給料をもらって謝る練習

(読了目安4分)

みなさんはいま、組織に入って仕事をしていますか?
組織の中で働くと、順調に仕事ができれば褒められる反面、ミスばかりして叱られることも多々あると思います。

実は最近、会社で連日怒られて、神経症になってしまった人の話を聞きました。
食事が喉を通らなくなり、短期間で数キロ痩せてしまうほどの症状でした。


この春から新しい職場に入った人たちは、謝るのが仕事みたいになっていたりするかもしれません。
今回はそんなみなさんに、「お得な話」です。



「ミスして謝ってばっかり・叱られて謝ってばっかり・あたしもうイヤ!」


などと思っているかもしれませんが、あなたはそれでも給料をもらえています。

これって「お得」なことかもしれません。


マスターのように、個人経営の店では、「謝る」イコール「損失」です。
そして、責任は全て自分で取る必要があります。
(それでもマスターは自営業が楽しくて続けていますが)


しかし、会社などの「組織」で仕事をしていれば、たとえあなたがミスをしても、対外的な責任は会社がとってくれます。



しかも、給料は基本的に減らないんです。



「私、毎日毎日謝ってばかり・・・」、こう思うかもしれませんが、あなたは給料をもらいながら謝る練習ができるわけです。
若いうちは未熟ですからミスもたくさんします。
しかしそのミスは全て会社が責任を負ってくれ、給料は減りません。


いま、仕事で叱られることが多い人は、謝りながら給料をもらえる「幸せ」に気づくことができれば、ストレスも少しは減るはずです。


また、ある程度の仕事の矛盾に耐えるのも、結局は仕事のうちです。
本来、矛盾はあってはいけませんが、人間は完璧な生き物ではないので、その人間が構成する会社でも必ずと言っていいほど矛盾が出てきます。
これまでに自分がしてきたことを思い出し、自分に矛盾があったか、なかったかと考えれば、会社での仕事や人間関係がどんなものか、想像できると思います。
明らかな不法行為は別として、人間が仕事をしている以上、グレーゾーンの仕事はなくなりません。
言っていることとやっていることがおかしい人もたくさんいます。
矛盾に腹を立てるか、スルーできるか、これでストレスの溜まり方が違ってきます。



「怒る人」というのは、必ずどこか寂しい人ですから、怒る人の背景を考え、

「寂しいんだろうなあ」
「まだ大人になりきれていないんだな」

と共感することができれば、きっとストレスも少なくなるはずです。


それでもストレスを感じるなら、この際、

「給料をもらって謝る練習ができる」

ということを思い出してみてください。



では整理してみましょう。

一番いいのはもちろん「怒られないようにする」ということです。

しかしそこは人間ですから、精一杯努力しても間違えてしまうことはあります。
また、怒る側だって、間違えて怒ってしまうこともあるんです。


生きていく以上、怒られることは避けられないかもしれません。
ですから、次にできることは、「怒る相手に共感する」、そして最終的には、「給料をもらって謝る練習ができる」と考えることです。
これらの方法で、少しでもストレスを溜めないようにしてみましょう。


ストレスを発散する生き方よりも、ストレスを溜めない生き方が、より愛に近い生き方です。



◎番外

周囲の空気が読めない人、いわゆるアスペルガーやADHDなどの人は、周囲を怒らせることは充分にありえます。
そんな人は、「発達障害」の診断を受けてその疑いがあると診断されれば、それを周囲に公表することで、自分も周囲も一気に楽になれる場合があります。
また、発達障害の二次症状として、「うつ病」があります。
怒られてばかりで「うつ病」の疑いがある人は、それ以上状況が悪化する前に、発達障害について調べるのもありだと思います。


今回は以上です。

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