ビジネススクールに意味はあるの?

(読了目安6分)

「この煮え切らない人生を打開するために経営者になろう」、こんな思いつきで、ビジネススクールに行こうとしている人、または自営業を始めようとしている人は、ちょっと待ってください。


インターネットでなんでも学べる時代に、ビジネススクールに行く意味や、経営者になる動機はなんなのか考えてみましょう。
経営者になる動機が「金儲け」だと、長期的には必ず失敗します。
逆に、「好きなことをやり続けたい・人の役に立ちたい」という理由なら、うまくいきます。


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まずビジネススクールに行って経営者になれるかどうかですが、たとえば「ビジネス系の大学」に行って本当にビジネスの手腕が身につくなら、大学の先生たちは学校で教えず、ビジネスで大成功しているはずです。
ビジネススクールでさえ倒産するんですから、ビジネススクールに行っても、ビジネスの手腕は身につかないということです。
アップルのスティーブジョブズやマイクロソフトのビルゲイツなどは大学を中退してビジネスを始めています。
経営者になるために、ビジネススクールは無用なんです。
もちろん大学を卒業した経営者もたくさんいますが、それは、大学を出たからではなく、「もともと経営手腕があった人が大学を出た」、というのが本質です。
経営者に大卒者は多いと思いますが、大学を出れば経営者になれるというわけではありません。
そもそも、もしビジネスに「成功モデル」があるなら、その成功モデルを他人に教えるはずはありませんよね。
みなさんは、1億円の宝くじの当選番号を知っていたら、その情報を100万円で売りますか?
宝くじの当選番号がわかっていたら、だれにも教えず独占します。
それと同じことです。


ビジネスは、人が求めるものを提供できれば必ず成功しますから、もし成功したいなら、他人の気持ちがわかる人になればいいんです。


みなさんは、多くの人が「お金」を欲しがっていると思っているかもしれません。
しかし実際は、人はお金を通して「なにか」を欲しがっているんです。
いつも書くように、お金だけでは全く役に立ちませんよね。
人がお金を使ってなにを欲しがっているかわかれば、それを提供することでビジネスが成功するわけです。


ですから、ビジネスを始めるときにまず必要な力は、人がなにを求めているか洞察する力です。
その次に、洞察してわかったことを実現する力です。
大切なのは、「自分が好きなこと」の中で、人が欲しがっているものを見つけるということです。
というか、自分が好きなことを突き詰めていくことで、それが人の役に立つものかどうか見えてくるんです。


「自分が好きなこと」なら、まずなによりも楽しく続けることができ、その結果社会貢献になりますから、まさに「愛」をそそぐことになります。
愛をそそいで不幸になる人はいませんから、いつまでもストレスなく、そのビジネスを続けることができます。


好きなことに没頭しよう。


こう言われることが多いのは、なにより自分が幸せですし、その幸せの中で新しい発見があり、その発見が人の役に立つからです。
そしてその充実感があれば、それがビジネスになってもならなくても、本人の幸せは「揺るぎないもの」だからです。


「好きなことなんか見つからない」と思っている人は、焦らないでください。
物事は、やってみてから「おもしろい!」と気付くことがほとんどです。
ですから、いろいろなことに挑戦してみてください。
挑戦してみることで、いろいろなことが見えてきます。


また、どんなことでも、初めはちょっと頑張る必要はあります。


たとえば包丁の使い方の練習は、初めの数時間努力すれば、目を閉じて切ることができるようになり、食材からの声を聞けるようになります。
そうなれば「楽しい!」となり、切ることが「好きなこと」になり、その結果、「料理が好き」となっていくわけです。


余談ですが、「料理が好き」の領域に達してしまえば、あとはストレスなく積極的に料理を作れるようになります。
同じように、「人生が好き」の領域に達してしまえば、あとはストレスなく積極的に生きることができます。
「人生が好き」の領域は、相応の時間と努力をすれば、誰もが到達できるものです。


以下に続きます。



◎確実に幸せになる方法は


「人生が好き」に到達するにはどうすればいいんでしょうか・・・


人はみんな、幸せになろうとしてビジネスを考えます。
しかし世の中に「確実に成功するビジネス」なんてありませんよね。


しかしひとつだけ、確実に幸せになる方法があります。
それは、いつも書くように、「愛をそそぐこと」です。
愛をそそげば愛され、「人生が好き」と言えるようになります。


人は幸せになるためにビジネスをするわけですから、もし幸せになれるなら、ビジネスをする必要はありません。
愛をそそぐことは、ビジネスの成功と同等以上の価値があるということです。


ビジネススクールで法律の抜け穴を勉強したり、資産の隠し方や脱税の方法、組織的に人をだますような商売の勉強をするなんてもってのほかです。
そんなことをして幸せになれるのか、考えるまでもないですよね。
お金と引き換えにもっと大切なものを失いますし、失ってしまってから気付いても手遅れになります。


みなさんは、「ビジネスで成功しなければ幸せになれない!」などと悩まないでください。
人は、愛をそそげは幸せになることができ、その幸せをベースにすれば、ビジネスの成功にもつながっていきます。
また、ビジネスマンとして成功することは、人として成功することと比べたら些細なことです。
ビジネスマンとして成功しているように見えても、私生活がメチャメチャな人はたくさんいます。
大切なのは、人としてどうかということ、つまり「愛をそそぐことができるか」ということです。


最後にまとめましょう。
なにを得るためにビジネススクールに行くのか・・・マスターは、「幸せになるため」という目的でビジネススクールに行っても、意味がないと思います。
また、経営者として利益を得たビジネススクールのスタッフたちは、その利益でなにをしているんでしょうか・・・
キャバクラで遊んだり、生徒に手を出したりしている経営陣もいるようです。


仮に2年と300万円をかけてビジネススクールに行くなら、他のことに同じコストをかけた方が、人生は豊かになると思います。
ビジネススクールに意味はあるのか、決断に迷っている人は、このnoteを参考に冷静に考えてみてください。

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