故障しにくい車

（読了目安3分）

以下、AとBの車があります。
みなさんが、普段使う車として考えてみてください。


A車：
運転すると、すぐに故障してしまい、修理代にはお金がかかり、運転手が超丁寧な運転をしても、またすぐに故障してしまう車。
簡単に言えば、「故障しやすい車」です。

B車：
長時間運転してもトラブルなく走り続け、運転手が少しのミスをしたぐらいでは故障しない車。
簡単に言えば、「故障しにくい車」です。


A車は故障しやすい車、B車は故障しにくい車、みなさんはどっちを選びますか？


そう、もちろんB車ですよね。


では、A車は故障しやすいですが、外見が美しい車だとします。
そしてB車は故障しにくいですが、外見は平凡な車だとします。
その場合、どっちを選びますか？


普段から使うなら、やっぱり多くの人がB車を選びます。


つまり、実用性を考えた場合、外見の美しさよりも、「故障しにくいこと」や「修理代がかからないこと」が優先されるんです。


では、それはなぜでしょうか・・・


車が故障しやすいと、なんと言っても乗っていて危険ですよね。
また、その車を使う人の行動も不安定になり、他人との待ち合わせに遅れたりして信用をなくします。
それに、車を修理するためにお金と時間がかかりすぎ、極論すれば「車を修理するための人生」になってしまうからです。
故障しやすく修理に多額の費用がかかるような車に、ニーズはありません。
「美しいけれど不安定なA車」より、「平凡で安定しているB車」の方が、普段の生活に適しているわけです。
もしA車を所有するとしたら、故障しにくいB車を所有した上で、「経済的余裕がある人」が所有することになりますよね。
そして、大切な場面では乗らず、「遊び」で乗ることになります。


ここで気が付いた人も多いと思いますが、結婚も同じです。
みなさんが「故障しにくい車」を所有したいのと同じで、日常生活を共にするなら、誰もが「故障しにくい人」と一緒に過ごしたいんです。
美しいけれど不安定なA子さんより、平凡でも安定しているB子さんの方が、長く続く結婚生活を楽しめるわけです。
A子さんの心はいつ故障するかわからず、しかも修理のたびに「3万円のディナー・海外旅行」が必要では、安定した結婚生活は現実的ではありません。


みなさんは、スマホやパソコンも、故障しにくい方がいいですよね。
「故障しやすいスマホはイヤだ・故障しやすいパソコンはイヤだ」、みんなこう思っているんです。
しかしそんなことを言う本人が「故障しやすい人」では、言葉に重みがありません。


多くの人から望まれるのは「故障しにくい人」です。
故障しにくい人ほど、長く愛されるということです。

備考：「故障しにくい人（安定している人）」とは
故障しにくい人とは、簡単に言えば心の状態が安定している人です。
「感情的になって怒らない人」と言ってもいいかもしれません。
「一緒にいて安心・約束を守る・ウソをつかない」なども大切です。

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