「料理ができる」ということ
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マスターは、「女性は優しいなら料理はできなくていい」と思っていますが、もちろん「しちゃダメ」ということはなく、むしろできた方がいいと思っています。
お伝えしたいことは、「優しくない女性は料理ができても長く愛されることはありませんから、まずは優しさを身につけてください」ということです。
そこで今回は、ある程度優しさを身につけている女性へ、「料理ができる」とはどういうことかお話したいと思います。
「料理ができるようになりたい」と言う女性は多いです。
では、「料理ができる」ってどういうことだと思いますか?
「料理ができる」というのは、2種類の意味があります。
ひとつは、「やりたくないけど、やれば料理ができる」というもの、そしてもうひとつは「料理をするのが楽しい」というものです。
さて、あなたはどっちの人になりたいですか?
愛とは、「私もあなたも周りも楽しい」という状態ですから、長く愛されるには、後者の状態「料理をするのが楽しい」ということが大切なんです。
つまり「料理ができるようになりたい」と願うのは、「料理を楽しめるようになりたい」と願うのと同じ、ということです。
ただし、料理をするのが楽しいだけでは「愛」ではないんです。
作るからには、最低でも「まずくないもの」、できれば「おいしいもの」を作る必要があります。
作っている本人が楽しいだけじゃ「子どもの料理」と同じですからね。
いくら有名な一流シェフなんて言われる料理人でも、弟子に対して暴力をふるったり怒鳴ったりする人は、マスターから見れば料理人以前の問題です。怒鳴り散らしてばかりで料理を楽しんでいないわけですから、本当の意味で「料理ができる」とは言えません。
さて、では料理を楽しめるようになるにはどうすればいいでしょうか・・・
そう、ここなんですよね。
料理が楽しい条件としては、「作った料理を喜んで食べてくれる人がいる」「みんなで作る」なんていうのがありますが、これらは、食べてくれた人に喜んでもらえないと楽しくないですし、1人で作ると楽しくなくなってしまいます。
料理を楽しむには、もっともっと根本的で大切なことがあります。
それは、まず自分が健康でいられ、料理ができる健康状態であることに感謝すること、そして、食材や道具に恵まれ、料理を作れる立場にあることなどに感謝できるかどうかです。
世の中には、食べることもできない人、食べるものを選べない人がいます。
なにを食べようか、どうやって調理しようかなど、「選べる」ということに感謝できれば、その場で料理は楽しくなってきます。
料理できることそのものに感謝できるわけですから、「おいしいと言われないとやる気が出ない」ということもなくなります。
そしてさらに・・・
食材と「会話」をするんです。
・・・そう、食材とおしゃべりすればいいんです。
それならキッチンに1人じゃないですから、寂しくないですよね?
「おしゃべり?・・・そんなアホな・・・」って思いますか?
・・・でも、実際おしゃべりができるんです。
ではどうやって食材の声を聞くのか、ですよね。
みなさんは、料理の世界で「食材の声を聞く」と言われることがあるのを知っていますか?
日本語が聞こえてくるわけではないんですが、精神を集中して食材を切ると、切り方によって、食材から聞こえてくる音や感触が違うことがわかります。
どんな切り方をするとどんな音が聞こえるか、また、手にどんな感覚が伝わってくるかなど、切ることに集中するほど伝わってくるんです。
食材がどう切られたいか感じ取って、その要求通りに切ってやると、食材から「正解!」という声(実際は音ではない感覚的なもの)が聞こえます。
これがわかってくると料理が一層楽しくなります。
ということで、「料理ができる」ということをひとことで表現すれば、「食材とおしゃべりをしながら楽しく料理できる」ということです。
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