仕事をするのはなんのため?

(読了目安5分)

「人はなんのために仕事をするのか」という、誰もがぶつかるテーマに、大きな視点から答えを出しておきましょう。


まずはじめに、「人生の目的」は、就職でもなければお金を得ることでもありません。


就職やお金は手段であって、目的ではありません。
毎度書くように「愛」がテーマです。


仕事も、「お金を稼ぐために仕事をする」「食べるために仕事をする」「女遊び(男遊び)をするために仕事をする」、などあると思いますが、突き詰めていけば、愛を目指す行為です。

会社勤めの人は考えてみてください。
ふてくされたまま出社し、笑顔も出ないような働き方では、本人はもちろん、職場や社会に対しても負担をかけています。


「仕事をしているのに愛をそそげていない」という状態は仕事をする目的に反しますから、巡り巡って自分に返ってきて、結局ストレスになります。


「私は仕事をしている・社会の役に立っている」という充実感もないまま、職場や社会の負担になるような働き方をするなら、仕事はしない方がまだ「愛」に近い状態です。
ストレスを溜めて1万円稼いで、そのストレスを発散するために1万円浪費する生活なんてイヤですよね。
だったら仕事をしない方がまだマシなんです。


「お金が欲しいから就職する(仕事をする)」

「友達が就職したから遊び相手がいない、だから就職する」

「親がうるさい、うるさく言われたくないから就職する」

「家でブラブラしてると肩身が狭い、だから就職する」

「みんな結婚してヒマだから就職する」


これらの理由には愛がありませんよね。


愛がない就職をしても、「私は人の役に立っている・私は必要とされている」という充実感は味わえませんから、ストレス発散のためにお金を使ってしまい、時間が過ぎていくだけになってしまいます。


余談ですが、仮に就職したことで「イイ男」に出会ったとしても、そのイイ男は、上記のような「子どもの思考」を持つ人を相手にしません。
仮に子どもの思考の女性を相手にするとしたら、それは、子どもの思考を見抜くことができない男性、つまり本質的な意味での「イイ男」ではありませんから、たとえ付き合ったとしてもやがて関係は悪化します。


◎マスターの父は無職


「愛をそそぐため」に仕事(収入を得るための仕事)をするわけですから、仕事をしなくても愛をそそげるなら、仕事はしなくてもいいんです。
仕事はあくまでも「手段」であるということを忘れなければ、仕事にこだわる必要はありません。


たとえばマスターの父は現在無職ですが、本人が楽しそうに生きていることと、マスターを含め周囲の人間も楽しんでいますから、愛をそそげていると感じています。

なによりも本人が一番楽しそうに生きています。

マスターの父は無所属でNGO活動をやっています。
「個人事業主」と言えるのかもしれませんが、本人は無職だと思っています。


昔は教師をしていましたが、52歳頃から仕事を辞め、1年のうちネパールの山奥に10ヶ月、日本に2か月という生活を続けて30年になります。

マスターの父について詳しくは「父 人生を楽しんでいる人」マガジンをご覧ください。


父は教師を30年続けたあと、NGO活動を30年続けています。
いままでに仕事を長く続けられなかった人は、どこかに必ず愛ではない部分があったはずです。
次の仕事を選ぶことがあるなら、「お金になるかどうか」ではなく「愛に近いかどうか」を判断基準にしてみてください。


ただし「完璧な仕事を選ぶ」なんてムリですよ、人間は完璧ではありませんから。
いろいろな条件から愛に近いかどうか考えて、最大限愛に近いと思える仕事をすればいいんです。
愛をそそげないままでは、いくら稼いでも人生は充実しません。
逆に、愛をそそげれば、たとえ稼ぎが少なくても、そして場合によっては無収入でも、人生は充実します。



◎マスターが仕事をする理由


マスターが仕事をする理由は、せっかくなので人生を楽しむためです。

マスターの職場は、レストランの厨房です。
これまで10万人以上に食事を作ってきました。
常連さんも数百人いて、みんな時間とお金をかけて来てくれ、なんとなく人の役に立っているような実感があり、楽しいんです。

また、家族がいるので、教育の一環として、親が楽しく働いている姿を見せてあげたいという気持ちもあります。
子どもたちにある程度文化的な生活をさせてあげるためには少しのお金が必要だから仕事をしている、という理由もあります。

家族やスタッフ、お客様の笑顔を見ていることが本当に楽しいので、仕事が続いているんだと思います。

最近は身体の調子が良くない日もあって、引退も視野に入っていますが、急なことがない限り数年は続けると思います。
いろいろ考えれば、マスターが仕事をする理由はたくさんありますが、全部ひっくるめて「愛」がキーワードになるのは間違いないと思います。


◎まとめ


今回のテーマ、「仕事をするのはなんのため?」・・・

表面的な理由はいろいろありますが、結局のところ、「役に立ちたいから」「必要とされたいから」などの理由に行き着きます。

「役に立ちたい・必要とされたい」と願うなら、相応の実力が必要になり、その実力を発揮している状態が、愛をそそいでいる状態です。

ですから、「仕事をするのはなんのため?」というテーマに対する答えは、最終的には「愛をそそぐため」となります。
そして、そそいだ愛が返ってきて、「愛されている」という充実感を得ることができます。


念のためですが、愛されるために愛をそそぐと愛されません。
大人の愛はいつも「先払い」だからです。
「そそいだものが無条件の愛なら愛される」ということです。

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