人類はどこまで精神的成長ができるか

(読了目安6分)

最先端の頭脳を持つ人たちが携わるロケット関連の動画で、人類が育んできた「科学技術」の一端を覗いてみましょう。
ここまでできる人類なんですから、精神的な成長だって可能だと信じることができそうです。

◎人類はどこまで精神的成長ができるか


「種(しゅ)」が生まれてから絶滅するまでを「その種の一生」とするなら、誕生して200万年と言われる人類という種は、種としての一生のどのあたりなんでしょうか。


まだまだ成長していくのか、もうそろそろ絶滅するのか。
マスターは、個人的にはまだまだ人類は成長すると思っています。


人類が生まれたときからつい最近まで、「命」について想像してみましょう。


人類が生まれたときは、裸で洞窟に住み、子どもたちは感染症になっては死んでしまい、生き残る子どもは少数でした。


江戸時代の平均寿命が40歳代、縄文時代の平均寿命は20歳代と言われていますから、人類誕生のころの平均寿命は10歳代かそれ以下で、種としてなかなか増えることができなかったはずです。

たとえば・・・

手を洗わずものを掴んで食べ、感染症の嘔吐や下痢で死んでいく。

爪が剥がれて感染症になり、指先から腐って死んでいく。

気に入らないことがあると人を殴り殺す。

神経発達症や精神疾患者は「呪われた」と言って殺す。

動物と闘って死ぬ。

「雨乞い」の儀式でいけにえにされて死ぬ。

太陽神のために1日1人の心臓を捧げる。

貴族の娯楽のために一般市民が何人も死んでいく。

犯罪者や目障りな人は、残酷な方法で公開処刑される。

効率よく人を殺す兵器が開発されて戦争で使われる。

こんなことがあったはずですが、医学や科学技術、道徳観念などの発展によって減少し、この数百年で人類は急速に増えることに成功しました。
もちろんいまだに殺し合いは続いています。
しかし昔と比較すれば、人類はトータルで愛に近づいていることは間違いなさそうです。


この5千年ほどの人類は、文字を書くことを覚え、それまでに得た情報を後世に伝えることができるようになりました。
そのおかげで子孫たちは過去のデータを引き継ぐことができ、より一層科学を進歩させることができるようになりました。
みなさんが使っているスマホも、過去のデータの積み重ねによってできたものです。
言ってみれば、数百年分の科学の歴史の結晶です。


「科学の歴史の結晶」と言えば、みなさんに見てもらいたい映像があります。
「スペースエックス」と呼ばれる企業の動画です。

通信衛星を打ち上げたり、移動手段としてのロケットなど、人類の発展のための開発をしていて、最近では「スターリンク」というネット通信の話題が有名かもしれません。


スペースエックスの技術は、打ち上げたロケットを回収して再利用するところまで進んでいます。
これはちょうど100年前の「飛行機」と似た状況です。
100年前の飛行機は、定員が数名で、いつ壊れるかもわからず、事故が起こるたびに人命が失われてきました。
しかし現在、死亡率は車に乗って死亡する確率より低い乗り物として活躍しています。
飛行機が空想の乗り物で、移動手段が船しかなかったころ、「飛行機が完成すれば、24時間でどこにでも行ける」と言う人はおそらく異常者扱いされましたが、現在それを疑う人はいません。


今後移動手段としてのロケットが完成すると、飛行時間1時間以内で地球上のどこにでも行けるようになるそうです。
人類は、生まれてから200万年かけて、ここまできたんです。


スペースエックスのファルコンヘビー打ち上げ
スペースエックスは、後半のCGにある、「自社製品の自動車を軌道に乗せ、打ち上げロケットを回収する」という内容を5年前に実現しました。
10分以上ありますが、よかったら見てみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=t8PQpKN8DvQ


動画はどうでしたか?

1万年前、語彙の少ない人類が現代人を見たら、「神」と表現するのが精いっぱいだったかもしれませんが、現代の人類最先端の頭脳が集まり、考え抜くと、こんなことができるんです。
特に文字を作ってからの発展、そしてンターネットを発明してからは、人類は情報を共有し、目覚ましい成長をしています。
データがあれば同じ失敗を繰り返すことなく、次の段階に進むことができますからね。

ということで、人類の技術的成長は素晴らしいものです。


では、ここから、人類の精神的成長についてはどうか、考えてみましょう。


人類は精神的な分野でも、過去のデータを活かし、失敗を繰り返すことなく愛に向かって進んでいるでしょうか。


ここ100年で目覚ましい科学的な発展を遂げた人類ですが、精神的な分野では、100年前と比較して目覚ましい発展を遂げているか、マスターは疑問なんです。
少なくなっているとは言え、人類はいまだに殺し合いをしています。
夜になれば当たり前のように照明をつけることができ、暑くなれば当たり前のように涼しい風を作り出すことができる人間が、なぜ当たり前のように愛をそそげないんでしょうかね。


「ロケットの図面」を形にすれば、上に紹介した動画のように飛べるんです。
同じように、愛をそそぐことが平和への絶対条件だと世界中の人がわかっています。
図面同様、世界中の本に、平和に暮らすには愛をそそぐことが大切だとあらゆる教訓が書いてあります。
「過去の教訓」を形にすれば、世界は平和になるんです。


種としての人類の成長を考えたとき、たとえば5千年前にようやく文字を使えるようになりましたから、誕生200万年にして、人類は小学生ぐらいのレベルになったんでしょうかね。


多くの大人が自分の都合でケンカをしていますから、これもやはり小学生レベルなんでしょうか。


50年前にようやく地球から出て月に行きましたが、このあたりだと、初めて家から出て自転車で旅に出る中学生と同じかもしれません。
宇宙の仕組みが少しわかりかけてきたとは言え、まだ解明できていないことだらけで、人類は自分たちの無知を自覚するので精一杯です。
しかし、自分の無知に気付いたというのは、成長するためのスタートですから、「私は全能の神だ」と勘違いしていた昔の王様より大人になっています。


いずれにしても、人類の「種」としての成熟度は、まだまだ未熟な気がします。


ということで、今回のテーマ、「人類はどこまで精神的な成長ができるか」の答えは、

「望んで行動するなら行動した分成長できる」

「過去の教訓を活かせばさらに成長できる」

マスターはこう思っています。
科学技術と同様、精神的な技術もどんどん高めていきたいですね。




余談:愛をそそぐ技術の一例
先日、マスターの店に来た若者が、将来の仕事の夢を語ってくれました。
そして、トイレを使った後を見てみると・・・手洗い器の周りの「水はね」がありました。
夢も大切ですが、トイレを美しく使うことも愛をそそぐ技術として大切です。
それができれば、仕事のオファーもたくさん来て、夢が一歩近づきます。

・・・

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