あなたが本当に欲しいもの <前編>

(読了目安7分)


人は目先の欲しいものを手に入れても、次のものが欲しくなります。
よく言われるのが、「お金」ですよね。
お金は10万円手に入れれば100万円欲しくなり、100万円手に入れれば1000万円欲しくなります。
また、ブランド品やグルメ、学歴や職歴も、欲を言ったらキリがありません。


人間は、次から次に様々な「欲」をもってしまう生き物ですが、「本当に欲しいもの」を手に入れれば、それ以上欲しくなることはないはずです。
「食欲」だって、お腹が満たされればそれ以上食べようと思いませんよね。
「心の欲」だって、心が満たされればそれ以上求めようとは思わないはずです。


では、なにを手に入れれば人は心を満たすことができるのか・・・



そのヒントは少し長くなるので、今回はあなたが本当に欲しいもの、「前編」として書きます。


それでは質問です。

あなたが本当に欲しいものはなんでしょうか。

即答できますか?

「お金!」と即答した人は、そのお金で「なにか」を買いたいはずです。
お金そのものは燃料にしかなりませんし、スマホに表示されるPayPayの残高はただの電気信号ですから、本当はその「なにか」があなたが欲しいものです。
たとえばお金を使って服を買いたいなら、その服を着て「なにか」をしたいわけですから、本当に欲しいものは、その「なにか」です。
その服を着て友達から褒められたいなら、「褒め言葉」が欲しいわけですが、その「褒め言葉」を得たい理由がさらにあるはずです。


新しいスマホや憧れの車、スマートな肉体、キレイな二重まぶた、資格や検定などが欲しい人も、その先になにか欲しいものがあるはずですから、その先にあるものをつきつめていけば、本当に欲しいものがわかります。


「とりあえずお金があれば安心だからお金が欲しい」と答えた人も、安心が欲しいわけですから、本当に欲しいものは「安心」です。

「本当に欲しいもの」を手に入れれば心は満たされますが、多くの人が、本当に欲しいものがわからず悩んでいます。


現代社会には様々な情報が溢れていますから、「本当に欲しいもの」がわからないと、情報の波に揉まれて右往左往することになります。
その結果、「私が欲しいのはこれじゃなかった、これでもなかった・・・」と、いつまで経っても心の充実は得られません。
実際、本当に欲しいものがわからない不安の中、それをごまかすための人生を送っている人もいます。



本当に欲しいものが手に入れば心は充実しますから、心の充実を得るためには、まず「本当に欲しいもの」を自覚することが必要です。


ということで、心が満たされた人生のために必要なことは、

1:「本当に欲しいものがなにか理解すること」

そして

2:「それを手に入れること」

この2つです。



ではまず、「本当に欲しいものはなにか理解すること」についてです。
ヒントは「地球で一人きりになったときに欲しいもの」です。


はじめに、
「自分が本当に欲しいものはお金ではない」
ということの確認です。
これは以下の例え話で、とても簡単に確認できます。



ある朝、気が付くとあなたは地球上で一人きりになっていました。
地球上のお金は全てあなたのものになりました。
円もドルもユーロも、あらゆるお金が全部あなたのものになったんです。


・・・嬉しいですか?


・・・どうでしょうか


きっと嬉しくないですよね。


・・・ということで、あなたが本当に欲しいものは、お金ではないとわかりました。


それでは次に、あなたが本当に欲しいものは「物」でしょうか。
地球上で一人きりになったということは、最新のスマホも、家も、車も、ブランド品も、全てあなたのものです。


・・・どうですか?

やっぱりあなたは嬉しくないはずです。
地球そのものを手に入れたにも関わらず、ちっとも嬉しくないんです。


では、あなたはなにが欲しいのか・・・

ここから大切なところです。


地球上にあなた一人だけになったとき、そんな状況であなたが欲しいものはなにか・・・


結局のところ、


「人」


ではないですか?


地球で一人きりになったとき、本当にお金が欲しい人なら、お金を奪い合う相手がいなくなったことをとても喜ぶはずです。
ブランド品が欲しい人も、独占できて大喜びするはずです。
しかし実際は・・・人がいなければなにも始まらないんです。


ということで、人が求めているものは、なによりも「人」です。


人は、究極的に人を求めているわけです。
お金を稼ぐのも、家や車を買うのも、他人との関わりや心の触れ合いがあるからです。


お金や物も、人と関わるための道具ですから、本当の意味で「人」を手に入れてしまえば、お金や物は無用になります。
マスターは、普段の生活で「欲しいもの」がでてきたとき、「地球上で一人になってもその欲はあるか・・・」と考えてみます。
習い事や趣味、服、食べるもの、どんなことでもいいですから、みなさんもなにかに迷ったとき、地球上で一人になってもそれを望むかどうか考えてみてください。
もし迷うなら、本当に必要なものではないのかもしれません。


では、本当に欲しいものが「人」だとわかったところで、次に行きましょう。


「どんな人が欲しいか」です。


これも、「地球で2人きりになるなら相手はどんな人がいいか」と考えると見えてきます。


「もし自分が地球上でだれかと2人きりで生きるなら・・・」と考えてみてください。


そのとき、相手に対してどんな性別や年齢を望むかです。


これまで200人以上の女性に直接上記のような質問をしたところ、9割以上が、「年齢が近い異性」、つまりパートナーが欲しいと回答しました。
「赤ちゃんがいい・80歳の同性がいい」と言う人はいませんでしたが、マスターも、それが自然だと感じていますし、生物学的にも理にかなった答えだと思います。


現在、性に対する認識は多様化していますが、それでもあえて書くなら、女性は、男性をより男性にし、男性は、女性をより女性にする力を持っています。
女性が女性らしく、男性が男性らしく生きるには、必然的に「同年代の成人男女」という組み合わせになります。
また、成人男女は子孫を残すことができるため、動物本来の目的や喜びも味わうことができます。


「パートナーが欲しい」という選択は、あなたが人として、女性として、妻として、母として、あらゆるパフォーマンスを発揮できる選択です。



仮に、「私はお金が欲しい」と言う人は、「地球上で一人になっても欲しいのか」と考えてみてください。
また、車や家が欲しい、資格が欲しい、などと思っている人も、それが地球上で一人きりになっても欲しいか考えてみてください。
何事も、「人」があってこそのものだと理解できるはずです。


目先の「欲しいもの」に惑わされ、寄り道を繰り返していては、「本当に欲しいもの」は手に入りません。
人は、人がいてこそ幸せに生きていける動物です。


前編は以上です。
ここまでで、本当に欲しいものは「人」、さらに言えば「近い年代のパートナー」だとわかりました。


次回は、「あなたが本当に欲しいもの <後編>」として、
「どんなパートナーを求めているのか」「そのパートナーを手に入れるにはどうすればいいか」など書いてみたいと思います。

・・・

投稿タイトル一覧は以下です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?