君はK子さんをバカにしているため、K子さんが指導しても聞き入れない、ということです。



4:A君と関わらないようにする
これです。
もうA君を相手にしなければいいんです。
Aレストランの話と同じで、とても単純なことですよね。
他に男はいっぱいいますし、A君は、「A君で満足できる女性」と付き合えばいいんです。


・・・しかし実際は、以下の「5」を選ぶ人も多いんじゃないでしょうか。



5:文句を言いながら付き合い続ける
期待通りじゃないなら別れればいいんですが、別れない女性って意外と多いんです。
レストラン選びでは、期待通りじゃないAレストランには「行かない」と言える人でも、期待通りじゃないA君とは「別れる」と言えないわけです。
文句を言いながら一緒にいるなんて、ちょっとおかしいですが、これが子どもの思考の人たちが繰り広げる恋愛です。
そして、このパターンではもちろん長く愛されません。


さて、A君と付き合うことを決めたのはK子さんです。
「別れ」についてもK子さんが決めることはできるはずです。
彼氏の文句を言いながら付き合っている女性は、なぜ別れずに付き合っているんでしょうか。


「レストランなんて他にいっぱいあるわよ」と言い切って他のレストランに行くK子さんが、「男なんて他にいっぱいいるわよ」と言い切って他の男を見つけることができないのはなぜなんでしょう。


そして文句を言いながら付き合い続ける状態が長く続くとどんなことが起こるのか・・・みなさんも想像してみてください。


では最後に上記の話に関連した短い話です。
恋愛の「基本中の基本」です。


「商業の世界ではラッキーなこともある、しかし愛の世界ではラッキーなどない」という話です。
「Aレストラン」と「A君」も出てきます。


「商業」の世界では、あなたが何かを買うとき、キャンペーン中の商品を少ない予算で手に入れたり、運良く抽選で欲しい物が当たったりする「おいしい話」はありえます。


しかし「愛」の世界にはキャンペーンや抽選はなく、欲しいものは定価でしか買えません。
「抽選でイイ男が手に入る」なんてことはないわけです。
愛の世界では、運ではなく、必ず実力どおりのことが起こるからです。


彼氏に不満があるなら別れる・・・それがお互いに成長できる最善の方法です。
そして、次回は似たような彼氏を選ばないように、視点を変えて男性と接してみてください。
視点を変えるというのは、ひとことで言えば「男を見る目を鍛える」ということです。


そしてさらに大切なことは、パートナー選びの場面で、自分もAレストランやA君と同じことをしていないか、よく考えてみることです。
Aレストランは、売り上げを伸ばすために背伸びをし、A君は彼女が欲しいために背伸びをしました。
あなたも、同じように背伸びをしていないでしょうか。
背伸びをして彼氏を手に入れても、結局足元をすくわれるだけで、長く愛されることはありません。
背伸びしない状態のままで「オリジナルブランド」の人が長く愛される人です。


以上です。

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