産地偽装をする側とされる側

(読了目安9分)

ここで書く「産地偽装」とは、自分の利益を目的として、食品の産地を偽って販売することです。
主に「男性」が産地偽装をする理由、そして産地偽装されたときの考え方についてです。


◎産地偽装


「安心の国内産!」

「やっぱり外国産とは味が違います!」

こんなフレーズで「うなぎの蒲焼」を売っていた店のうなぎが、実は中国産・台湾産だったとしたら・・・


それから


「馬刺しと言えば本場熊本!」

「外国産にはない新鮮さ!」


こんなフレーズで「馬刺し」を売っていた店の馬刺しが、実はカナダ産だったとしたら・・・


上記は以前実際にあった産地偽装事件です。
産地偽装の発覚後、怒った人がたくさんいました。


また、中国産・台湾産のうなぎを、

「やっぱり国内産のうなぎはうまい!もう他のは食べられないよ」

と言いながら食べる人、

それから、カナダ産の馬刺しを、

「熊本産の馬刺しは海外のとは全然違うよね!これぞ本物!」

こう言いながら食べる人がいたら、これはもうコントです。
しかし実際に上記のようなセリフを使った人はいたはずです。


今回は、相変わらずなくならない食品の産地偽装について、それをやる人はどんな人か、そしてその言葉を信じて「おいしい」と言って食べ、偽装発覚後に怒る人はどんな人か書いてみます。


以前、「大井川うなぎ販売」という会社が、中国産や台湾産のうなぎの蒲焼を「国内産」と偽って売っていたようです。
売ったのは19万匹だそうです。


「やっぱり国内産のうなぎはうまい!中国産とは違うよな!」なんて言いながら食べたうなぎが、もしかしたら中国のものだった可能性がある、ということです。


また、馬刺し専門店の「寿光食品」という会社は、以前カナダで解体された馬肉を国内産と偽って販売したそうです。
「外国産とは比べ物にならないよな!」と言いながら食べた馬刺しが、カナダ産だったかもしれないわけです。


これは両方とも売る側が儲けているんですが、なぜウソをついて儲ける必要があるんでしょうか。
いつも書くように、愛する人のため、たとえば家族や社員のためだったらこんな不正はしませんよね。
日本中が知るニュースになると、社長の家族はもちろん、社員だってとても迷惑するんです。


また、「偽装」は顧客に対する愛ではなく、むしろ悪です。
「国内産がいかに安全でおいしいか」宣伝している企業が産地偽装をするということは、「顧客を危険な目にあわせ、まずいものを食べさせる」ことになるからです。


大切な人がいるならこんな偽装なんかしません。
寂しい人が、目先の利益のためにやるのが産地偽装なんです。


以前、米や肉でも同じことがあったように、食品業界での偽装行為は、昔からあたりまえのように横行しています。
流行の「有機野菜」なんかでも、有機野菜とは言えない「規格外」のものを販売する会社もあります。


偽装をする目的はただひとつ、「目先のお金を得るため」です。
産地を書き換えるだけで、数十パーセントから2倍の儲けになるんですって。
たとえば年間1億の利益が2億になるんですから、やっぱりやりたくなりますよね。
たとえばコーヒーで人気商品の「ブルーマウンテン」が「日本に輸入される量の3倍出回っている」と言われる理由も、「ブルーマウンテンは高く売れるから」です。
同じように、うなぎにしても、馬刺しにしても、国内で生産されているはずの量より多く出回っているわけです。
会社はなんだかんだ理由をつけますが、偽装の理由は「目先のお金」が本質です。


偽装をするのは男性に多いですが、その理由を以下に続けます。



◎男性が偽装をする理由


ではなぜ偽装をするんでしょうか。
主導者はほとんど男性です。
女性は男性に比べて、あんまり派手に偽装なんかやりませんよね。
ですから、女性のみなさんには、男性が不正をする理由って、もしかしたらわからないかもしれません。
ただ、少なくとも家族や社員のためじゃないということは、わかりますよね?
父親が捕まったら家族は悲しみますし、社員は途方にくれますから。
では、なんで不正をしてでもお金を欲しがるのか・・・これ、ほとんどが不正をする人の「個人的な欲」をかなえるためなんです。
そしてその個人的な欲とは、「女性」です。
だいたいが、お酒がらみの女性です。
キャバクラに勤めた経験やお酒系のコンパニオンをしたことがある女性なら、マスターの言葉の意味を実体験として理解できると思います。


女性を得るためには、プレゼントが必要です。
そのプレゼントを買うためにはお金が必要です。
たくさんの女性を得るためには、そして確実に愛人にするには、たくさんのお金が必要なんです。
そして短時間でたくさん稼ぐには・・・そう、産地偽装が必要なんです。


以前も書いたんですが、マスターは「元大手会社の社長秘書」の女性と話す機会がありました。
会社の創立記念日のパーティーには、テレビに出るような政治家や有名人が集まる大会社の社長秘書だったんです。
その女性が会社を辞めた理由は2つあり、ひとつは「株価の動きを尋ねられるのがイヤだった」、もうひとつは「社長の浮気のためのスケジュール管理をするのがイヤだった」、というものです。
後者はアホみたいな理由ですが、元秘書の彼女はマスターにウソをつく関係ではありませんでしたから、たぶん実話です。
また、中堅会社の社長が集まる商工会議所でバイトをしていた女性は、やはり「社長に愛人は当たり前」と言っていました。
愛人がいない社長の方が少ないということでした。
会社社長の「全員」が愛人を持っているわけじゃないんです、しかしマスターは、「不正をする会社」の社長の多くは、最終的に「女性」が目当てだということは、男なのでわかります。
そして極端に言えば、裏の社会では、お金を使う男性ほど女性からモテるんです。


さて、ここでよく考えてみてください。
奥さんや子どもとうまくいっている男性なら、偽装はしませんよね。
ということは、男性が偽装をする理由は、基本的に「愛に飢えているから」なんです。
偽装をする男性は、「愛に飢えている男性」ということです。


さらに以下に続きます。



◎愛に飢えている男たちが流す情報に踊らされるのは


「うなぎ」や「馬刺し」の産地偽装をするのは、「愛に飢えた男たち」だということはわかってもらえたと思います。
社長たちにとって産地などどうでもよく、「儲かるかどうか」がポイントなんです。


彼らは、

「国内産のうなぎはおいしい」

「国内産の馬刺しは外国産とは品質が違う」

と言って、実際は「外国産」を売りました。
そして、食べた人の中にはその違いをわからず、「やっぱり全然違う!」と喜んでいた人もいたはずです。
つまり、そう言って食べる人は、「国内産だと信じる力」でおいしく感じていたわけですが、食べたものが外国産だとわかったときの反応が、その人に知恵があるかないかの大きなポイントになります。


以下、消費者の反応についてです。


まず、知恵がある人は、食品の産地偽装がわかっても、あまり動揺しません。
「産地偽装はありえる」とわかっている、または、国内産という情報に頼って幸せになろうとしたのは、自己責任だとわかっているからです。
「妄信することで楽になろうとしたツケがまわってきた」とも考えるかもしれません。
そのときにおいしかったなら、「おいしかったから、まあいいか」でケリがつき、ストレスにはなりません。


一方、知恵がない人は、自分の幸せを食品に頼ろうとしますから、騙されたことに対してムキになって怒ります。
「食べ物に幸せにしてもらおう」という依存度が高いほど、「信じてたのに裏切られた!」と感じ、動揺し、怒りに発展するわけです。


そうそう、食品にまつわる偽装は恋愛と同じですよね。
女性も男性も、異性から好かれるため、つまり自分の利益のために、多少自分を偽装することもあるはずです。
たとえば、学歴とか収入とか、過去の業績や未来の夢を大げさに伝えるとかです。
産地偽装は本来あってはいけないことは充分に承知の上で書きますが、恋愛の偽装と似たようなものですから、仕方ないと言えば仕方ないんです。
(マスターは誠実に仕事をしていますよ)


産地偽装をする男は「愛に飢えた人たち」だというのは上に書いたとおりですが、その偽装にハラを立てるのも、結局は知恵がなく、「愛に飢えている人」なんです。
「愛に飢えている男たちが流した情報に怒るのは、やはり愛に飢えている人たち」ということです。


以下、もう少し続きます。



◎幸せは自分主導で


マスターはべつに「産地偽装を認めよう!」なんて書くつもりはありません。
産地偽装事件は、あってはいけないことですし、見つけ次第是正しなければいけませんが、「怒り」をベースにして抗議運動をしてしまったら、偽装した方も、された方も、お互いに「愛をくれ!」と叫んでいるようなものです。


恋愛でも、「愛をくれ!」の口論には発展性がありませんよね。
ですから、もし抗議運動をするときは、怒りをベースにしないように気をつける必要があります。
これが知恵です。


いま、食品にまつわる偽装事件は後を絶ちません、偽装は後を絶たず、なにが本物かわからないのは事実です。
「食べ物は自分で作る!」と借りた土地でさえ、土壌検査をしたらなにが出てくるかわかりません。


「マスター、これじゃなにも信じられないじゃない。なにを信じればいいの?」


こんな言葉が出てくるのも当たり前です。
ではなにを信じればいいのか・・・「なにを信じればいいの?」、こう思った人は、いつもマスターが言っていることを思い出してみてください。


信じていいものはなんでしたっけ?


信じていいものは、「人間の不完全さ」でしたよね。
人間は不完全だということを信じることができれば、自分の幸せに責任を持つことができます。


だってね、

「他人が誠実に仕事をしないと私は幸せになれない」

「自分の幸せは他人が誠実に仕事をするかどうかにかかっている」

こんな他人任せの人生なんて、つまらないでしょ?

幸せは自分主導でつかんでこそ意味があるものです。


商業の世界は、情報を流す側が利益を得るようにできています。
偽装をする男たち、つまり愛に飢えている男たちは、愛を手に入れる知恵と実践力がない男たちです。
みなさんは、「知恵を実践できない男たち」が流す情報に踊らされないでください。
テニスにしても編み物にしても料理にしても、「先にやっている人」から学ぶはずです。
同じように、知恵を身に付けたいなら、知恵を実践している人から学んでください。


本質はなんなのかいつも考えて、商業ベースの情報に一喜一憂することなく、自分の力で自分を幸せにしましょう。
人はそれができるようになっています。

・・・

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