宇宙人はいるの? 地球を攻めてくるの?


(読了目安9分)

今回のテーマは、「宇宙人はいるの? 地球を攻めてくるの?」です。


もう10年前の話です。
2012年の12月、「マヤ文明の予言」のようなキーワードが流行り、一部で「人類の滅亡か? それは宇宙人によるものか?」と騒がれたことがあります。
当時、宇宙人に地球が侵略される映画などを見て怖がっている若者もいました。


そんな人たちへメッセージです。


結論から言えば、宇宙人はいるかもしれませんが、地球を攻めてくることはありません。
少なくとも、「悪意」をもって意図的に攻めてくることはありませんから安心してください。


しかしいまだに不安な人もいるようなので、頭の中を整理しておきましょう。


「宇宙人」という定義そのものがあいまいですが、「人間と同じ形をした地球外生命体」という意味では、なかなか見つからないかもしれません。
しかし、単純に「生命体」という意味なら、地球外に生命体がいてもおかしくないと思います。
・・・まあ、「生命体」という定義もあいまいですが。


人類の知識や文明はまだまだ発展途上の幼稚なものでしょうし、宇宙には無限の可能性があると思います。
ですから、「宇宙人はいるかもしれない」・・・これがマスターの考えです。


では、宇宙人がいるとしたら、地球を攻めてくるんでしょうか・・・


仮にどこかに宇宙人がいるとしても、地球人はまだ宇宙人が住んでいる星とか、宇宙人の姿などを確認していません。
宇宙人が地球を攻めてくるなら、今の地球人が発見できない場所から来るわけですから、地球人とは別格の、ものすごい高度な生命体です。


移動手段も、今の地球人には想像さえできない方法で地球に来るはずです。
もし宇宙人の「乗り物」にエンジンがあるなら、搭載されるエンジンの出力は、地球1個分のエネルギーをはるかに超えているかもしれません。


みなさんは、アリの巣を探してアリから食料を奪わないですよね。
もちろんわざわざ出かけて行ってアリの巣を壊すこともしないはずです。
アリの巣の中にあるものは、アリにとっては価値のあるものでも、みなさんにとっては価値のないものですし、巣を壊せばホコリが舞って靴や服が汚れますしね。
みなさんにはアリの生活を壊滅させる力はありますが、アリの巣よりも、他にやりたいことがあるはずです。
宇宙人にとっての地球は、みなさんにとってのアリの巣のようなものかもしれません。
なんの価値もないもののために、意図して地球を攻めたりしないと考えるのが妥当です。


宇宙人がいても、地球を無視するであろうことは想像できると思います。
地球に住む人間の存在なんて、宇宙人にはどうでもいいことなんです。


ということで、宇宙人は地球を攻めてこないと言えますが、もう少し詳しく書いてみましょう。


「地球人から確認できない場所に住んでいて地球まで来る」ということは、人類よりはるかに高度な生命体ですから、「争い」は卒業しています(「宗教」も「お酒」も卒業しているでしょうね)。
ですから、彼らにとっての地球の位置付けは、「下等生物が住む星」です。
人類は、つい最近まで命がけで大気圏を出るのがやっとだったんです。
特別な訓練と膨大なコストをかけないと大気圏から出られないなんて、宇宙人から見たら本当に幼い存在です。
たとえば、アリにとっての日本縦断は、何十年、何百年にもわたる命がけの旅ですが、みなさんが飛行機を使えば数時間の出来事ですよね。
人間とアリには「移動距離」に大きな差がありますが、宇宙人と地球人の「移動」に関する差は、人間とアリ以上だと思います。


また、「地球人」を宇宙人から見れば、「絶滅危惧種」に指定され、保護されている生き物かもしれません。
たとえば、人間は、絶滅しそうな動物を「絶滅危惧種」と指定し、その動物が住む場所を「保護区」に設定して保護します。
絶滅危惧種に指定された動物自身は、自分たちの生活の場が「保護区」に指定されていることや、自分たちが人間の保護を受けているということにも気がつかないまま、保護区の中で生まれ、保護区の中で一生を終えます。


同じように、もしかしたら地球人が気づかないだけで、地球そのものが宇宙人から手厚い保護を受けている「保護区」かもしれません。
人類は殺し合いをやめませんし、核兵器も開発したりして、自滅に向かうような生き物ですから、見守ってあげないとなにをするかわらないんです。
だとしたら、宇宙人たちは、「いつか人間が1万人まで減ったら保護措置をとろう」などと相談しているかもしれません。


いずれにしても、宇宙人にとっての地球は「攻めるだけの価値がないもの」です。
もっと言えば、高等生物は争いを卒業していますから、その点から見ても地球を攻めてくることはなく、むしろ保護されていると考えた方が本質かもしれません。



◎もし地球を攻めてくるとしたら


もし宇宙人が地球を攻めてくるとしたら、それは「愛」によるものです。


内部規律が乱れた組織をまとめる手っ取り早い方法はわかりますか?


それは・・・「外敵を作ること」です。
外敵を作れば、組織は急速にまとまります。


では、地球上の人間たちがひとつにまとまるにはどうすればいいでしょうか。
・・・そう、外敵がいれば、地球はひとつにまとまりますよね。


ですから、もし宇宙人が攻めてくれば・・・地球人は戦争をやめてひとつにまとまることができるんです。
しかし、その場合、宇宙人が「圧倒的な強さ」で攻めてくるのではなく、「地球人が一致団結して戦えばギリギリで勝てるぐらいの強さ」で攻めてくれる必要があります。
ですから宇宙人が攻めてくるとしたら、それは、戦争をやめない地球人を仲直りさせるための「親心」であって、「悪意」ではないと思ってください。


また、絶対に勝てないような圧倒的な力を見せつけ、地球人同士が争う気をなくさせる方法もありますから、もしかしたら、地球の気温を自在に変えたり、目の前で太陽を消してもう一度人工太陽を作ってみせるような派手なパフォーマンスで、地球人を諭してくれるかもしれません。
「地球人たちよ、ケンカしたら君たちが損をするんだよ」みたいな、「親の心境」ということです。
他にも、人間の脳に直接刺激を与えれば、その瞬間から争いはなくなるかもしれませんが、本人が努力して得た平和じゃないと意味がないというのは、「ダイエット」の考え方と同じかもしれません。


宇宙人もいろいろと気を使って大変です。


ということで、もし宇宙人が地球を攻めてくるとしたら、「愛」をベースにしていると思っていいはずです。
攻めてくる宇宙人に恐怖を感じるなら、それはみなさんが子どもの時、自分を叱る親や先生に対して感じた怖さと同種のものだと思います。
怒る大人は怖かったはずですが、実際は多くの場合「愛情」がベースなんです。
ですから、宇宙人は地球人を殺したくて攻めてくるわけではない、ということを覚えておいてください。


余談:
ただ、あるとき地球がサクッと消滅してしまうパターンもありえます。
みなさんは空中を漂う「ウイルス」の命など気にしていませんよね。
ガスコンロの火をつけたり、焚き火をすれば、空中を浮遊しているウイルスは焼け死にますが、そんなことを考えながら火を扱うことはないはずです。
ウイルスに対する恨みなどなく、「ただ気にしていないだけ」ということです。
宇宙人にとって、人間が「どうでもいい存在」の場合は、それと似たようなことが起こります。
たとえば、宇宙人がなにかをするときに、時空を曲げる必要があるとします。
そのとき、たまたま地球が巻き込まれれば、地球人は、自分たちが死んだかどうかもわからないまま、地球ごと消滅してしまうかもしれません。
しかし宇宙人には殺意など少しもないんです。
人類が、掘削作業をするためにダイナマイトを使うとき、近くの生き物は、瞬時に殺されてしまいますが、それと似たようなことです。



◎殺意であなたを攻めてくるとしたら


もし殺意をもってあなたを攻めてくるなら、それは宇宙人ではなく、「地球人」です。


そう、「身内」ということです。


地球人を攻めるのは、地球人なんです。


人間は、自分を確立してしまえば、圧倒的なプライドによって争いを避けることができるようになります。
しかし現実はそんな大人ばかりではありません。


圧倒的なプライドとは、赤ちゃんと高齢者の差のようなものです。
両者が争わないのは、高齢者側に圧倒的なプライドがあり、何の負担もなく相手の立場を尊重できる余裕があるからです。
個人個人が自分を確立するというのは、個人個人が大人として、周囲に対して圧倒的なプライドを持つということです。
それぞれの大人が「オリジナルブランド」として自立してしまえば、お互いに相手を尊重することができ、争いは起こりません。


・・・しかし。


人類はいまだに大人になりきれません。
自分の中の愛や幸せを見つけられないんです。
そして、「自分は正しい・相手が間違えている」と信じる気持ちが争いを生み、結局のところ、地球上ではいまだに大人同士の殺し合いが続いています。


◎まとめ


宇宙人が意図的に地球を攻めてくることはありません。


宇宙人がいるなら、彼らは地球での争いを見ながら、

「地球人はいつまでケンカしてるんだろうね」

「野蛮な動物の見本として保護しましょう」

「私たちにもあんな時代があったのかしら」

などと会話しているんじゃないかと思います。


地球人のイザコザは、宇宙という大きな視点から見れば、保育園の2歳児クラスのドタバタと変わりません。
2歳児は殺し合いをしませんから、殺し合いをする大人の方が、むしろタチが悪いです。


長く愛されたいなら争いを避ける必要がありますが、今この瞬間も、地球という小さな星の中で、人類という2歳児たちは争っています。



「宇宙人はいるのか・地球を攻めてくるのか」


そんなことが気になっても、怖がる必要はありません。
この記事を思い出し、深呼吸すれば、心は落ち着くはずです。
みなさんは、与えられた環境でオリジナルブランドとして自立し、プライドのある大人になってください。

・・・

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