状況証拠が教える愛 他短編3話

(読了目安8分)

今回は以下の内容です。

◎状況証拠が教える愛
◎モテモテ
◎2種類の決断
◎彼の気持ちがはっきりしないなら

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◎状況証拠が教える愛


玉ねぎを半分に切ってみましょう。
自分ではまっすぐに、そして半分に切っているつもりでも、程度の差こそあれ普通はピッタリ半分に切ることはできません。
自分では「ここが中心!」と思って切ったつもりでも、切った後に比較すれば半分ではないことがわかります。
その状況が証拠となり、自分がなにをしたか教えてくれるわけです。


これが「状況証拠」です。
そして、この「状況証拠」というのは、玉ねぎを切った本人の信念以上に本質に近いものなんです。


「状況証拠は、信念より本質に近い」


これは本当に大切なことです。
よく「私は愛をそそいでいるのに相手に伝わらない」という人がいますが、愛されないなら、それが状況証拠です。
「自分は愛をそそいでいる」という信念より、愛されていないという「状況証拠」を信じてください。
愛はそそげば必ず返ってきますから、「状況証拠」が、自分が愛をそそいでいないことを示しているわけです。


話は「玉ねぎ」に戻ります。
「半分に切れていない」という状況証拠は、自分がなにをしたかだけではなく、なにをすれば半分に切れるかも教えてくれます。
半分に切ったものを左右に並べ、右側が小さくなってしまったなら、「自分のクセは右寄りに切ってしまうこと」とわかり、次に切る時は、自分が思うよりも左側を切ればいいわけです。
「半分に切れていない」という状況証拠が、「違うよ、もっと左だよ」と教えてくれるわけです。


しかし、自分が思うよりも左側を切るには、少しの勇気が必要になります。
自分が信じている中心を切らず、思ったより左側を「ここが中心!」と信じる必要があるわけですからね。
言ってみれば「中心を切るために、一度自分を疑い、信念を手放してみる」ということです。
それをできた人が玉ねぎの中心を切ることができるようになり、その後徐々に、自分が選ぶ中心線を信じられるようになっていくんです。


同様に、自分では愛をそそいで生きてきたつもりでも、今現在、思うように生きていないなら、それが「これまでの方法では愛にたどりつけない」ということの「状況証拠」です。
その状況証拠が「これまでの方法ではダメだよ」と教えてくれるわけです。
また、なにをすれば思うように生きられるかというヒントも、状況証拠が示してくれます。
それまでの方法ではダメだったわけですから、少なくとも、「違う方法や考え方で生きなさい」というヒントは教えてくれているんです。


しかし、違う方法や考え方を実行するには、少しの勇気が必要になります。
だって、自分とは違う方法を「これが本質!」と信じる必要があるわけですからね。
言ってみれば、「本質に近づくために、一度自分を疑い、信念を手放してみる」ということですが、それができた人が愛をそそぐことができるようになり、その後徐々に、愛の理解が深くなっていくんです。


繰り返しますね。
「ここが中心!」と信じて玉ねぎを切っても、中心から右にずれていれば、状況証拠が「中心ではない」と教えてくれます。
それを無視して自分の思うように切り続けていては、いつまでたっても玉ねぎの中心の右側を切り続けることになります。
玉ねぎの中心を切るには、自分の信念を捨て、勇気を出して「思ったより左側」を切る必要があります。


同じように、「これが愛!」と信じて生きていても、愛に反していれば、状況証拠が「愛ではない」と教えてくれます。
それを無視して自分の思うように生き続けていては、いつまでたっても状況は変わりません。
愛に近づくには、自分の信念を捨て、勇気を出して「違う方法や考え方」を実践する必要があるわけです。


マスターのnoteの内容にも、みなさんにとって「違う方法や考え方」があるはずです。
しかしその方法も、思い切って試してみてください。
たとえば、「彼、人間的にはいい人なのに、体臭(または口臭)がちょっと」・・・もしあなたがこんな思いをしたことがあるなら、人は体臭をなくすだけで人生がうまくいく可能性があるとわかるはずです。
体臭や口臭については、普通は誰も言ってくれません。
ですから仮に、自分の体臭に気付いていない本人が、人生がうまくいかない理由を「収入が足りないから」と信じ、収入を増やす努力をし続けても「うまくいかない原因は体臭だった」なんていうこともあるんです。
たったそれだけで人生が変わるんですから、視点を変えてみないテはありません。


ここではわかりやすく「体臭」で例えましたが、実際は「物事の考え方」が「愛・平和な人生」に大きく影響します。
そのあたりのことは、このnote全体に書いてあるので、よかったら読んでみてください。


さて、今のあなたは満たされているでしょうか?
自分では愛して生きてきたつもりでも、「状況証拠」が「愛ではない」と教えてくれているなら、思い切って違う方法や考え方を試してみてください。




◎モテモテ


モテモテの女性って、やっぱりそれなりの魅力がある女性です。
魅力があるからモテモテなんです。


しかし、「モテモテ」と、「幸せ度」はほとんど無関係です。
モテモテだと、「次の男」が簡単に手に入りますから、彼氏とケンカしても自分を省みず、次の男のところに行けば慰めてもらえます。
イヤになったらすぐに彼氏と別れればいいわけです。
しかしそれがクセになると、ストレスを抱えるたびに彼氏を替えることになっていきます。
つまり、ストレスを感じるたびに、お酒・グルメ・ギャンブルに走るのと同じ感覚で、男に走るわけです。
しかしこれでは根本的な解決にはならず、むしろ依存症になっていきます。
「より強い刺激」を求め、エスカレートしてしまうからです。


ストレスから逃げようとしても、外部からの刺激で快楽を味わえるのは一瞬だけで、結局は逃げ切れません。
理由は、ストレスの原因が「自分」だからです。
逃げても逃げても逃げ切れないのは、自分から逃げようとしているからなんです。
自分と向き合い、自分はなにをしたいのかじっくり話し、自分との関係に折り合いをつけてしまえば、逃げる必要はなくなります。


モテモテの女性は、結婚を考えたとき、「もっとイイ男が・私をもっと幸せにしてくれる男が他にいるかも」と考えていると、いつまでたっても「私はモテモテなの」と言いながら、生涯独身で過ごすことになります。




◎2種類の決断


彼氏の気持ちがはっきりせず、将来を不安に感じている女性は、その不安から逃げようと、彼氏に対してなんらかの決断、たとえば、「結婚」や「別れ」を求めることがあります。


「あなたに結婚する気があるなら結婚したいんだけど、どうなの?」「あなたが別れたいなら別れようと思うんだけど、どうなの?」というようにです。


「うんうん、わかるわその気持ち!」なんて言わないでくださいよ。
これって自分の人生を彼氏に決めてもらおうとしているってことなんですから。


上記の言葉、たしかに彼氏に対してアクションをおこしたのは女性が先なんです。
ですから、女性にとっては「一大決心」なのかもしれません。
しかし、「結婚してください」でもなければ「別れます」でもなく、決断を相手に求めた質問の方法ですよね。
「あなたは結婚したいの?あなたは別れたいの?」・・・つまり、「あなたが私の将来を決めてください」とお願いしただけなんです。
「私は結婚したい・私は別れたい」と彼に伝えるなら、自分主導の人生ですが、彼に決めてもらうのでは「受身」の人生です。


「決断」にも、「不安から逃げるための決断」と「愛に近づくための決断」の2種類があるんです。


上記の女性は、目先の不安から逃げるために、彼に対して「決断を促す決断」をしただけで、これが「不安から逃げるための決断」です。
「愛に近づくための決断」というのは、自分の意志で「私は結婚したい」または「別れたい」と伝え、自分の未来を自分で決めることです。


「あなたが私と結婚してくれるなら仕事を辞める」とか、「あなたが結婚してくれるなら私もそうしたい」では、夫婦仲がうまくいかなくなったとき、「あなたが結婚しようって言ったから結婚したのよ!」という、コテコテのセリフを吐くオバサンになってしまいます。
みなさんはイヤですよね、そんなの。
物事を他人のせいにした時点で、その女性に魅力なんてないんです。
やっぱり、自分の未来を自分で決めることができる女性がいいですよね。




◎彼の気持ちがはっきりしないなら


今、あなたは結婚を本気で考えていて、しかも結婚を前提に付き合っている彼氏がいるとします。
その彼氏の気持ちがはっきりしないなら、彼に結婚する気はありません。
彼氏があなたと結婚する気になれないのは、「もっとイイ女がいるかもしれない・自分の夢の方が先」などと考えているからです。
しかし彼氏がそう考えるのは、あなたが彼にとって一番ではないからです。
あなたが一番ではない理由は、結局のところ、あなたに彼氏を本気にさせる力がないからです。
彼氏が変わるのを待つのは受身ですし、何年経っても彼氏は変わらないかもしれません。


彼氏の態度がはっきりしないまま、気付いてみたら「私は40歳、彼氏は45歳」・・・こんなことにならないでください。
彼の気持ちがはっきりしないなら、その理由はあなたにあると考え、潔く別れ、自分を鍛え直しましょう。
それが愛にたどりつく確実な方法です。


それから、くれぐれも彼の批判をしないでくださいね、そんな彼に魅力を感じたのは自分なんです。
彼氏を批判すると、人前で自分の価値を落とすだけになり、相応の人を引き寄せてしまいます。
つまり、次の出会いでも同じことを繰り返してしまう、ということです。

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