現代のお酒とマスターからのメッセージ

(読了目安6分)


◎現代のお酒


古来からお酒は「神聖なもの」として扱われてきましたが、大量生産や大量流通が可能になってきた江戸時代には、多くの家庭で気軽に飲めるものになりつつあり、現代では100円で誰もが飲むことができます。


お酒が神事に使われるだけの「神聖なもの」だった時代、お酒を飲むことができるのは「選ばれし者」だけでした。
「選ばれし者」というのは、お酒との相性が良く、適量を飲むと頭の回転が良くなる身体的な特徴のある人です。
「選ばれし者」が神事の時に限り、おごそかにお神酒(おみき)を飲み、酔った状態で神と交信していたんです(※)。
※現代では、「酔い」の状態は「変性意識状態」とも表現され、その仕組みも解明されています。

「アルコール適性のない人」

「アルコール耐性のない人」

「アルコールの飲み方を知らない人」

などが気軽にお酒を飲めるようになると、安易に飲んだ人々が様々な問題を起こすようになり、お酒の神聖さは失われていきました。


その結果が、現代のお酒事情です。



お酒をたくさん飲んだ場合におこる「中毒性」は、だれもが認識しています。
少量を時々飲むからこそ神聖なお酒でしたが、現代では、「儀式やお祈りを経てから少量のお酒を飲む人」は皆無で、「ストレス発散・目先の快楽の追求」の道具になってしまいました。


マスターの知人には、お酒が原因で中毒になり、入退院を繰り返す人、手の震えが止まらず子供から敬遠されている人、死亡してもおかしくないような交通事故を起こしてしまった人もいます。


また、10代後半や20代前半は、お酒を飲むことが大人の象徴かのように、慣れないものを無理して大量に飲み、急性中毒などに苦しむ人や、最悪の場合は死に至る人もいます。


お酒がらみで、乱れた男女関係に巻き込まれる人、暴力事件を起こす人、酔ったまま車に乗って人身事故を起こす人、また、望まない妊娠をする人の話も後を絶ちません。
現代、お酒関係のニュースに、いいニュースはひとつもありません。
昔のお酒事情は、神との交信(庶民の平和を願う占いや政治利用)でしたが、現代のお酒事情は、人が悲しむことばかりです。

現代のお酒は、昔のお酒ではありません。
あらゆる種類のお酒がどこでも安く手に入りますが、それは、だれもが簡単に薬物を手に入れることができるということです。
お酒は合法ですが、薬物です。
お酒は合法ですが、愛ではありません。
合法だからと言って、愛に反するものを飲む必要があるでしょうか。


ということで、今回は、長く愛されたいみなさんに贈る、マスターからの「メッセージ」です。
短編をいくつか書こうと思います。
年齢を重ねると強く言ってくれる人も少なくなると思いますので、マスターから愛をこめて書きますね。

<メッセージ(短編集)>

あなたが知恵のある男性を求めているように、知恵のある男性も、知恵のある女性を求めています。
知恵のある男性から長く愛されるには、あなたが知恵のある女性になる必要があります。
お酒を飲む女性は、知恵のある女性と言えるでしょうか。

・・・

お酒を飲まなければうまく続かない人間関係は、あなたが求める人間関係でしょうか。
人はなぜお酒を飲むのか、よく考えてみましょう。
多くの人が「ストレス発散のため・快楽のため」と言いますが、お酒がなければ快楽を得ることができない考え方は、「大人の思考」ではありません。
「薬物を摂取して快楽を得る」という意味では、麻薬もお酒も変わりません。
お酒を飲むと「盛り上がる・楽しい」のであれば、なぜお酒を飲まなければ楽しめないのか、なぜ「薬物」を摂取しなければ楽しめないのか考えてみてください。
人生は、日常生活の積み重ねです。
愛は日常生活の中にあります。


・・・


お酒は自分に自信がない人間が、現実逃避をするためや異性を口説くため、享楽に溺れるため、快楽を得るためなどに利用する薬物であって、人間にとって必要不可欠なものではありません。
現にマスターは30年ほどほとんどお酒を飲んでいませんが、なにも不自由することはなく、楽しく生活しています。
楽しむための知恵があれば、お酒がなくても楽しめるんです。


・・・

お酒は非建設的な飲み物です。
酔ってしまうと、ケンカをしても覚えていなかったり、他人を巻き込んだ交通事故も起こりやすく、また、お酒で始まりお酒で終わる不幸な人間関係はざらにあります。
お酒のせいにして異性を口説き、お酒のせいにして浮気をします。
お酒は単なる逃げであって、お酒を飲まなければ楽しめない人生こそ、つまらない人生と言えないでしょうか。


・・・


お酒を飲む女性に知恵のある女性はいるでしょうか。
顔を赤くし、股を開き、愚痴を言い、吐き、イビキをかき、帰りの時間を守らずお酒のせいにする女性もいます。
お酒を飲まない女性はそこまでになりません。
だから知恵のある男性が目を向けます。
お酒を飲む女性に近づく男性は、身体が目的だったり、一時的な快楽が目的です。
お酒を飲む人同士の別れは、お酒を飲まなければ人生を楽しめない精神状態の人同士、言い換えれば「未熟な人同士」の付き合いが原因です。

・・・

「お酒を飲まない男なんておかしい」「お酒を飲む人が好き」と言うのであれば、それはあなたがまだ未熟だからです。
本当に「お酒を飲まない男は魅力的じゃない」と思うなら、お酒を飲む男と一緒になればいいですが、結局その「お酒を飲む男性」は、他の女性に目が移ることになります。
そして皮肉にもそれがお酒の席であることが多くなります。


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マスターの言葉の意味がわかるようになるには時間がかかるかもしれませんが、三悪として「飲む・打つ・買う」が数百年前から教訓とされているように、お酒の愚かさは、日本人が数百年かけて伝えてきたものです。
お酒を飲む快楽の向こう側に、酒を飲まない快楽があり、その快楽は安定して長く続く快楽です。
「お酒の楽しみを知らないなんてかわいそう」と言う人に対して、「お酒を飲まないと楽しめないなんてかわいそう」と思える知恵が大切です。
愛は、お酒とは別の場所にあります。


今回は以上です。
お酒について考える参考になれば嬉しいです。

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