「ガン」が死因の第一位になった理由

(読了目安6分)

ガンで亡くなる人が増えていますが、その理由ははっきりしています。
ガンが死因の一位になった理由を即答できる人は読まなくていい内容です。


人の命の話なので、少し重く感じるかもしれませんが、最後はある程度明るく終わるように書きます。



「ガン」という病気はマスターにとってとても身近です。
まずマスターの祖父母はガンを発症し、祖父はガンで亡くなっています。
マスター自身、大腸がんのリスクが高い持病がありますし、知人の高齢者の多くがガンを患い、亡くなる人もいます。
また、多くの著名人がガンで亡くなっているのはみなさんもニュースで知っている通りです。
そう、現代人の死因の一位は、「ガン(悪性新生物)」なんです。


では質問です。


昔、ガンで亡くなる人はほとんどいませんでした。
現代、ガンで亡くなる人が増え続けています。
ガンが死因の第一位になった本質的な理由はなんでしょうか。
※この答えは以前も書いたんですが、まだ読んでいない人は、ここで考えてみてください


以下のような答えを考えた人はいませんか?


「化学合成された食品添加物まみれの食事だから」

「生活習慣がおかしくなっているから」

「食文化が欧米化されてきたから」



これらの答えは若い女性に多い傾向がありますが、全て不正解です。
たしかに上記はガンになる要因のひとつと言えるかもしれませんが、上記は他の病気の原因にもなることですから、ガンが死因の第一位になった理由の説明にはなりません。


正解は、「医学が発展したから」です。


みなさんは「医学が発展したならガンは治るでしょ?」と思うかもしれません。
たしかにその通りで、ガン治療は進化し続けています。
そして近い未来、医学はガンを克服するはずですが、現在、死因が一位なのも、やはり医学が発展したからなんです。
つまり、医学が発展したため、他の病気が治るようになり、治療が困難な「ガン」が、死因として第一位になったわけです。



人は歳をとるほどガンになる可能性が高くなりますが、明治時代までの平均寿命は50歳以下でした。
つまり、昔の人のほとんどが、ガンになる前に他の病気で亡くなっていたんです。
他の病気で亡くなったのは、それまでの医学では、その病気を治すことができなかったからです。


天然痘、結核、ペストなどが死因の一位だった時代がありましたが、これらの病気は、医学の発展によってほぼ撲滅されました。
心筋梗塞や脳卒中も死因の第一位だったこともありましたが、それらが治りやすくなった現在、ガンが死因の第一位です。


人類の歴史から見て、いつかガンを克服するのは確実で、人類にとって脅威ではなくなります。
しかし、ガンを克服したとき、その理由は、


「人類がオーガニック食に移行したから」

「人類の食生活が全て和食になったから」

「人類の生活習慣が規則正しくなったから」


などではなく、単に、「さらに医学が発展したから」ということになります。


江戸時代は、ガンで亡くなる人が少なかったのは事実です。
しかしその理由は、無添加無農薬の食品を食べていたからとか、オーガニックなものを食べていたからとか、よく運動したからとか、夜更かししない生活だったからということではなく、ガンになる前に亡くなっていたからです。

「江戸時代の人はガンになるまで長生きできなかった」


という説明が本質であって、


「現代人の食事を江戸時代の食事にすればガンにならない」


という単純な話ではありません。


以前「アレルギー」の話もしましたよね。
現代にアレルギーが増えたのは、現代医学の検査精度が上がったためと、昔より人口が増えたことが本質的な理由です。
昭和初期の人口が現在2倍になり、さらに検査精度が飛躍的に上がれば、アレルギーと認定される人は昔と比べて何倍も増えることになります。
アレルギーは、アレルギーという言葉がない時代からありました。
アレルギーという言葉や考え方がない時代には、死者が出ると、神や悪魔が起こす現象として処理されていたんです。


現代人が病気になると、一部の人たちは、「昔の人はみんな健康だった」と言い、昔の食生活や生活習慣に戻ろうとする動きもあります。
しかしマスターが知る限り、人々を取り巻く健康状況は、昔の方がもっとひどかったと思います。
実際、マスターの父が住んでいるネパールの山奥では、病気による悲劇的な状況は後を絶ちません。


「医学が発展した結果、それまでの死因になっていた病気が治るようになり、人間は、ガンになるまで長生きできるようになった。ガンはまだ人類が克服していない病気のため、現在は死亡原因の第一位になっている」・・・これが「大人の思考」の答えです。


そして以下が「子どもの思考」で、経済社会が「金儲け」をするときの理屈です。

昔の人はガンになりませんでしたが、現代人はガンになります。
現代人がガンになる理由は、現代の食生活や生活習慣がおかしいからです。
昔の人はオーガニック野菜、無農薬野菜を食べていました。
無添加食品・無農薬オーガニック野菜こそ健康の秘訣です。
値段は少し高いですが、あなたの健康と、かわいいお子様のためにぜひ。



この理屈は本質ではありません。
たとえば「無添加食品・無農薬食品」が本当に身体にいいなら、江戸時代の人たちは、病気もせず常に元気で、現代人より長生きしていたはずです。
ところが実際は、現代人と変わらないどころか、現代人の半分の寿命です。
また、健康のためにと「無農薬野菜」を作っている農家が、「うちの野菜は健康に最高!」と言いながらお酒を飲んでいることはよくあります。
本人たちは、健康などどうでもよく、お酒を飲むお金を稼げればいいわけです。
もちろん無農薬野菜農家の平均寿命が、特別長いわけでもありません。


若い女性の生活で言えば、健康食品情報やダイエット情報、資格や検定など、経済社会ではちょうどマスターと同じ年代の大人たちが、お金目当てで様々な情報を流しています。
全ての情報が本質から外れたものだとは言いませんが、多くの情報が、情報を流す側の利益になるようにできています。


◎まとめ


ガンが死因の第一位になった理由は「医学が発展したから」です。
そして医学がもっと発展すれば、その順位も変わっていきます。

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