人生の事故を減らしましょう

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今回の投稿は、「人生・結婚」について、車やバイクの運転をからめて3つ書こうと思います。



1:初心者でも傲慢でもいけない

人は自動車の教習所を卒業した瞬間から「完璧な運転」ができるようになるわけではありませんよね。

教習所の卒業で、あくまでも最低限のことができるようになっただけです。

ですから初心者ほど、交通社会の中でなにをしていいのかわかりません。

また、わかっていても行動に移すことができず、大小様々なトラブルを起こします。


これは人間関係も同じです。

人は成人になった瞬間から「完璧な人間関係」ができるようになるわけではありませんよね。

成人になり、あくまでも大人としての第一歩を認められただけです。

ですから若い人ほど、社会の中でなにをしていいのかわかりません。

また、わかっていても行動に移すことができず、大小様々なトラブルを起こします。


たとえばバイクの初心者が、混雑した都心の道路でバイクを運転したら、どうなると思いますか?

自分もドキドキしますが、周囲に迷惑をかけながら運転することはもちろん、場合によっては大きな事故にも繋がり、被害者にも加害者にもなってしまいます。


では、人生の初心者が結婚生活を始めたら、どうなると思いますか?


「結婚生活(夫婦)」というのは人間関係の中ではトップレベルの難しさですから、バイクの運転で言えば、「混雑した都心」を走るのと同じです。


人生の初心者が結婚生活を始めれば、事故が頻発してしまうことは容易に想像できると思います。

バイクも人生も、「初心者」は事故を頻発させてしまうんです。


また、ある程度運転に慣れてきて「私は誰よりも運転がうまい」と傲慢になったライダーが、混雑した都心の道路を我が物顔で走ったらどうなると思いますか?

傲慢な走りにびっくりした初心者の急ブレーキが事故の引き金になるかもしれませんし、他の運転手をイライラさせたり、萎縮させたりするかもしれません。

これもやっぱり周囲に迷惑をかけ、「気分がいいのは自分だけ」という状態になってしまいます。

同じように、「私は誰よりも正しい」と信じ込んでいる人が結婚生活を始めたら、これもやっぱり周囲に負担をかける結婚生活になってしまいます。

バイクも人生も、「傲慢」では周囲に迷惑をかけ、「独りよがり」になってしまうんです。


まとめると、「初心者のままでも傲慢でもいけない」ということです。


バイクも人生も、初心を忘れず日々練習を続けることと、「自分は完璧」と慢心せず、謙虚な気持ちを持ち続けることが大切で、それが「愛」、つまり事故が少ない「熟練者」への早道です。



2:結婚はぶっつけ本番

どんなことでも「本番」の前にたくさん練習できればいいですが、たとえばバイクの免許を取った後は、交通社会を舞台にしたぶっつけ本番での練習になるのと同じように、人間関係も、ぶっつけ本番で練習しなければならない場面もあります。


その代表が「結婚」です。


結婚生活を楽しく送るには、それまでに人間関係や恋愛についてたくさん学んでおくことが大切ですが、そんな機会がなかった人は、結婚生活をしながら、ぶっつけ本番で学んでいくことになるわけです。


ぶっつけ本番ですから、うまくいかないことがあるのは当然です。

しかし、うまくいかないからといってすぐに諦めてしまっては、成長のチャンスを逃してしまいます。

大きな事故を起こすのが見え見えの場合は離婚も必要になりますが、小さなトラブルの連続であれば、そのトラブルから学び続けることも大切です。

「結婚生活」は、練習できない上に、裸の心と心がぶつかり合う、とても高度な人間関係です。

ですから初めから順調な結婚生活など期待しないのが本質と言えます。


余談ですが、マスターも妻との価値観のすり合わせに3年ぐらいかかった気がします。

妻が「怒らない人」としっかり認識したのが結婚して3年後ぐらいでした。

たとえばマスターなら怒るであろう場面で怒らないので、「いつか爆発するかも・・・」と時にはビビり、時には疑って過ごしていたんです。

しかし、いつまで経っても怒らないんです。

そんなことを3年続け、「この人は本当に怒らない人なんだ」と心から信じることができたわけです。

※人生の熟練者たちは出会ったその日に結婚してもうまくやれますが、それはごく一部の限られた人かもしれません



3:事故を減らそう

「免許を取ったからOK」と、それ以後練習をしなければ、交通社会でトラブルが続きます。

同じように、「成人したからOK」「結婚したからOK」と言ってそれ以後努力をしなければ、人生のトラブルは続きます。


人間ですから、どんなに練習を重ねても、完璧になることはできません。


バイクの練習をどんなに続けても100%無事故でいられるはずはなく、「大きな事故」が「小さな事故」になる、または事故の回数が減るだけです。


人生も、生涯努力し続けても、いつも完璧な幸せでいられるはずはなく、「大きなトラブル」が「小さなトラブル」になる、またはトラブルの回数が減るだけです。


「事故を起こす」という意味ではみんな同じなんですが、練習によって事故の大きさや頻度を変えることはできるわけですから、やっぱり練習は大切です。


さて、「初心者」や「傲慢な運転手」が起こす交通事故は、本当の意味での「熟練者」が起こす事故より大きくなります。


同じように、人生の初心者・人生の傲慢者が起こす事故は、「怒鳴り合い・暴力・離婚」など大きなものになりやすいですが、熟練者、つまり愛に近い人たちの事故は小さく、「話し合いによる調整」ですみます。


人間として成長すると、「怒鳴り合い・殴り合い」が「話し合いによる調整」程度になるわけです。


「殴り合い」より、「話し合い」の方が平和ですよね?
そして人はみんな「平和」を望んでいるんです。


表現を変えて繰り返しますが、「交通社会」の中でうまく生きていくにはそれなりの技術が必要なのと同じように、「結婚生活」の中でうまく生きていくには、それなりに技術が必要です。


人生も結婚生活も、事故を減らして楽しく生きたいと願うなら、「練習」を欠かさないでください。
事故を減らした分だけ楽しい人生が待っています。

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