親から「安心させてくれ!」と言われたら

(読了目安5分)

あなたがたとえ真剣に「愛」を探す旅をしていても、その姿は、親から見れば頼りなく、子どもの将来が不安になる場合があります。


そんな頼りないあなたの姿を見た親から、


「お父さんを(お母さんを)安心させてくれ!」


と、あなたの行動を否定する意味の強いトーンで連絡があったとき、あなたはどう対応しますか?


今回は、「安心させてくれ!」と言われたときの対応のヒントです。


マスターは、以下のように返信することをオススメします。


「自分の幸せは自分でつかんでください」


この返信で親からの理解が得られなかった場合、以下を加えるといいかもしれません。


「幸せは自己責任だと示すのが、教育であり愛だと思います。私が親を安心させるために生きてしまったら、私も将来、子どもから安心をもらおうとしてしまいます。人は他の人から幸せをもらうことはできませんから、私が子どもから安心をもらおうとすれば、必ずひずみが生まれます。私の幸せを願うなら、自分の力で幸せになる見本を私に示してください。私もそんな親になりたいと思います」


または、

「今の私の行動でお父さん(お母さん)が、安心させてくれ!と言うのは私を信用していないからだと思います。私を信用できないのは、過去、私に愛をそそがなかったからだと思います。子どもが思い通りに行動しないからと不安になるだけならまだしも、その不安を、自分ではなく、子どもをコントロールすることで解消しようとする親だと知って私も不安になりました。私を安心させてくれとは言いません。私の不安は私が解決しますから、せめてお父さんも、健康なうちは私に頼らず、自分の力で不安を解消してください」


などです。


あなたは、親を安心させるために生きているわけではありませんし、親の言うとおりに行動しても、次から次になにかを要求されるだけです。
親子は主従関係ではありません。
愛をこめて育ててきたなら、子どもに要求するばかりでなく、自分の子を信じて見守るのも、親の仕事のひとつなんです。


幸せな親は、決して自分の不安を子どもに押し付けたりしません。

「安心させてくれ」と子どもにメールをするのは、「育ててやったんだから恩返しをしろ」と言っているのと同じです。
親は子どもを「育ててやった」のはではなく、「育てさせてもらった」んです。

子どものおかげで自分がどれだけ幸せを味わい、成長させてもらったか・・・

子どもには感謝しかないはずです。

感謝している人に対して、「安心させてくれ」など言うはずがありませんよね。


ではなぜ、親は自分の子に「安心させてくれ」というのか・・・


それは、子育てが苦痛だったからです。


子どもに対して「安心させてくれ」と言うのは「おまえを育てるのが苦痛だった」と言っていることと同じです。
苦痛だったからこそ「見返り」を求め、「安心させてくれ」となるんです。



子どもに対して「安心させてくれ」と言う親は、


「おまえを育てるのが苦痛だった」

の他に、

「どれだけ我慢したと思っているんだ」

「おまえは私を安心させる義務がある」

「おまえは私を不安にさせてきた」

「もうこれ以上不安にさせないでくれ」


などと言っているわけです。

そこに愛はありませんから、そんな親の言うとおりに生きていけば、親の生き方をコピーし、不安を他人のせいにする人になってしまいます。

ですから、長く愛されたいなら、「子育てが苦痛だった」と考えている親とは、ある程度の距離を置く必要があります。


逆の立場になればすぐにわかることですよね。
たとえばあなたの彼氏の両親が、「息子を育てるのが苦痛だった」とあなたに言ったら、きっとあなたはショックを受けると思いますし、場合によっては彼氏との関係がギクシャクするかもしれません。
ですから、「安心させてくれ」と言う親とは距離を置く必要があるわけです。


自分の責任で幸せになれない親の要求を満たそうとしても、次から次に新しい要求が出続け、悪循環から抜けられなくなるだけです。



長く愛されるためには、乗り越えなければならない壁はいくつもあり、「安心させてくれ!」と言う親との距離を置くことも、そのひとつだと言えます。

※以前「旅行なんかプレゼントしてくれなくていいから結婚してくれ!(安心させてくれ!)」と言う親に対しては、「自分の幸せのための結婚なら親孝行になります」と書きました。
親のための結婚なら、マスターは反対です。

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