神についての短編集1

(読了目安3分)

いまだに「神に頼る人・神のせいにする人」が多くいます。
今回は「神」をキーワードにした短編集です。
神を卒業し、自分の責任で生きるためのヒントにしてください。


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◎説明できないのはだれのせい?


「スマホなどの携帯端末を使って遠くの人と話せる仕組みを、300年前の人間は説明できるか・・・」


ということについて、スタッフと話したことがあります。


「300年前」です・・・


携帯端末について説明できる人は、もちろんいません。


昔の人は、現代の物理についてほとんど知りませんから、携帯端末の原理を理解できません・・・というか、「携帯端末」という言葉も発想もないですからね。

そんなとき、昔の人たちがどうしてもスマホの仕組みを説明しようとすれば、なんでもできる存在として「神」をまつりあげ、「神がやっている」ということにしてしまえば説明がつくわけです。


わからないことはみんな「神業(神の仕業)」として解決していた、というわけです。


しかし、現代人のみなさんにとっては、「遠くの人と話す」というのは、「神業」ではなく、人間がやっていることだとわかっていますし、専門家なら詳しい原理についても説明できます。


ということで、みなさんは、「わからないこと」があったとき、それを「神のせい」とせず、「人間の無知のせい」にしてください。


人間の無知のせいにするからこそ「考えよう」と思うことができ、考えるから本質に近づけるんです。


説明できないのは、神のせいではなく、人間の無知のせいです。




◎あなたが神です


「人間の力で解明できないこと=神の存在の証明」と考えている人もいますが、この考え方は、「こんなに頭がいい私たちが考えてもわからないんだから、神がいるとしか説明できない」、という「人間の傲慢さ」の上に成り立つ考え方です。


人間は不完全ですから、なにもかもわかっている人なんていません。
しかし、いつか人類が成長すれば、現在わからないことを説明できる時が来ます。


上にも書いたように、実際あなたはスマホを使い、300年前の人類が「神にしかできない」と思っていたことを簡単にやっています。
ですから今から300年後の人類は、あなたが「神にしかできない」と思っていることを簡単にやるはずです。


つまり、300年前に「神」だと思われていた「なにか」は、今のあなた、そして現在「神」と思われている「なにか」は、あなたの子孫たちなんです。


「神はあなたの中にいる・神はあなた自身」ということがわかると思います。


そして「本物の神(本質)」に近づくには、「ニセモノの神(妄信)」を排除する必要があり、スマホを作るような科学者たちは、日夜「人類の難題」に取り組み、ニセモノの神を排除し続けています。


ニセモノの神をひとつ排除したとき、人類はひとつ、本物の神に近づくわけです。



◎無知が原因


今の自分が説明できない現象は、「神の仕業だから」ではなく、自分の無知が原因です。


しかし落胆する必要はありません。


なぜなら、信じていいのは「人間の不完全性」だからです。


「わからないこと」を「神の仕業」としてしまうことは、人間の「怠惰・傲慢」であり、「知恵」とは言えません。


愛とは、人が成長し続けることだというのは、これまでに書いてきたとおりです。


考えるのを止めてしまうということ、つまり「無知を放置する」ということは、成長を放棄するということですから、愛を放棄したことと変わりません。
考えるのを止めるということは、「私はもう愛さない」と宣言したことになり、それはつまり、わたしはもう愛されなくていいと言っていることと同じなんです。

ですから、考えない人は愛されません。
「長く愛される」というのは、「考えることをやめない」ということです。
「無知だから考え、考えるから成長し、成長するから愛される」ということです。


次回「神についての短編集 2」の予定です。

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